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面談後の情報収集
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助祭の部屋に行き、挨拶のあと衣服について、それっぽい言い訳をする。
「郷に入っては郷に従えと言いますけれど、夫のある身で他所様に肌を晒してはいけないという地域だったので、すぐにこちらの様式に馴染むことが出来ず申し訳ありません」これを信じてくれるなら、暫く不審者ファッションでも文句は言われまい。
夫がこの世界にいるとわかったから、合流できるまでこの格好を死守したいものである。
その後うっかり複数の明かりの話をしてしまったけれど、生活魔法だからまあいいかと思うことにした。
生活魔法ってあれでしょ、日常的に使える人が多いのだから、身の回りに居なくても同じように使える人はいると思うのよ。研究者気質の人とかさ。うんうん。
驚いた顔をされてしまったけれど、大した問題じゃないはず。多分。
他の魔法についてはスルーしても問題なかったようで、魔動車の話を聞いてみる。意外に発展していない気配。
そうだよねー、自動車だってタイヤも含めて近年になって一気に技術が上がったと聞いた記憶があるものね。
連結バスなんて、初めて見た時は驚いたよ。
自動車の話をしながら列車はあるのか、飛行機はあるのかと聞きたくなったりもしたけれど、話が長くなりそうなのと、助祭の様子が微妙だったのでやめた。
助祭との面談が終わり、帰り際に地図が見たいとお願いすると、あっさりと許可が出た。
サラが部屋に案内してくれた後、お茶の準備をしたいというので、私は衝立の奥で庭作業の帽子や服を脱いで昨日着たように布を巻き着けて、更に口元を隠す。これでお茶が飲める。
身体のサイズが分からなくても、これだったら気にせず着ることが出来るし、頭も覆う事が出来ると自画自賛する。
着換え終わってソファに戻るとアンも合流した。
1人でお茶を飲むのもなんだかなと思い、今日は2人にも前の椅子に腰かけてもらって一緒に味わう。
(座ってください、そんなわけにはと言ったやり取りは割愛)
色々教えてもらうつもりだもの、立たせたままじゃ申し訳ない。
「キク様は生活魔法が使えるようになったのですね」
サラが確認するように言う。
「昨日少し練習しました」
ランプの明かりが暗いなと思ったから、普段の明かりを再現しようとして色々試した。と話しながら明かりを出すとアンが目を見開いている。
見るのは二度目のサラは耐性が出来たようで質問する。
「普段はどのような明かりを使っていたのですか?」
指先の明かりを大きくして、LEDライトのように天井に貼り付ける。
「こんな感じで道具が天井についているのですよ」
「・・・かなり明るい環境なのですね」
サラは眩しそうに目を細める。
「天井についている明かりも色が選べたんですよ」
いくつかの色を再現するとアンが目を見開いたまま意識が戻ってこない。
うーん、やっちゃったかなー?でも生活魔法だから大丈夫だと思いたい。
「そういえば、教会だったらランプのガラスの部分をステンドグラスに変えたら色付きに出来ますよね。実はもう作られていたりしますか?」
聞いたらないとの事。
魔法があるせいか、技術の進歩が微妙に元の世界と違う気配。ステンドグラスのシェードで作られた電気ランプって結構綺麗なのよね。
天井を明るく照らしたまま話を進め、地図を見せてもらうことにした。
「こんな形なんですね」
なんだか日本地図っぽい事にびっくりした。
現在地を聞くとサラが東京の辺りを指し示す。
「ジェドです」
じっくりと地図を見ているふりをしながら、頭の中の私はてんやわんやしていた。
書かれている地名・・・色々混ざっているけれど、日本の地名っぽい。
そういえば緑茶があった。
魔法が使える日本っぽい世界と認識していいの?え、じゃあお茶以外の食材は?
人種はどうなっているんだろう?うーんうーん。
とっ散らかっていく思考を何とか引き戻し、まずは目の前の地図に集中する。
夫がいる地域は『フィーシェン』と書いてたっけ、それは・・・うわ、九州かー遠いなー。合流方法が船を使うのか、車や徒歩になるのか選択肢が出てきたかも。
取りあえず1つ1つ情報を得ていくしかない。
「沢山の村?町?があるんですねー。道は全部繋がっているんですか?」
サラに聞くと、標高の高い山以外でしたら殆ど繋がっていると聞いていますとの事。たとえばジェドから東北に行くとどれくらいの時間がかかるのか?四国に行くならどれくらいか?九州なら?といった具合に地名は言わずに地図上を指さして、移動手段とざっくりした時間を聞き取っていく。
関東の平地を移動する場合は魔動列車(ほぼトロッコ)が出来はじめているので、それで移動可能らしく、長距離を移動したいときは海運技術がそこそこ発展しているようで、船の方が早いらしい。
鉄道網が整ったら一気に変化しそうだ。車も車道とタイヤ、スピードと安全性が整ったら変化すると思われる。
住民登録のようなものはあるのか?地域間の移動に制限はないのか?といった疑問も確認する。
基本的には住んでいる所から移動しない人が多いようだけれど、軍人さんや布教の人、魔獣討伐をする狩猟者(ハンター)は各地を回るらしい。
「この地域にお住まいの方は以前からずっと暮らしている方達なのですか?それとも様々な国から来ている人もお住まいなのかしら?」
ここに来てから会った人は全員外国の方だったので気になって聞いてみると、原住民と海外からの人が混在しているとのこと。
「色んな方がいらっしゃるんですねぇー」
のほほんと返事をしつつ、脳内で情報をまとめる。
夕食の時間まで1人で地図を見ていても良いかと聞くと、了承してもらえたので、その後は解散した。
1人になったところで、インベントリからノートを取り出し、地図と地名をざっくりと書いていく。
お互いの所在地に星印を付け、別ページに住民登録や領地間移動の際の注意を書き込み、人種についても明記する。
そういえば夫が出会った人ってメラニーさんとマサさん、ヤスさんって言ってたっけ。メラニーさんは外国の人で、マサさん達は現地の人っぽいなーと考えながら書き終わる。
夕食の時間を知らせに来たアンにお礼を言って地図を返却し、夕飯を食べて就寝準備を済ませ、昨夜と同じく魔法の練習をする事にした。
結界魔法の続きで中に人や物があっても外から見えない状態に出来るのか調整してみたら、何度か試している間に出来るようになった。
自分の周囲に人型の結界を作り、外から見えない状態にして歩けるか試す。これも何度か繰り返して出来るようになった。
足音が気になったので、防音効果も付ける。これは比較的簡単に出来た。
ステータスで使用した魔力を見ると、人型魔法より範囲が大きくなるほど、魔力の消費も大きくなる事が分かった。
出来るようになった事と、Lvが上がっていなくても魔力が増えたことをホワイトボードに書いてインベントリに仕舞うと、夫から新しい手紙があった。
「郷に入っては郷に従えと言いますけれど、夫のある身で他所様に肌を晒してはいけないという地域だったので、すぐにこちらの様式に馴染むことが出来ず申し訳ありません」これを信じてくれるなら、暫く不審者ファッションでも文句は言われまい。
夫がこの世界にいるとわかったから、合流できるまでこの格好を死守したいものである。
その後うっかり複数の明かりの話をしてしまったけれど、生活魔法だからまあいいかと思うことにした。
生活魔法ってあれでしょ、日常的に使える人が多いのだから、身の回りに居なくても同じように使える人はいると思うのよ。研究者気質の人とかさ。うんうん。
驚いた顔をされてしまったけれど、大した問題じゃないはず。多分。
他の魔法についてはスルーしても問題なかったようで、魔動車の話を聞いてみる。意外に発展していない気配。
そうだよねー、自動車だってタイヤも含めて近年になって一気に技術が上がったと聞いた記憶があるものね。
連結バスなんて、初めて見た時は驚いたよ。
自動車の話をしながら列車はあるのか、飛行機はあるのかと聞きたくなったりもしたけれど、話が長くなりそうなのと、助祭の様子が微妙だったのでやめた。
助祭との面談が終わり、帰り際に地図が見たいとお願いすると、あっさりと許可が出た。
サラが部屋に案内してくれた後、お茶の準備をしたいというので、私は衝立の奥で庭作業の帽子や服を脱いで昨日着たように布を巻き着けて、更に口元を隠す。これでお茶が飲める。
身体のサイズが分からなくても、これだったら気にせず着ることが出来るし、頭も覆う事が出来ると自画自賛する。
着換え終わってソファに戻るとアンも合流した。
1人でお茶を飲むのもなんだかなと思い、今日は2人にも前の椅子に腰かけてもらって一緒に味わう。
(座ってください、そんなわけにはと言ったやり取りは割愛)
色々教えてもらうつもりだもの、立たせたままじゃ申し訳ない。
「キク様は生活魔法が使えるようになったのですね」
サラが確認するように言う。
「昨日少し練習しました」
ランプの明かりが暗いなと思ったから、普段の明かりを再現しようとして色々試した。と話しながら明かりを出すとアンが目を見開いている。
見るのは二度目のサラは耐性が出来たようで質問する。
「普段はどのような明かりを使っていたのですか?」
指先の明かりを大きくして、LEDライトのように天井に貼り付ける。
「こんな感じで道具が天井についているのですよ」
「・・・かなり明るい環境なのですね」
サラは眩しそうに目を細める。
「天井についている明かりも色が選べたんですよ」
いくつかの色を再現するとアンが目を見開いたまま意識が戻ってこない。
うーん、やっちゃったかなー?でも生活魔法だから大丈夫だと思いたい。
「そういえば、教会だったらランプのガラスの部分をステンドグラスに変えたら色付きに出来ますよね。実はもう作られていたりしますか?」
聞いたらないとの事。
魔法があるせいか、技術の進歩が微妙に元の世界と違う気配。ステンドグラスのシェードで作られた電気ランプって結構綺麗なのよね。
天井を明るく照らしたまま話を進め、地図を見せてもらうことにした。
「こんな形なんですね」
なんだか日本地図っぽい事にびっくりした。
現在地を聞くとサラが東京の辺りを指し示す。
「ジェドです」
じっくりと地図を見ているふりをしながら、頭の中の私はてんやわんやしていた。
書かれている地名・・・色々混ざっているけれど、日本の地名っぽい。
そういえば緑茶があった。
魔法が使える日本っぽい世界と認識していいの?え、じゃあお茶以外の食材は?
人種はどうなっているんだろう?うーんうーん。
とっ散らかっていく思考を何とか引き戻し、まずは目の前の地図に集中する。
夫がいる地域は『フィーシェン』と書いてたっけ、それは・・・うわ、九州かー遠いなー。合流方法が船を使うのか、車や徒歩になるのか選択肢が出てきたかも。
取りあえず1つ1つ情報を得ていくしかない。
「沢山の村?町?があるんですねー。道は全部繋がっているんですか?」
サラに聞くと、標高の高い山以外でしたら殆ど繋がっていると聞いていますとの事。たとえばジェドから東北に行くとどれくらいの時間がかかるのか?四国に行くならどれくらいか?九州なら?といった具合に地名は言わずに地図上を指さして、移動手段とざっくりした時間を聞き取っていく。
関東の平地を移動する場合は魔動列車(ほぼトロッコ)が出来はじめているので、それで移動可能らしく、長距離を移動したいときは海運技術がそこそこ発展しているようで、船の方が早いらしい。
鉄道網が整ったら一気に変化しそうだ。車も車道とタイヤ、スピードと安全性が整ったら変化すると思われる。
住民登録のようなものはあるのか?地域間の移動に制限はないのか?といった疑問も確認する。
基本的には住んでいる所から移動しない人が多いようだけれど、軍人さんや布教の人、魔獣討伐をする狩猟者(ハンター)は各地を回るらしい。
「この地域にお住まいの方は以前からずっと暮らしている方達なのですか?それとも様々な国から来ている人もお住まいなのかしら?」
ここに来てから会った人は全員外国の方だったので気になって聞いてみると、原住民と海外からの人が混在しているとのこと。
「色んな方がいらっしゃるんですねぇー」
のほほんと返事をしつつ、脳内で情報をまとめる。
夕食の時間まで1人で地図を見ていても良いかと聞くと、了承してもらえたので、その後は解散した。
1人になったところで、インベントリからノートを取り出し、地図と地名をざっくりと書いていく。
お互いの所在地に星印を付け、別ページに住民登録や領地間移動の際の注意を書き込み、人種についても明記する。
そういえば夫が出会った人ってメラニーさんとマサさん、ヤスさんって言ってたっけ。メラニーさんは外国の人で、マサさん達は現地の人っぽいなーと考えながら書き終わる。
夕食の時間を知らせに来たアンにお礼を言って地図を返却し、夕飯を食べて就寝準備を済ませ、昨夜と同じく魔法の練習をする事にした。
結界魔法の続きで中に人や物があっても外から見えない状態に出来るのか調整してみたら、何度か試している間に出来るようになった。
自分の周囲に人型の結界を作り、外から見えない状態にして歩けるか試す。これも何度か繰り返して出来るようになった。
足音が気になったので、防音効果も付ける。これは比較的簡単に出来た。
ステータスで使用した魔力を見ると、人型魔法より範囲が大きくなるほど、魔力の消費も大きくなる事が分かった。
出来るようになった事と、Lvが上がっていなくても魔力が増えたことをホワイトボードに書いてインベントリに仕舞うと、夫から新しい手紙があった。
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