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聞こえて来ていたのは黒い鳥の鳴き声だった。
「もう、来たか」
カークが井戸まで駆け寄り、カバンのわきに付けていた刃物を抜いて鳥に向かって振る!
ブンと空気を切る音がして、黒い鳥が逃げていく。
本当に、見つかるの早いな。
「クラウですね。でもなぜ井戸に?」
「俺、肉、干してた」
神父は井戸の傍まで来て、鍋に貼り付けられた白い肉を見てから、その傍ら、井戸の陰になった位置で羽根を振り回していた生き物を見た。
「スライム?ですか?」
呼ばれたと持ったのか、近くにいた緑のスライムが神父に近づいて行く。
そのスライムを見て、改めてケイとセンを見る。
太陽の日差しを浴びてつるりとした表面が反射で輝いている。
緑のスライムは不透明なのでつるりとしてはいるが輝いてはいない。
「スライム……ですよね?」
「はい。俺の、仲間、です」
無事黒い鳥クラウを追い払ってカークが手の平を二匹にかざすと、良く知ってる様子でその手の平を持っている羽根でペチペチと叩いた。
ハイタッチだろう。
「意思は通じているようですね」
「もちろん」
ケイとセンは再び裏返された鍋の左右に鎮座して警戒を始める。
「でも、透明なスライムなんて見たことがありません」
スライムの起源と言うか何から生まれるとか、人間にはわからないのか?
「緑のも、どこで、生まれるか、わからない」
そうなのか!
「それはそうですが、成長すると分裂すると言う説が有力です」
「なら、透明も、居ていい」
その通りだな!
ケイとセンは俺が呼んだからどこも怪しくないぞ。
……ケイとセンが羽根を回すように振っている。
「犬が尻尾振っている様……ですね」
「です、よね」(ニコ)
人懐っこいだろう?ドヤッ
「こちらとしてはカークさんがこの子たちの行動の責任を持っていただけるのでしたら、教会の敷地内の行動は問いません」
「よかった」
良かったな。
……羽根が縦に振られる。
「畑の野菜を食べたりはしませんか?」
「食べ、ません」
「では、肉食?」
「食事、見たこと、ない、です」
ん~そうだなあ。
センは体で水の循環はするよな。
ケイの砂の補給は食事なんだろうか?
「不明、ですね」
不明でいいな。
カークの死体を見ても無反応だったから肉食ではないな。
「二、三日、ここで、干し肉、見張る、よろしくです」
「わかりました。私からも伝えますが、厨房にはカークさんからも伝えて頂いた方が良いかと思いますよ」
「そう、します」
これでケイとセンの行動にとやかく言われずに済むな。
「もう、来たか」
カークが井戸まで駆け寄り、カバンのわきに付けていた刃物を抜いて鳥に向かって振る!
ブンと空気を切る音がして、黒い鳥が逃げていく。
本当に、見つかるの早いな。
「クラウですね。でもなぜ井戸に?」
「俺、肉、干してた」
神父は井戸の傍まで来て、鍋に貼り付けられた白い肉を見てから、その傍ら、井戸の陰になった位置で羽根を振り回していた生き物を見た。
「スライム?ですか?」
呼ばれたと持ったのか、近くにいた緑のスライムが神父に近づいて行く。
そのスライムを見て、改めてケイとセンを見る。
太陽の日差しを浴びてつるりとした表面が反射で輝いている。
緑のスライムは不透明なのでつるりとしてはいるが輝いてはいない。
「スライム……ですよね?」
「はい。俺の、仲間、です」
無事黒い鳥クラウを追い払ってカークが手の平を二匹にかざすと、良く知ってる様子でその手の平を持っている羽根でペチペチと叩いた。
ハイタッチだろう。
「意思は通じているようですね」
「もちろん」
ケイとセンは再び裏返された鍋の左右に鎮座して警戒を始める。
「でも、透明なスライムなんて見たことがありません」
スライムの起源と言うか何から生まれるとか、人間にはわからないのか?
「緑のも、どこで、生まれるか、わからない」
そうなのか!
「それはそうですが、成長すると分裂すると言う説が有力です」
「なら、透明も、居ていい」
その通りだな!
ケイとセンは俺が呼んだからどこも怪しくないぞ。
……ケイとセンが羽根を回すように振っている。
「犬が尻尾振っている様……ですね」
「です、よね」(ニコ)
人懐っこいだろう?ドヤッ
「こちらとしてはカークさんがこの子たちの行動の責任を持っていただけるのでしたら、教会の敷地内の行動は問いません」
「よかった」
良かったな。
……羽根が縦に振られる。
「畑の野菜を食べたりはしませんか?」
「食べ、ません」
「では、肉食?」
「食事、見たこと、ない、です」
ん~そうだなあ。
センは体で水の循環はするよな。
ケイの砂の補給は食事なんだろうか?
「不明、ですね」
不明でいいな。
カークの死体を見ても無反応だったから肉食ではないな。
「二、三日、ここで、干し肉、見張る、よろしくです」
「わかりました。私からも伝えますが、厨房にはカークさんからも伝えて頂いた方が良いかと思いますよ」
「そう、します」
これでケイとセンの行動にとやかく言われずに済むな。
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