60 / 368
セレスタ 帰還編
双翼のお仕事 4
しおりを挟む
「それで?」
「中々規模の大きな組織でしたね」
違うんだ、そういうことを聞いているんじゃないんだ、という目で王子が見てくる。
「組織は領主の開発していた鉱山を奪っただけで、表層で取れる物だけを売り捌いていたみたいです」
闇の流通経路で売られる高純度の魔石。
国家にとっては恐ろしい火種だ。
領地返納を言い出したのは自分が開発したと気づかれないようにするため。
返納後に国の調査が入ったら自分は鉱山など知らなかった、組織が勝手にやったことだと言い繕うつもりだったのだろう。
「あまりに高純度の魔石なので、領主は卸先に困ったようで…」
一度言葉を切る。
悲痛な目をしてマリナを見る王子はその言葉の先にも気が付いていた。
言葉を暈しても意味がない。
どう言葉で包もうとも、領主のやったことを隠すことは不可能だ。
「他国に売り込んだと、そういうことか」
ヴォルフが台詞の先を言う。
「ええ」
一定以上の純度の魔石は国が流れを管理している。
扱うことは犯罪ではないが、流通量を制限され必要以上に市場に出ないよう調整されていた。
これには何通りかの意味がある。
一つは価値が上がり過ぎたり、市場に溢れ値段が下がり過ぎたりするのを避けるため。
または稀少性を保ち、必要な魔道具に優先的に使用させるため。
簡単に言うと武器等に転用されないようにするためだ。
平和な状態を保つための措置とも言う。
(武器が潤沢にあると、他の国にちょっかいを掛けたくなる人や主家に取って代わりたい人が増えて困るからね)
セレスタの歴史の中でも何度も危機があり、それを元に現在の法律ができ、魔石の流通制限がされている。
それを壊すような真似をした領主の行為は、反逆罪とも取れるような危険な行為だった。
「とはいえ、一昔前とは違いますからね。 極刑は免れると思いますよ?」
敵国に売ったのならともかく、今のセレスタに明確な敵はいない。
仮想敵国くらいならあるが。
そこに販路を求めたのなら…。当事者のみならず親族郎党もまとめて処分されることになっただろう。
そこまで愚かでなくて何よりだ。
現状でも十分愚かだけれど。
「中級か下級くらいの魔石を国内に流すくらいなら罰金で済んだでしょうにね」
罰金と言っても通常払うはずだった税金の三倍以上になるけれど、再起しようと思えば出来る。
何代か先になると思うけど。
「当然領地は没収されますが、平民に落とされるか国外追放かは今後の調べで変わるでしょう」
マリナの予測に王子がほっと息をつく。
王子は甘いというか、優しい。
これが敵国か反国家勢力に魔石を販売していたら領主の処刑は免れない。
可能性だけで言うなら領主が国に反抗心を持っていて、混乱を招くために魔石をばらまいたとも見える。
そういう可能性に気づいているのかいないのか領主らの命が保たれたことに安堵しているようだ。
自信を脅かしたかもしれない人間を慮ることができる、君主としては良いとは言えないかもしれない甘さ優しさが、マリナは嫌いじゃない。
可能性を元に厳罰を求めることは出来ない。
証拠のみが罪と罰を決める。
罪を軽くすることも、必要以上に重くすることも出来ない、それが正しい姿だ。
主のような甘さが許される、平和なセレスタを守ることがマリナやヴォルフたちの誇りだ。内務卿や他の官僚たちもきっとそう思っているだろう。
「そうか、ご苦労だったな」
王子がマリナを労ってくれる。
「こんなに早いとは思わなかったが…、ちゃんと休んだか?」
「まあ、多少は」
休んだと言ったら完全な嘘になるので少しは休んだと答えた。
「嘘を吐け、お前が出て行ったの昨日の夜だろう。
夜のうちに向こうに着かなければこんなに早く戻って来れるわけがない。
ほとんど寝てないだろ!!」
ヴォルフに怒鳴られた。
「これくらい平気よ」
少しは寝たのだから、大して疲れてはいない。
言い返すと王子も困った子を見るような顔でマリナを諭しにかかった。
「昨日の今日で解決したのはすごいと思うけれどね? 無理をしなくても出来ただろう?」
「たまたまタイミングが良かったから一気に片付けただけです」
「うん、だからね?」
「休んでから報告に戻ってもよかっただろうが、王都と地方を一日で往復するなんて強行軍にも程がある!」
二人に責められて顔を顰める。
確認しなかった私が悪いんだけど、仕方ないじゃないの。
「休めなかったんだから仕方ないです」
「いや、向こうに行って宿屋等で休んでから調査を始める方法もあったのではないか?」
だから、それが…。ああもう、言ってしまうしかないか。
「私、宿屋の泊まり方知りませんでした」
「……」
「……は?」
飛び出して行ってから気が付いたけれど、宿屋は閉まっている時間だったし、そもそもどうやって利用するのかも知らなかった。
「向こうに着いたらいきなり怪しくて確信に迫った集団と会ったので、片づければ休む必要ないかと思ったんです」
本当にとんとん拍子で組織にまで辿りつけたし、領主の方も少し話したらあっさり罪を認めてくれたのでここまで早く戻ってこれたのだ。
流石にマリナも昨日の今日で解決するとは思っていなかった。
運が良いとしか言い様がない。
「……」
沈黙が痛い。
ちょっと自分でも迂闊だったと思っているのであんまり追求しないでほしい。
言葉を待っているとヴォルフの口から息が漏れた。
「ふ、ふはははっ! 馬鹿だな、お前!!」
「マリナ、君でもそんなうっかりがあるんだね、ふふっ」
ヴォルフは大笑いしてるし、王子も珍しく口を開けて笑っている。
笑われても仕方ない。仕方ないんだけど…。
「笑いすぎよ!!」
笑いが止まらない二人に抗議の声を上げる。
余計に笑いが大きくなって逆効果だった。
マリナは顔を真っ赤にして怒るけれど、二人は楽しそうに声を上げて、呼吸困難になるまで笑っていた。
「中々規模の大きな組織でしたね」
違うんだ、そういうことを聞いているんじゃないんだ、という目で王子が見てくる。
「組織は領主の開発していた鉱山を奪っただけで、表層で取れる物だけを売り捌いていたみたいです」
闇の流通経路で売られる高純度の魔石。
国家にとっては恐ろしい火種だ。
領地返納を言い出したのは自分が開発したと気づかれないようにするため。
返納後に国の調査が入ったら自分は鉱山など知らなかった、組織が勝手にやったことだと言い繕うつもりだったのだろう。
「あまりに高純度の魔石なので、領主は卸先に困ったようで…」
一度言葉を切る。
悲痛な目をしてマリナを見る王子はその言葉の先にも気が付いていた。
言葉を暈しても意味がない。
どう言葉で包もうとも、領主のやったことを隠すことは不可能だ。
「他国に売り込んだと、そういうことか」
ヴォルフが台詞の先を言う。
「ええ」
一定以上の純度の魔石は国が流れを管理している。
扱うことは犯罪ではないが、流通量を制限され必要以上に市場に出ないよう調整されていた。
これには何通りかの意味がある。
一つは価値が上がり過ぎたり、市場に溢れ値段が下がり過ぎたりするのを避けるため。
または稀少性を保ち、必要な魔道具に優先的に使用させるため。
簡単に言うと武器等に転用されないようにするためだ。
平和な状態を保つための措置とも言う。
(武器が潤沢にあると、他の国にちょっかいを掛けたくなる人や主家に取って代わりたい人が増えて困るからね)
セレスタの歴史の中でも何度も危機があり、それを元に現在の法律ができ、魔石の流通制限がされている。
それを壊すような真似をした領主の行為は、反逆罪とも取れるような危険な行為だった。
「とはいえ、一昔前とは違いますからね。 極刑は免れると思いますよ?」
敵国に売ったのならともかく、今のセレスタに明確な敵はいない。
仮想敵国くらいならあるが。
そこに販路を求めたのなら…。当事者のみならず親族郎党もまとめて処分されることになっただろう。
そこまで愚かでなくて何よりだ。
現状でも十分愚かだけれど。
「中級か下級くらいの魔石を国内に流すくらいなら罰金で済んだでしょうにね」
罰金と言っても通常払うはずだった税金の三倍以上になるけれど、再起しようと思えば出来る。
何代か先になると思うけど。
「当然領地は没収されますが、平民に落とされるか国外追放かは今後の調べで変わるでしょう」
マリナの予測に王子がほっと息をつく。
王子は甘いというか、優しい。
これが敵国か反国家勢力に魔石を販売していたら領主の処刑は免れない。
可能性だけで言うなら領主が国に反抗心を持っていて、混乱を招くために魔石をばらまいたとも見える。
そういう可能性に気づいているのかいないのか領主らの命が保たれたことに安堵しているようだ。
自信を脅かしたかもしれない人間を慮ることができる、君主としては良いとは言えないかもしれない甘さ優しさが、マリナは嫌いじゃない。
可能性を元に厳罰を求めることは出来ない。
証拠のみが罪と罰を決める。
罪を軽くすることも、必要以上に重くすることも出来ない、それが正しい姿だ。
主のような甘さが許される、平和なセレスタを守ることがマリナやヴォルフたちの誇りだ。内務卿や他の官僚たちもきっとそう思っているだろう。
「そうか、ご苦労だったな」
王子がマリナを労ってくれる。
「こんなに早いとは思わなかったが…、ちゃんと休んだか?」
「まあ、多少は」
休んだと言ったら完全な嘘になるので少しは休んだと答えた。
「嘘を吐け、お前が出て行ったの昨日の夜だろう。
夜のうちに向こうに着かなければこんなに早く戻って来れるわけがない。
ほとんど寝てないだろ!!」
ヴォルフに怒鳴られた。
「これくらい平気よ」
少しは寝たのだから、大して疲れてはいない。
言い返すと王子も困った子を見るような顔でマリナを諭しにかかった。
「昨日の今日で解決したのはすごいと思うけれどね? 無理をしなくても出来ただろう?」
「たまたまタイミングが良かったから一気に片付けただけです」
「うん、だからね?」
「休んでから報告に戻ってもよかっただろうが、王都と地方を一日で往復するなんて強行軍にも程がある!」
二人に責められて顔を顰める。
確認しなかった私が悪いんだけど、仕方ないじゃないの。
「休めなかったんだから仕方ないです」
「いや、向こうに行って宿屋等で休んでから調査を始める方法もあったのではないか?」
だから、それが…。ああもう、言ってしまうしかないか。
「私、宿屋の泊まり方知りませんでした」
「……」
「……は?」
飛び出して行ってから気が付いたけれど、宿屋は閉まっている時間だったし、そもそもどうやって利用するのかも知らなかった。
「向こうに着いたらいきなり怪しくて確信に迫った集団と会ったので、片づければ休む必要ないかと思ったんです」
本当にとんとん拍子で組織にまで辿りつけたし、領主の方も少し話したらあっさり罪を認めてくれたのでここまで早く戻ってこれたのだ。
流石にマリナも昨日の今日で解決するとは思っていなかった。
運が良いとしか言い様がない。
「……」
沈黙が痛い。
ちょっと自分でも迂闊だったと思っているのであんまり追求しないでほしい。
言葉を待っているとヴォルフの口から息が漏れた。
「ふ、ふはははっ! 馬鹿だな、お前!!」
「マリナ、君でもそんなうっかりがあるんだね、ふふっ」
ヴォルフは大笑いしてるし、王子も珍しく口を開けて笑っている。
笑われても仕方ない。仕方ないんだけど…。
「笑いすぎよ!!」
笑いが止まらない二人に抗議の声を上げる。
余計に笑いが大きくなって逆効果だった。
マリナは顔を真っ赤にして怒るけれど、二人は楽しそうに声を上げて、呼吸困難になるまで笑っていた。
0
あなたにおすすめの小説
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
婚約破棄されましたが、辺境で最強の旦那様に溺愛されています
鷹 綾
恋愛
婚約者である王太子ユリウスに、
「完璧すぎて可愛げがない」という理不尽な理由で婚約破棄を告げられた
公爵令嬢アイシス・フローレス。
――しかし本人は、内心大喜びしていた。
「これで、自由な生活ができますわ!」
ところが王都を離れた彼女を待っていたのは、
“冷酷”と噂される辺境伯ライナルトとの 契約結婚 だった。
ところがこの旦那様、噂とは真逆で——
誰より不器用で、誰よりまっすぐ、そして圧倒的に強い男で……?
静かな辺境で始まったふたりの共同生活は、
やがて互いの心を少しずつ近づけていく。
そんな中、王太子が突然辺境へ乱入。
「君こそ私の真実の愛だ!」と勝手な宣言をし、
平民少女エミーラまで巻き込み、事態は大混乱に。
しかしアイシスは毅然と言い放つ。
「殿下、わたくしはもう“あなたの舞台装置”ではございません」
――婚約破棄のざまぁはここからが本番。
王都から逃げる王太子、
彼を裁く新王、
そして辺境で絆を深めるアイシスとライナルト。
契約から始まった関係は、
やがて“本物の夫婦”へと変わっていく――。
婚約破棄から始まる、
辺境スローライフ×最強旦那様の溺愛ラブストーリー!
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
【完結】異世界召喚 (聖女)じゃない方でしたがなぜか溺愛されてます
七夜かなた
恋愛
仕事中に突然異世界に転移された、向先唯奈 29歳
どうやら聖女召喚に巻き込まれたらしい。
一緒に召喚されたのはお金持ち女子校の美少女、財前麗。当然誰もが彼女を聖女と認定する。
聖女じゃない方だと認定されたが、国として責任は取ると言われ、取り敢えず王族の家に居候して面倒見てもらうことになった。
居候先はアドルファス・レインズフォードの邸宅。
左顔面に大きな傷跡を持ち、片脚を少し引きずっている。
かつて優秀な騎士だった彼は魔獣討伐の折にその傷を負ったということだった。
今は現役を退き王立学園の教授を勤めているという。
彼の元で帰れる日が来ることを願い日々を過ごすことになった。
怪我のせいで今は女性から嫌厭されているが、元は女性との付き合いも派手な伊達男だったらしいアドルファスから恋人にならないかと迫られて
ムーライトノベルでも先行掲載しています。
前半はあまりイチャイチャはありません。
イラストは青ちょびれさんに依頼しました
118話完結です。
ムーライトノベル、ベリーズカフェでも掲載しています。
多分悪役令嬢ですが、うっかりヒーローを餌付けして執着されています
結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
【美味しそう……? こ、これは誰にもあげませんから!】
23歳、ブラック企業で働いている社畜OLの私。この日も帰宅は深夜過ぎ。泥のように眠りに着き、目覚めれば綺羅びやかな部屋にいた。しかも私は意地悪な貴族令嬢のようで使用人たちはビクビクしている。ひょっとして私って……悪役令嬢? テンプレ通りなら、将来破滅してしまうかも!
そこで、細くても長く生きるために、目立たず空気のように生きようと決めた。それなのに、ひょんな出来事からヒーロー? に執着される羽目に……。
お願いですから、私に構わないで下さい!
※ 他サイトでも投稿中
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」
透子(とおるこ)
恋愛
25歳OL・佐神ミレイは、仕事も恋も完璧にこなす美人女子。しかし本当は、年上の男性に甘やかされたい願望を密かに抱いていた。
そんな彼女の前に現れたのは、気まぐれな女神ルミエール。理由も告げず、ミレイを異世界アルデリア王国の公爵家へ転移させる。そこには恐ろしく気難しいと評判の45歳独身公爵・アレクセイが待っていた。
最初は恐怖を覚えるミレイだったが、公爵の手厚い保護に触れ、次第に心を許す。やがて彼女は甘く溺愛される日々に――。
仕事も恋も頑張るOLが、異世界で年上公爵にゴロニャン♡ 甘くて胸キュンなラブストーリー、開幕!
---
【完結】 異世界に転生したと思ったら公爵令息の4番目の婚約者にされてしまいました。……はあ?
はくら(仮名)
恋愛
ある日、リーゼロッテは前世の記憶と女神によって転生させられたことを思い出す。当初は困惑していた彼女だったが、とにかく普段通りの生活と学園への登校のために外に出ると、その通学路の途中で貴族のヴォクス家の令息に見初められてしまい婚約させられてしまう。そしてヴォクス家に連れられていってしまった彼女が聞かされたのは、自分が4番目の婚約者であるという事実だった。
※本作は別ペンネームで『小説家になろう』にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる