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戴冠式
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「セントレーア国の新しい女王陛下って髪の毛がピンクなの? 可愛い!」
「マリアの方がもっと可愛いよ!」
「シャルル君? ちゃんと見えてる? まあ! 見てお父様、髪がピンクと黄色だわ! お二人だとファンシーねえ」
「皇太子殿下の色はマリアの言うように正しく黄色だなあ。王家のカラー、コーンフラワーブルーが何処にも見当たらないよね。ピナータ王女は瞳に出ているというのにねえ。まあ、でも、王ではなく王配として残されたのだから、近親婚できてよかったんじゃない?」
「種馬としてな。王家は血の正当性が残せられれば良いと元老院に判断させて、王女が押し切ったのだよ」
「あの、ヴィルヘルム様? ピナータ王女様がお兄様であるロドルゲシア殿下をお選びになりましたの?」
「ああ。お陰で私も仕事がやりやすくなった」
「マリアちゃんのお婿さんは王家も推薦して今度の教皇になったしね?」
「お父様? 良くわかりませんわ」
「ふふふっ。見てご覧? ラインハルト殿の婚約者が連れて来た聖獣のチェ竜が、ゲオルグ将軍の変装を暴き立てているよ? ほら、彼の髪色が誰と同じか、楽しみだねぇ~」
「お父様……。ゲオルグ将軍は、パゲでしたの?」
「ブッ。ハハハッ!心労か、わざとか、どっちだろう? でも彼の色はバレたかなあ?」
「まあ、ハイドリヒがどう出るかだがな。私の磨いた魔石をラインハルト殿の婚約者殿に贈っておこう」
「そういうやり過ぎな事しなくても、とばっちりは来ないと思うよ?」
「いや、乳母殿の姿が見えん。まだ動けんのかも知れんから、見舞いとしてだ」
お父様とヴィルヘルム様の会話は、よくわからないわ。
でも、ピナータ様とロドルゲシア様のダンスはステキ。
ラインハルト様も、婚約者の方と楽しそうですわ。
ゲオルグ将軍の髪色は王配と同じ。
気が付いただろう。本当の血筋に。
ラインハルトの失踪事件はゲオルグ将軍の不手際もあった。
異世界人を囲む異常能力者のラインハルトと聖獣達。
ミクルに届くように贈ったのは、高濃度の魔素を込めて、私が磨いた魔石。
こちらに敵意を向けるなよ? ハイドリヒ。
マリアを苦しめた者達をかたずけよう。
オーガスタ国、前王、廃妃、教皇、神殿。
ハイドリヒはシャルルに見向きもしなかった。
何処まで諜報のゲーレンを使えているのか。
ハイドリヒとラインハルトの今後の出方を見なければな。
聖女、異常能力者、諜報の要、聖獣やミクルを従える異世界人。
オーガスタとも、何やら絡んでいるようだ。
ベーレン保護領は独立出来るだろう? ハイドリヒ。
私はそろそろマリアと帰るとしようか。
「マリアの方がもっと可愛いよ!」
「シャルル君? ちゃんと見えてる? まあ! 見てお父様、髪がピンクと黄色だわ! お二人だとファンシーねえ」
「皇太子殿下の色はマリアの言うように正しく黄色だなあ。王家のカラー、コーンフラワーブルーが何処にも見当たらないよね。ピナータ王女は瞳に出ているというのにねえ。まあ、でも、王ではなく王配として残されたのだから、近親婚できてよかったんじゃない?」
「種馬としてな。王家は血の正当性が残せられれば良いと元老院に判断させて、王女が押し切ったのだよ」
「あの、ヴィルヘルム様? ピナータ王女様がお兄様であるロドルゲシア殿下をお選びになりましたの?」
「ああ。お陰で私も仕事がやりやすくなった」
「マリアちゃんのお婿さんは王家も推薦して今度の教皇になったしね?」
「お父様? 良くわかりませんわ」
「ふふふっ。見てご覧? ラインハルト殿の婚約者が連れて来た聖獣のチェ竜が、ゲオルグ将軍の変装を暴き立てているよ? ほら、彼の髪色が誰と同じか、楽しみだねぇ~」
「お父様……。ゲオルグ将軍は、パゲでしたの?」
「ブッ。ハハハッ!心労か、わざとか、どっちだろう? でも彼の色はバレたかなあ?」
「まあ、ハイドリヒがどう出るかだがな。私の磨いた魔石をラインハルト殿の婚約者殿に贈っておこう」
「そういうやり過ぎな事しなくても、とばっちりは来ないと思うよ?」
「いや、乳母殿の姿が見えん。まだ動けんのかも知れんから、見舞いとしてだ」
お父様とヴィルヘルム様の会話は、よくわからないわ。
でも、ピナータ様とロドルゲシア様のダンスはステキ。
ラインハルト様も、婚約者の方と楽しそうですわ。
ゲオルグ将軍の髪色は王配と同じ。
気が付いただろう。本当の血筋に。
ラインハルトの失踪事件はゲオルグ将軍の不手際もあった。
異世界人を囲む異常能力者のラインハルトと聖獣達。
ミクルに届くように贈ったのは、高濃度の魔素を込めて、私が磨いた魔石。
こちらに敵意を向けるなよ? ハイドリヒ。
マリアを苦しめた者達をかたずけよう。
オーガスタ国、前王、廃妃、教皇、神殿。
ハイドリヒはシャルルに見向きもしなかった。
何処まで諜報のゲーレンを使えているのか。
ハイドリヒとラインハルトの今後の出方を見なければな。
聖女、異常能力者、諜報の要、聖獣やミクルを従える異世界人。
オーガスタとも、何やら絡んでいるようだ。
ベーレン保護領は独立出来るだろう? ハイドリヒ。
私はそろそろマリアと帰るとしようか。
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