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◉第二話◉
しおりを挟む輸送団の準備が着々と進み出発日の目処が立ちそうになったある日…
マンレン:ようカメオ。万海の方はどうだ?
カメオ:あ、マンレン、順調だよ。もういつでも出れる。
そう言ってカメオは万海の船体をポンポンと叩く。
綺麗に磨かれたその巨躯は太陽の光を反射してキラキラと輝いている。その側では隊員達が最終チェックを行なっているようだった。
マンレン:さすがだな。こっちも各支部から募った輸送団員が明日にでも到着する旨の連絡を受けたよ。
カメオ:それなら2、3日中には出発できそうだね。そう言えばホリロボは?頭の彼が居ないんじゃ話にならないよ!
マンレン:あぁ、あいつならもう着いてるんじゃないか?一昨日旧ロシア支部を出たって連絡があったから。
マンレンとカメオはあたりを見回す。すると万海の船尾の方から痩せ型の男が歩いてくるのが見えた。
マンレン:ほら来た。おーいホリロボ!こっちだ!
マンレンが手招きするとホリロボは少し早歩きで二人の前まで来る。
ホリロボ:やあマンレンにカメオ、久しぶり!はぁはぁ…
マンレン:お前なんでそんなに息上がってるんだ?
ホリロボ:いやぁ最近は研究漬けでめっきり外に出てなかったからね、少し歩いただけでこれだよ。
ホリロボはぽりぽりと頭を掻きながら苦笑いを浮かべる。
マンレン:おいおい大丈夫かよ?お前は30人からなる輸送団の頭なんだぞ?
ホリロボ:へへ、大丈夫大丈夫。
カメオ:まあホリロボは頭もキレるしきっと上手くやってくれるよ。
マンレン:まあ俺も大丈夫だとは思ってるよ。だからこその人選だしな。ただ、相手は未開拓の火星だ。慎重過ぎるぐらいが丁度良いさ、頼むぜホリロボ。
それから三人が少しの間近況報告や雑談などをしていると後ろから誰かに声をかけられた。
???:Hey!リーダー!久しぶりだNA!?
呼ばれたマンレンは眉間にシワを寄せて小声で呟く。
マンレン:うっ、この声は。
カメオ:はは、今日は賑やかになりそうだね。
カメオはそう言うと声の主に手招きする。
マンレン:よおナッカム、元気してたか?お前たまには定例会議に顔出せよ。
ナッカム:俺はそう言う小難しいのは副支部長に任せてんだYO!それより火星に行く輸送団って誰が行くんDA?俺も混ぜてくれYO
マンレン:はぁ!?何で今更だよ!もうメンバーは決まってるよ!
ナッカム:キ、キキ、キアさんは行くんだRO?だからだYO!!
マンレン:あのなぁ、キアは備蓄資源の管理統括だろうが。長期間地球を留守にする事は出来ないんだよ!だから行きません。お前それぐらい把握しとけよ!メンバー連絡しただろ!
ナッカム:ほう、そうかYO。でもホリローボだけじゃ不安だRO?やっぱり俺も行くZE!
マンレン:キアが目当てじゃないのかよ!はぁ、まあいいや。分かったよ、ナッカムも行ってくれ。但し頭はホリロボだ。ちゃんと指示通りに動けよ?くれぐれも問題はおこさないでくれ。
ナッカム:流石リーダー!話が分かるNA!じゃ、出発日が決まったら教えてくれYO!俺は船内を見てくるZE!
そう言ってナッカムは口笛を吹きながら万海の中に入って行った。
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