君の小水が飲みたい

can

文字の大きさ
21 / 29

20、浮気なんてしていませんから~!

しおりを挟む
「おん!」「ワフン」

「あ、はい。モフらせて頂きます。ゲリさん、フレキさん。お迎えありがとう~!」

 『ボロン』したままで仰向けに寝転がるトールさん。
 ヤギのタングリスニとダングニョーストに挟まれて、オレは二頭のお腹を撫でる。
 最近『ぴよぴよ』から『コッ、コッ』と鳴くが、『ガアガア』とは鳴かない《ひよ子》の事を考えながら。
 やっぱり金のタマゴを産むから、成長しねえのか?
 なんて思いつつ。頭に《ひよ子》を乗せたまま、オレは途方に暮れていた。
 そこに飛び込んで来た二頭の狼達。
 乗り掛かられたが、大歓迎だ!
 寝転がるヤギ達を押し退け、グイグイとオレに迫るゲリとフレキをモフり倒した。
 そして何時ものように、ゲリの背中へとフレキがオレを乗せてくれた。

「え~と、お邪魔しました?」

「ベエ~エエェエエェ!」「バア゛ア゛ア゛ア゛!」

 倒れたままのトールさんと、騒がしくお見送り(?)をしてくれたヤギさん達とお別れをして《稲妻の館》ビルスキルニルをあとにした。
 よかった……。やっと帰れる。

「ありがとう。ゲリとフレキ、ホントに助かったぜ! あのままじゃオレ、帰れなかったし!」

 ゲリの背中でオレは安堵していた。
 彼等の住まうヴァルハラの部屋に到着するまでは。

「あ、ひゃあ! わあ! ちょ、ちょっと待って、アアッ! だァア! や、やめろよ! うわあ~!」

 なぜなら、待ち構える大烏のギフンとムニン。
 なぜか、グラニの厩舎から、狼と烏達の飼育部屋に来ていたアウズンブラさん。
 連れ帰って来てくれた狼達に……。
 オレは裸に剥かれて体中嘗め回されましたから~!
 どんなプレイだ?!

「ちょ、ちょっと待って、わあ!」
 
 服の袖が中途半端に手首で絡まっているので拘束状態な、オレの脇をゲリとフレキが嘗める。
 器用に靴下まで脱がせて、ギフンとムニンが、嘴の中でオレの足裏を舌でチロチロ嘗めてくすぐったい。
 アウズンブラさんは吸い付いている……。オレのナニに。
 おい、ひよ子。オレの乳首をくわえて引っ張るな! ソレは餌じゃねえ!

「ちょっと待って! オレは浮気して帰って来た旦那か?! なんで全身チェックされてんだよ?! 助けろ、ひよ子! お前オレと一緒にいたじゃねえか!」

 「「「「「……」」」」」「コッ?」

 一瞬みんなの動きが止まった!
 今だ! 抜け出すチャンス!
 ……。
 だよな。こいつらがオレを逃がす筈がねえよな。
 まして味見の真っ最中に。

「あ、ダメだよ! アウズンブラ! 放せ!」

「ちゅぽ!」

 ビシャ! ドプッ、ドプドプ、プシャャ~ッ! バシャバシャ!

「ウッ?!」

 確かに『放せ!』と言ったのはオレだが。
 タイミングが絶妙だ。
 吸い付いていたオレのナニを、アウズンブラが勢い良く『ちゅぽっ』した結果。
 限界の射精感から解放されて、オレはスペルマを撒き散らし。
 呆気に取られて、緊張緩和……。
 お陰様で、しょんべんまで漏らしてしまった。
 仰向けのオレにソレは降り濯ぐ。
 最悪。

「お前達、なに、上手に避けてんだよ? ゲッ?!」

 皆さん目の色が変わった?!
 ヤバイぞオレ! 喰われる?!

「うわあ、わああああ! タイム! 噛むの無し! かじっちゃダメだ!」
 
 こいつらどんなテクニシャンだよ?!
 ひよ子がつついた雄っぱいをペロペロ、ハミハミからのクチュクチュ? 
 ゲリお前、口が器用じゃん?!
 ツンツン、チロチロ、グシュグシュ? 乳首責め?! ムニンお前もか?!
 ゲッ! ヤバイ、マジか、ケツの穴までフレキの舌が?!

「ア゛カハッ! こら、抜け!」

 フギンの野郎、嘴を入れやがったな?!
 ああ?! おい! ひよ子! 先っちょの穴に嘴を突っ込むのは!

「ぎゃあー!」

 入れやがった! 嘘だろう?! やめろ! フギンの後からアウズンブラの舌が?!

「アンン~?! ハア、ハア ツッ、イガアア! ハア、ハア、ンンン!」

 
「おまえら、いい加減にしねえか! トールさんと、ヤギのタングリスニとタングニョーストに焼きもちか?! しょんべんはトールさんの火傷治療に使ったけど、ちゃんと器に出したし! ヤギ達はソレを飲んでただけだぞ?! ちょっとモフっただけじゃん!」

「ヴモ゛?!」「お゛ん゛?」「ウ゛ル゛!」「があ゛!」「ア゛ア゛ン゛?」「コッ?」

「ちぃ! おまえら、反省! 一週間オレを舐めるの無し!」

「「「「「「?!」」」」」」

「くっそっ。べったべたじゃねえか。風呂入って帰ろう」

「「「「「「……」」」」」」

「おまえらも洗ってやるから、来いよ」

 一週間。ソレはオレの性欲、抑制の限界。
 なんだかんだで、こいつら仲がいい。
 オレのナニも喧嘩しねえで順番にしゃぶりやがった。
 チンポはおしゃぶりじゃねえんだけどよ。
 オレは最近、自家発電じゃあ満足感が得られなくなって来ちまった。
 どうなっているんだよ?! オレはよう!
 モフモフも我慢出来ねえ。癒しは別腹だ。
 ハア~。フッラさんの赤ちゃん、早く生まれねえかなあ?

「ほら、おまえら、綺麗になったから。ゲリ、お前『ドライ』魔法出来るよな? みんなを乾かしてくれ。ほら、順番にブラッシングするぞ!」

「ウオン!」

「ありがとうよ、ゲリ。オレまで乾かしてくれて」

 こうしてオレの一週間、禁欲生活が始まった。


 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

スライム退治専門のさえないおっさんの冒険

守 秀斗
ファンタジー
俺と相棒二人だけの冴えない冒険者パーティー。普段はスライム退治が専門だ。その冴えない日常を語る。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

初体験の話

東雲
恋愛
筋金入りの年上好きな私の 誰にも言えない17歳の初体験の話。

処理中です...