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村の居候
颯の魔法
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フクロウは人間だった頃の名前を森山颯(ソウ)だったという。
記憶を思い出しても、身体はフクロウのままなので、食べ物は今まで通りなのだそうだ。
「記憶じゃ『こんなもん食えるか!』って思うのに、身体は『食べ物』の認識で食べちゃうんだよ?出来れば俺も人間に戻りたいよ。」
あーそれは厳しい。
害獣で駆除対象のねずみを美味しく食べる絵面は、フクロウだからこそなんだろうけど・・・うーん。
私に何が出来るという事もないし、どうしよう。
「試せる事をするなら、ここ以外の浄化の魔道具にも触ったらどうなるんだろう?どこにあるか分からないけれど、山の上だって聞いてます。もしくは塀の魔道具に魔力を入れて魔力を増やしてみるというのは?」
「動物が持つよりも多い魔力を持ったら・・・可能性がある・・・のか?出来る事をしてみるしかないか。まずは町や村の塀の魔道具っていうのを教えてくれないか?」
ソウさんを肩に乗せ、村の魔道具に一緒に転移して教える。
「これが魔道具だったのか。よし、周辺の村や町で魔力を入れてみるよ。」
「道路にもあるから頑張ってください。魔力の入れ過ぎに気を付けてくださいね。」
「あー、枯渇あるあるだな。気を付けるよ。じゃあ、また。」
そう言って別れた。
色々話さなきゃいけない事があった気がするけれど、次に会えたらでいっか。
部屋に戻り日記を書こうと意気込んで、撃沈した。
筆記具って筆じゃちょっと・・・。
ボールペン・・・せめてガラスペンが欲しい。
学び舎で使っている石盤に書いたものを転写出来るか、布の端に線を転写して試す。
出来そうだとわかったので、ここに来てからの出来事を時系列で書いていく。
猪から人間になって、話に聞いていたマサさんに会って、魔石に付与をして、学び舎に通ってパンツを作って、鞄を作って、靴を作って、靴下を作って、友達が出来て、新しい魔法を覚えて、フクロウのソウさんと出会って。
こうして見ると、ひと月も経っていないのに結構色々あったんだなぁ。
翌日、学び舎から戻ってジロウの所へ行く。
「おう、今日も頼むよ。」
いつものように魔石に付与していると、ジロウがニヤリとして道具を私の前に出した。
「これは、目覚まし時計が出来たんですか!」
早速鑑定してみる。
『時計と合図の魔道具:風の魔力を付与した魔石が使われている。魔石の魔力効率わずか。』
時計は門外漢だったジロウだが、町にいる魔道具職人さんが教会の鐘に関わった事があるらしく、昨日、その職人さんの所へ出かけたそうだ。
教会の鐘といえば、カラーンカラーンと鳴るあれだ。
初期段階では手動だったものが、魔石で自動化し、場所によってはちょっとしたメロディーを奏でるという。
この国で教会が勢力を増した際には既に自動化されていたようで、朝と晩に鳴らしているらしい。
村では聞いたことが無かったので、聞こえる範囲は狭い気配。
あまりにも大音量だとご近所迷惑のレベルを超えるものね。
その教会の鐘を自動化する魔道具に関わった知り合いと話をして、あーでもないこーでもないと取り組んだ結果、小型目覚まし時計の完成に至ったと言うから凄い。
「それでだ、しの、俺は今まで通り呼び出しの魔道具を作るつもりだが、知り合いにはこの目覚まし時計を作ってもらいたくてな。付与した魔石をあいつに売ってくれないか?」
手数料をしっかり払ってくれるなら大歓迎なので、一つだけお願いをしてみる。
「いつものように付与代金をいただけるなら大丈夫です。それと出来上がった目覚まし時計を私に一つ売ってもらえませんか?」
ジロウは両手を組んで考え込む。
「うーん・・・。商品の登録をどうするかだなぁ。」
登録・・・商標登録とか、特許かな?その仕組みが出来ている?
「模倣や偽物が出ないように、もしくはきちんとした許可と技法で同じものが出回るように・・・ですか?」
「ああ、最近になってそういう話が出てきたんだよ。俺たち職人もまだよく分からないんだがな。 その登録を誰の名前で出すかで報酬が変わりそうだと思ってな。」
私が子供だからと言って搾取しようとしないあたり、ジロウも知り合いの職人さんも誠実な人柄のようだ。
「あ、目覚まし時計の事だったら、知り合いの職人さんとジロウさんに全てお任せしていいですか?私は付与代金だけ頂ければ嬉しいので。目立ちたくないですし。」
「そうなると出来上がった魔道具の一つや二つは売るんじゃなくて、報酬として渡しそうだな。」
その後、付与のスケジュールを見直す。
呼び出しの魔道具は一日に六組作り、ジロウから報酬として小銀貨7枚と銅貨2枚受け取る。
五組は魔道具店に売り、一組は村の中で設置したい人用。
目覚ましの魔道具の魔石は一日に五個付与し、小銀貨三枚受け取る。
代理でジロウが支払ってくれるそうだ。
私の収入は一日に銀貨一枚と銅貨二枚になる。
呼び出しの魔道具もある程度出回ったら一旦製造を止め、また次の品を作りたいというので、何が良いか話し合う。
「この前言っていたほぐし道具ってどんなものだ?」
元の世界で立ちっぱなしの仕事をしていた私の救世主とも言えるフットマッサージ器。
様々なタイプの物があるけれど、個人的に足を乗せるだけでほぐしてくれる手軽さを推したい。
足に巻き付けるよりも作りやすいかもしれないし・・・そもそもマジックテープが無さそうだもの。
鞄から、正確にはインベントリから石盤を取り出して、デザインや機能を伝える。
その際、フラットなデザインだと首を乗せてほぐす人が出て衣類が絡まり、窒息する事故になる事を懸念し、足を乗せる部分を凹状に作る必要があるのではないかという所まで話した。
使い手が思わぬ使用法をするために起こる事故は、時々ニュースになっていたので、それを出来る限り避けたい。
小型魔獣の魔石よりも少し大きい、草食の家畜系動物の五百円玉くらいの魔石に付与をする事になった。
暫定的に一個の魔石で、浄化に銅貨二枚、付与に銅貨八枚の合計で小銀貨一枚の報酬をもらう。
仕上がりが楽しみでしょうがない。
空いた時間にネグリジェを作り、就寝前に山の上に転移した。
山の上に行くと、音もなくスーッと黒い影が飛んで来て浄化の魔道具に止まった。
「こんばんは、しの。」
「ソウさん、こんばんは。」
「夕べはあれから魔道具に魔力を入れに行ったよ。」
「まさか一晩中あちこちに行って入れてたんですか?」
夜行性だから人目に付かない時間帯に動き回ったのかと聞いてみる。
「ふっ・・・一つ入れたところで力尽きたよ・・・。」
思いっきりしょんぼりして結果を伝えられた。フクロウの表情は変わらないけれど、声音がしょんぼりしている。
ド、ドンマイ。
気を取り直して、昨日聞けなかった疑問などを聞く事にする。
「ところで颯さん。」
「何かな?」
「人間に戻れたとして、その時はどこで戻るつもりですか?」
「どこでってそれは、どこかの魔道具の側でなるんじゃないか?」
「その場合、下手すると素っ裸の変質者が出来上がりませんか?もしくは追剥に遭った被害者。」
・・・。
・・・。
暫く二人で無言になる。
「そういえば、君が人間になった時、すっぽんぽんだったな。」
「見てたんですね。ええ、見事に何も着ていませんでした。お陰で色々取り戻すのに時間がかかりました。」
「人の姿に戻る時には服が無いとダメか。」
「そうなりますね。服と、服を入れておく袋が必要かもしれません。」
「あのさ、俺、今鳥なわけよ。荷物を持ちようがないんだ。」
ですよねー。
あ、私みたいにインベントリがあれば入れて置ける?
「颯さんって魔法が使えますか?」
「魔法・・・魔法なー。この世界にはあるんだよな。使えるなら使いたいよ。塀の魔道具一つで力尽きる程度の魔力で魔法って・・・出来るの?」
「うーん、生活魔法ならそれほど魔力を消費しないんですけど・・・あ、浄化の魔道具は使えたんですよね?じゃあ使えるんじゃないですか?洗浄やライトが使えるか試してみては?」
「ふむ。」
参考になりそうな洗浄とライトの魔法を実体験してもらった。
夜だし、フクロウの目に辛いかもしれないので灯りは抑え目にした。
練習は一人でするそうだ。
ということで、本題に突き進む。
「それでですね、私、鑑定の魔法を持っているんです。颯さんを鑑定してどんな魔法が使えるか、見ても良いですか?」
「おお、それは見て欲しい。さあ、遠慮なく鑑定してくれ!」
許可をいただいたので鑑定する。
名前:フクロウ(森山颯)
年齢:一歳(※)
魔法:生活魔法、飛行魔法、遠見魔法、集音魔法、建築魔法、鑑定魔法、インベントリ
おっ、インベントリがある。他の魔法はフクロウならではなのか。
鑑定結果を颯に伝え、謎の米印について聞いてみる。
「年齢の横に米印ねぇ。年齢っておそらくフクロウとしての年齢だろうね。米印は人間に戻ったら変化するのかな?ということは、戻れる可能性あり?」
確かな情報を持ち合わせていないので何とも言えない。
とりあえず、インベントリの中を確認してもらった。やはり中には何もないらしい。
「衣類を準備して入れておけば、何とかなりそうですね。」
「ふっ・・・準備するには君の手を借りなきゃいけないようだ。」
「出来る範囲でお手伝いしますよ?まずは塀の魔道具三か所くらいに魔力が入れられるようになったら、人間になっても生活出来そうな気がします。」
「塀の魔道具で増やせる魔力は一だったかな?」
「叔母からそう聞きました。」
「単純に計算しても二~三カ月入れるしかないんだね。力尽きるまで毎日頑張るよ。」
こればかりは手伝えないので頑張ってもらうしかない。
服に関しては、最初に私が甕から借りた服を貸し出して、その後に購入するなり作る事になった。
私みたいに子供になっている可能性もあるからね。
まずは先日買った男性用の未使用パンツを一枚、インベントリに入れてもらった。
一番大事だよね?
記憶を思い出しても、身体はフクロウのままなので、食べ物は今まで通りなのだそうだ。
「記憶じゃ『こんなもん食えるか!』って思うのに、身体は『食べ物』の認識で食べちゃうんだよ?出来れば俺も人間に戻りたいよ。」
あーそれは厳しい。
害獣で駆除対象のねずみを美味しく食べる絵面は、フクロウだからこそなんだろうけど・・・うーん。
私に何が出来るという事もないし、どうしよう。
「試せる事をするなら、ここ以外の浄化の魔道具にも触ったらどうなるんだろう?どこにあるか分からないけれど、山の上だって聞いてます。もしくは塀の魔道具に魔力を入れて魔力を増やしてみるというのは?」
「動物が持つよりも多い魔力を持ったら・・・可能性がある・・・のか?出来る事をしてみるしかないか。まずは町や村の塀の魔道具っていうのを教えてくれないか?」
ソウさんを肩に乗せ、村の魔道具に一緒に転移して教える。
「これが魔道具だったのか。よし、周辺の村や町で魔力を入れてみるよ。」
「道路にもあるから頑張ってください。魔力の入れ過ぎに気を付けてくださいね。」
「あー、枯渇あるあるだな。気を付けるよ。じゃあ、また。」
そう言って別れた。
色々話さなきゃいけない事があった気がするけれど、次に会えたらでいっか。
部屋に戻り日記を書こうと意気込んで、撃沈した。
筆記具って筆じゃちょっと・・・。
ボールペン・・・せめてガラスペンが欲しい。
学び舎で使っている石盤に書いたものを転写出来るか、布の端に線を転写して試す。
出来そうだとわかったので、ここに来てからの出来事を時系列で書いていく。
猪から人間になって、話に聞いていたマサさんに会って、魔石に付与をして、学び舎に通ってパンツを作って、鞄を作って、靴を作って、靴下を作って、友達が出来て、新しい魔法を覚えて、フクロウのソウさんと出会って。
こうして見ると、ひと月も経っていないのに結構色々あったんだなぁ。
翌日、学び舎から戻ってジロウの所へ行く。
「おう、今日も頼むよ。」
いつものように魔石に付与していると、ジロウがニヤリとして道具を私の前に出した。
「これは、目覚まし時計が出来たんですか!」
早速鑑定してみる。
『時計と合図の魔道具:風の魔力を付与した魔石が使われている。魔石の魔力効率わずか。』
時計は門外漢だったジロウだが、町にいる魔道具職人さんが教会の鐘に関わった事があるらしく、昨日、その職人さんの所へ出かけたそうだ。
教会の鐘といえば、カラーンカラーンと鳴るあれだ。
初期段階では手動だったものが、魔石で自動化し、場所によってはちょっとしたメロディーを奏でるという。
この国で教会が勢力を増した際には既に自動化されていたようで、朝と晩に鳴らしているらしい。
村では聞いたことが無かったので、聞こえる範囲は狭い気配。
あまりにも大音量だとご近所迷惑のレベルを超えるものね。
その教会の鐘を自動化する魔道具に関わった知り合いと話をして、あーでもないこーでもないと取り組んだ結果、小型目覚まし時計の完成に至ったと言うから凄い。
「それでだ、しの、俺は今まで通り呼び出しの魔道具を作るつもりだが、知り合いにはこの目覚まし時計を作ってもらいたくてな。付与した魔石をあいつに売ってくれないか?」
手数料をしっかり払ってくれるなら大歓迎なので、一つだけお願いをしてみる。
「いつものように付与代金をいただけるなら大丈夫です。それと出来上がった目覚まし時計を私に一つ売ってもらえませんか?」
ジロウは両手を組んで考え込む。
「うーん・・・。商品の登録をどうするかだなぁ。」
登録・・・商標登録とか、特許かな?その仕組みが出来ている?
「模倣や偽物が出ないように、もしくはきちんとした許可と技法で同じものが出回るように・・・ですか?」
「ああ、最近になってそういう話が出てきたんだよ。俺たち職人もまだよく分からないんだがな。 その登録を誰の名前で出すかで報酬が変わりそうだと思ってな。」
私が子供だからと言って搾取しようとしないあたり、ジロウも知り合いの職人さんも誠実な人柄のようだ。
「あ、目覚まし時計の事だったら、知り合いの職人さんとジロウさんに全てお任せしていいですか?私は付与代金だけ頂ければ嬉しいので。目立ちたくないですし。」
「そうなると出来上がった魔道具の一つや二つは売るんじゃなくて、報酬として渡しそうだな。」
その後、付与のスケジュールを見直す。
呼び出しの魔道具は一日に六組作り、ジロウから報酬として小銀貨7枚と銅貨2枚受け取る。
五組は魔道具店に売り、一組は村の中で設置したい人用。
目覚ましの魔道具の魔石は一日に五個付与し、小銀貨三枚受け取る。
代理でジロウが支払ってくれるそうだ。
私の収入は一日に銀貨一枚と銅貨二枚になる。
呼び出しの魔道具もある程度出回ったら一旦製造を止め、また次の品を作りたいというので、何が良いか話し合う。
「この前言っていたほぐし道具ってどんなものだ?」
元の世界で立ちっぱなしの仕事をしていた私の救世主とも言えるフットマッサージ器。
様々なタイプの物があるけれど、個人的に足を乗せるだけでほぐしてくれる手軽さを推したい。
足に巻き付けるよりも作りやすいかもしれないし・・・そもそもマジックテープが無さそうだもの。
鞄から、正確にはインベントリから石盤を取り出して、デザインや機能を伝える。
その際、フラットなデザインだと首を乗せてほぐす人が出て衣類が絡まり、窒息する事故になる事を懸念し、足を乗せる部分を凹状に作る必要があるのではないかという所まで話した。
使い手が思わぬ使用法をするために起こる事故は、時々ニュースになっていたので、それを出来る限り避けたい。
小型魔獣の魔石よりも少し大きい、草食の家畜系動物の五百円玉くらいの魔石に付与をする事になった。
暫定的に一個の魔石で、浄化に銅貨二枚、付与に銅貨八枚の合計で小銀貨一枚の報酬をもらう。
仕上がりが楽しみでしょうがない。
空いた時間にネグリジェを作り、就寝前に山の上に転移した。
山の上に行くと、音もなくスーッと黒い影が飛んで来て浄化の魔道具に止まった。
「こんばんは、しの。」
「ソウさん、こんばんは。」
「夕べはあれから魔道具に魔力を入れに行ったよ。」
「まさか一晩中あちこちに行って入れてたんですか?」
夜行性だから人目に付かない時間帯に動き回ったのかと聞いてみる。
「ふっ・・・一つ入れたところで力尽きたよ・・・。」
思いっきりしょんぼりして結果を伝えられた。フクロウの表情は変わらないけれど、声音がしょんぼりしている。
ド、ドンマイ。
気を取り直して、昨日聞けなかった疑問などを聞く事にする。
「ところで颯さん。」
「何かな?」
「人間に戻れたとして、その時はどこで戻るつもりですか?」
「どこでってそれは、どこかの魔道具の側でなるんじゃないか?」
「その場合、下手すると素っ裸の変質者が出来上がりませんか?もしくは追剥に遭った被害者。」
・・・。
・・・。
暫く二人で無言になる。
「そういえば、君が人間になった時、すっぽんぽんだったな。」
「見てたんですね。ええ、見事に何も着ていませんでした。お陰で色々取り戻すのに時間がかかりました。」
「人の姿に戻る時には服が無いとダメか。」
「そうなりますね。服と、服を入れておく袋が必要かもしれません。」
「あのさ、俺、今鳥なわけよ。荷物を持ちようがないんだ。」
ですよねー。
あ、私みたいにインベントリがあれば入れて置ける?
「颯さんって魔法が使えますか?」
「魔法・・・魔法なー。この世界にはあるんだよな。使えるなら使いたいよ。塀の魔道具一つで力尽きる程度の魔力で魔法って・・・出来るの?」
「うーん、生活魔法ならそれほど魔力を消費しないんですけど・・・あ、浄化の魔道具は使えたんですよね?じゃあ使えるんじゃないですか?洗浄やライトが使えるか試してみては?」
「ふむ。」
参考になりそうな洗浄とライトの魔法を実体験してもらった。
夜だし、フクロウの目に辛いかもしれないので灯りは抑え目にした。
練習は一人でするそうだ。
ということで、本題に突き進む。
「それでですね、私、鑑定の魔法を持っているんです。颯さんを鑑定してどんな魔法が使えるか、見ても良いですか?」
「おお、それは見て欲しい。さあ、遠慮なく鑑定してくれ!」
許可をいただいたので鑑定する。
名前:フクロウ(森山颯)
年齢:一歳(※)
魔法:生活魔法、飛行魔法、遠見魔法、集音魔法、建築魔法、鑑定魔法、インベントリ
おっ、インベントリがある。他の魔法はフクロウならではなのか。
鑑定結果を颯に伝え、謎の米印について聞いてみる。
「年齢の横に米印ねぇ。年齢っておそらくフクロウとしての年齢だろうね。米印は人間に戻ったら変化するのかな?ということは、戻れる可能性あり?」
確かな情報を持ち合わせていないので何とも言えない。
とりあえず、インベントリの中を確認してもらった。やはり中には何もないらしい。
「衣類を準備して入れておけば、何とかなりそうですね。」
「ふっ・・・準備するには君の手を借りなきゃいけないようだ。」
「出来る範囲でお手伝いしますよ?まずは塀の魔道具三か所くらいに魔力が入れられるようになったら、人間になっても生活出来そうな気がします。」
「塀の魔道具で増やせる魔力は一だったかな?」
「叔母からそう聞きました。」
「単純に計算しても二~三カ月入れるしかないんだね。力尽きるまで毎日頑張るよ。」
こればかりは手伝えないので頑張ってもらうしかない。
服に関しては、最初に私が甕から借りた服を貸し出して、その後に購入するなり作る事になった。
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