報われない旅人たち

Haruka Kanata

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シャロンの話

01-01:ねつけない

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また隣の部屋からやってる喘ぎ声が聞こえる

うらやましい気もする

5人で旅をしているが隣の部屋は男1人と女が2人いる

こちらの部屋は私と男がもう一人

旅を始めて1ヵ月たつ

4人共、私が旅に出るときに協力をお願いした囚人と奴隷だった。

男2人は元々は冒険者でやらかして牢屋に入っていた

たぶん大したことはしていないと思う

私の護衛を引受ける代わりに少しだけ自由を与えた

奴隷だった2人も身の回りの世話をさせたり・・・いろいろと

武器の使いかたと魔法も覚えさせて・・・魔導士になれるかもしれないとは思う。

隣の部屋の奴らはなんとなくそうなって宿に泊まる時はこの部屋割りになった

てっきり隣のベッドで寝ている男が一人を・・・と思ったが、その気はないらしい。

完全に自由時間をあたえるとどこかに消えるから

飲んで女を買っているかもしれないが・・・まぁ、どうでもいい。

多少は期待していた。期待しないわけがない。

男女で旅をしていて何もないのがおかしい

立場的に私に手を出しづらいのはわかるけれど

そんなに私はダメなんだろうか?

聞いたらどんな顔をするだろう?

自分ではそんなに悪くはないと思うのだけれど・・・顔も体系も

囚人と奴隷を連れて歩くのに契約の魔法というか呪いがかかっている

私の指示には絶対に従うことになる

・・・ん?

最中に「ダメ」といったらやめるのか?

「もっと」とお願いしたら・・・か

いや、まてよ・・・「抱いて」とお願いしたら抱かないといけないのか・・・

ベッドの上で上半身を起こす

暗い

明かりをつける

水をコップに注いで一口飲む

隣の部屋からまだ喘ぎ声が聞こえる

どちらかといえば奴隷だった女の方が誘う

それについては問題にならない範囲で自由にさせようとは思っている

命懸けで私を守ってくれる人達が隣の部屋でセックスしているのは不思議なものだ

私も混ぜてとは言い出せない・・・それも手か・・・

いや、複数のプレイは恥ずかしい・・・無理だ

隣の別途に目をやる

向こうを向いて寝ている男は・・・一応護衛だから寝てはいないのかもしれない。

彼らに過去を聞かないようにしている

どうでもいいといえばどうでもいいか・・・

明かりを消してベッドに戻る

隣の部屋は静かになっていた。

3人とも満足したのだろうか?

・・・何の心配をしているのだろう・・・うらやましいだけか・・・

恋愛っぽく進展してくかも、なんてゆるいことを考えないで

最初からそれ用に男を選べばよかったかもしれない

いまさら「抱け」と言い出すのも、かっこうがつかない気がする。

自分がそういう風になれないことはわかっている・・・残念だ

彼らに何かあった時はすぐに代わりを用意して旅を続けなければいけないし

あまり情を持たないほうがいいかもしれない

そんなことを考えてみても・・・か・・・寝るかな・・・
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