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異世界<日本>編
マリナの師
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「ラウール! いるか!」
ほとんど叩き破るように医務室の扉を開ける。
中にいた男はヴォルフの突然の来訪にも驚いた様子を見せずに、静かに座っていた。
医務官、ラウール。マリナの後見人であり、魔術の師。おそらくこの世界で一番マリナをよく知っている人物だ。
その姿を目の当たりにしてヴォルフはもう一つ自らの過ちに気が付いた。
「あらぁ、珍しく血相変えて。 どうしたの?」
すらりとした長身を白衣に包んだ男は艶やかな微笑みでヴォルフを迎える。
その声といい姿といい、あちらの世界で見た大家に瓜二つだった。
これだけ似ていて他人の空似とは言えないだろう。
マリナが大家を信用していたのも当然だ。彼らの間には信頼に足るだけの関係性があったのだから。
「具合が悪いようには見えないけれど?」
医者らしく静かな落ち着いた声で問いかける。
声音の穏やかさとは裏腹に、長い濃茶の髪の向こうに覗く瞳は全く笑っていない。
マリナが戻っていないことも彼の耳には入っているのだろう。ヴォルフを見る瞳には刃のような鋭さがある。
「マリナのことで、聞きたいことがある」
しかし視線に怯んではいられない。マリナを連れ戻すには彼の助力が必要だった。
ヴォルフの言葉にラウールは瞳の鋭さはそのままにくちびるだけで笑う。
「今更あの子の何が知りたいの?
父親に虐げられていたこと?
学ぶ機会すら奪われ家に押し込められていたこと?
双翼候補に上がったとき貴族の反対で王宮から追い出されそうになったこと?
今も双翼として認めようとしない貴族が彼女を排除したがっていること?
何があなたの知りたいこと?」
つらつらと並べ立てられた台詞はヴォルフを責めていた。
彼の非難は当然で、胸に痛かった。それでもしっかりとラウールの瞳を見て告げる。
「そのどれでもない。 俺が知りたいのはマリナが戻ってこない理由だ」
ヴォルフの答えに瞳の鋭さが増した。
「戻る理由があるの?」
いつかのマリナとそっくりの台詞。
マリナは本気で理由がないと思っていたがラウールの台詞には皮肉が満ちている。
「ある」
「へぇ…。 どんな?」
確信を持って答えたヴォルフにラウールが目を眇める。
どのような根拠でもって断言したのかと目が問うていた。
「あいつは双翼の役目に誇りを持っていた。 王子も自分の魔術師はあいつ以外にいないと言っている。
少なくともこの世界を嫌っていたわけじゃないんだ。 戻ってくる可能性はある」
「そうかしら? 平和な世界で忌み嫌われることもなく、それこそ普通の、一人の女の子として生きていくことが向こうならできるわ」
「それは…」
「王子の傍で悪意に晒されながら生きるより、良い道だとは思わない?」
「…っ!」
「侯爵家を継ぐあなたにはわからないかもしれないけれど、あの子のような立場で王子に仕えるのは並大抵のことではないわ。
選んだわけでもない生い立ちを悪意で装飾されて、能力すら認めようとしない。
あの子自身の問題もあるけれど、この世界であの子が個人的に親しくなった人間を見たことがないわ」
そういえばヴォルフもマリナが誰かと親しげに話しているところを見たことがない。
気にも留めなかったが、あれは親しい人間がいないからなのか。
「あなたから見てどうだった? 新しい関係の中にいるマリナを見て、不幸せそうに見えた?
新しい世界で生まれ変わって生きて、何が悪いの?」
アルバイト先の同僚に囲まれて笑っていた姿が思い出される。普通の子供らしい笑顔。この世界では見ることのなかった顔だ。
「それでも…っ」
必要なんだ。この世界に、俺たちの傍に。
「…あなたはマリナに戻って来てほしいの?」
ラウールの静かな声がやけに癇に障ってヴォルフは怒鳴るように返した。
「当たり前だ!」
「何故?」
今までと声が違った。心底不思議そうな声でラウールは問う。
「マリナがいなくなれば新しい双翼が選ばれるだけ。 あの子がいなくても障害はないわ。
むしろあの子がいない方が、喜ぶ人間は多いんじゃない?」
先程の少女たちが浮かぶ。マリナが双翼であることを否定する者は確かに多い。
それでも…!
「俺の対は…、王子の片翼はマリナしかいない!」
「過去には片翼を失ったまま生涯を過ごした王族もいるわ。
失った翼は戻らないと言ってね」
淡々とした言葉の裏には彼女の幸せを願う心が見える。戻らない方が幸せだと。
「だが、俺は…!」
どうにかラウールを納得させようと言葉を重ねるヴォルフにラウールが問う。
「ねぇ、あの子でなきゃいけない理由って何?」
「何?」
「あの子はこの国随一の能力を誇る魔術師であるのは確かだけれど、代わりがいないわけじゃない」
そうでしょう?と瞳で問いかける。何が言いたい…。
「俺は…。 マリナに…」
戻ってほしい。それは双翼として能力を信頼している。それだけか?
「…マリナは戻りたがっている」
「どうしてそう思うの?」
「根拠はない。
だが、どうしても俺が納得できないんだ!」
少なくとも別れるときの顔は向こうに残ることに満足していたようには見えなかった。
「アイツがどういうつもりであろうが、このまま放っておけない!」
心の丈をラウールにぶつける。根拠がなくても絶対に必要だと心が言っていた。
ラウールがヴォルフから視線を外して大きなため息を吐く。
再びヴォルフに向き直ったときには眼にあった険が消えていた。
「そこまでわかってて、戻りたがらない理由が何でわからないのかしらねぇ…。
あの子もほんとどうしようもないのを選んだわ」
仕方のない子、という呟きにあった温かみに、彼の愛情が見えた。
「私から理由を言う気はないわ。 自分で考えなさい」
「何?」
「他人が言っても意味がないもの」
ヴォルフが食い下がってもこれ以上教える気はないようだ。
「鈍感なあなたに一つだけ、ヒントを教えてあげる」
医務室を出ようとしたヴォルフにラウールの声が掛かる。
「あの子が一番に守ろうとしたのはなんだと思う?」
振り返ったヴォルフの目に入ったのは試すような悪戯な光を宿した瞳。
何も言えないでいると話は終わったとばかりに医務室を追い出された。
ほとんど叩き破るように医務室の扉を開ける。
中にいた男はヴォルフの突然の来訪にも驚いた様子を見せずに、静かに座っていた。
医務官、ラウール。マリナの後見人であり、魔術の師。おそらくこの世界で一番マリナをよく知っている人物だ。
その姿を目の当たりにしてヴォルフはもう一つ自らの過ちに気が付いた。
「あらぁ、珍しく血相変えて。 どうしたの?」
すらりとした長身を白衣に包んだ男は艶やかな微笑みでヴォルフを迎える。
その声といい姿といい、あちらの世界で見た大家に瓜二つだった。
これだけ似ていて他人の空似とは言えないだろう。
マリナが大家を信用していたのも当然だ。彼らの間には信頼に足るだけの関係性があったのだから。
「具合が悪いようには見えないけれど?」
医者らしく静かな落ち着いた声で問いかける。
声音の穏やかさとは裏腹に、長い濃茶の髪の向こうに覗く瞳は全く笑っていない。
マリナが戻っていないことも彼の耳には入っているのだろう。ヴォルフを見る瞳には刃のような鋭さがある。
「マリナのことで、聞きたいことがある」
しかし視線に怯んではいられない。マリナを連れ戻すには彼の助力が必要だった。
ヴォルフの言葉にラウールは瞳の鋭さはそのままにくちびるだけで笑う。
「今更あの子の何が知りたいの?
父親に虐げられていたこと?
学ぶ機会すら奪われ家に押し込められていたこと?
双翼候補に上がったとき貴族の反対で王宮から追い出されそうになったこと?
今も双翼として認めようとしない貴族が彼女を排除したがっていること?
何があなたの知りたいこと?」
つらつらと並べ立てられた台詞はヴォルフを責めていた。
彼の非難は当然で、胸に痛かった。それでもしっかりとラウールの瞳を見て告げる。
「そのどれでもない。 俺が知りたいのはマリナが戻ってこない理由だ」
ヴォルフの答えに瞳の鋭さが増した。
「戻る理由があるの?」
いつかのマリナとそっくりの台詞。
マリナは本気で理由がないと思っていたがラウールの台詞には皮肉が満ちている。
「ある」
「へぇ…。 どんな?」
確信を持って答えたヴォルフにラウールが目を眇める。
どのような根拠でもって断言したのかと目が問うていた。
「あいつは双翼の役目に誇りを持っていた。 王子も自分の魔術師はあいつ以外にいないと言っている。
少なくともこの世界を嫌っていたわけじゃないんだ。 戻ってくる可能性はある」
「そうかしら? 平和な世界で忌み嫌われることもなく、それこそ普通の、一人の女の子として生きていくことが向こうならできるわ」
「それは…」
「王子の傍で悪意に晒されながら生きるより、良い道だとは思わない?」
「…っ!」
「侯爵家を継ぐあなたにはわからないかもしれないけれど、あの子のような立場で王子に仕えるのは並大抵のことではないわ。
選んだわけでもない生い立ちを悪意で装飾されて、能力すら認めようとしない。
あの子自身の問題もあるけれど、この世界であの子が個人的に親しくなった人間を見たことがないわ」
そういえばヴォルフもマリナが誰かと親しげに話しているところを見たことがない。
気にも留めなかったが、あれは親しい人間がいないからなのか。
「あなたから見てどうだった? 新しい関係の中にいるマリナを見て、不幸せそうに見えた?
新しい世界で生まれ変わって生きて、何が悪いの?」
アルバイト先の同僚に囲まれて笑っていた姿が思い出される。普通の子供らしい笑顔。この世界では見ることのなかった顔だ。
「それでも…っ」
必要なんだ。この世界に、俺たちの傍に。
「…あなたはマリナに戻って来てほしいの?」
ラウールの静かな声がやけに癇に障ってヴォルフは怒鳴るように返した。
「当たり前だ!」
「何故?」
今までと声が違った。心底不思議そうな声でラウールは問う。
「マリナがいなくなれば新しい双翼が選ばれるだけ。 あの子がいなくても障害はないわ。
むしろあの子がいない方が、喜ぶ人間は多いんじゃない?」
先程の少女たちが浮かぶ。マリナが双翼であることを否定する者は確かに多い。
それでも…!
「俺の対は…、王子の片翼はマリナしかいない!」
「過去には片翼を失ったまま生涯を過ごした王族もいるわ。
失った翼は戻らないと言ってね」
淡々とした言葉の裏には彼女の幸せを願う心が見える。戻らない方が幸せだと。
「だが、俺は…!」
どうにかラウールを納得させようと言葉を重ねるヴォルフにラウールが問う。
「ねぇ、あの子でなきゃいけない理由って何?」
「何?」
「あの子はこの国随一の能力を誇る魔術師であるのは確かだけれど、代わりがいないわけじゃない」
そうでしょう?と瞳で問いかける。何が言いたい…。
「俺は…。 マリナに…」
戻ってほしい。それは双翼として能力を信頼している。それだけか?
「…マリナは戻りたがっている」
「どうしてそう思うの?」
「根拠はない。
だが、どうしても俺が納得できないんだ!」
少なくとも別れるときの顔は向こうに残ることに満足していたようには見えなかった。
「アイツがどういうつもりであろうが、このまま放っておけない!」
心の丈をラウールにぶつける。根拠がなくても絶対に必要だと心が言っていた。
ラウールがヴォルフから視線を外して大きなため息を吐く。
再びヴォルフに向き直ったときには眼にあった険が消えていた。
「そこまでわかってて、戻りたがらない理由が何でわからないのかしらねぇ…。
あの子もほんとどうしようもないのを選んだわ」
仕方のない子、という呟きにあった温かみに、彼の愛情が見えた。
「私から理由を言う気はないわ。 自分で考えなさい」
「何?」
「他人が言っても意味がないもの」
ヴォルフが食い下がってもこれ以上教える気はないようだ。
「鈍感なあなたに一つだけ、ヒントを教えてあげる」
医務室を出ようとしたヴォルフにラウールの声が掛かる。
「あの子が一番に守ろうとしたのはなんだと思う?」
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