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干し肉
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ケイに磨かれた浅い鍋の裏面に束ねていた蛇肉を一枚ずつ貼り付けていくカーク。
鍋の下には肉が落ちても大丈夫なように手持ちの革布をひいてある。
折角捕った肉、食べる機会が無かったな。
「村の中、野営、不要」
教会にいられるから助かってはいるよな。
「干せば、保存可能」
食べ物は大事だ。食べないとセキとカークの体積が減ってしまう!
「ケイとセン、ここに、置く、いい?」
蛇肉を貼り終わったカークが撫でながら聞いてくる。
その意味は?
「鳥、くる、から」
黒い鳥に突かれたのを思い出した。
蛇肉を持って行こうとするからか。
「はい」
それは大変だしわかるんだが、ここに出しといて、人間に叩かれたりしないか?
それこそ蛇肉を盗みに来た害獣扱いで。
「ん~」
「ん~」
「紹介、する?」
大丈夫か?
スライムなのに。
「人間、スライム、飼う」
そして見下ろした先には緑のスライム。
そう言えばこのスライムは神父が飼ってるんだったな。
「皆、俺の、仲間」
そうだな。カークもスライム仲間だな。
「俺、姿、人間。テイム」
あ、カークがテイムしているってことにするのか?
……カーク頷く。
それで守られるのか?
「気のいい、人間、安心」
気のいい教会の人間ならって事か。
「はい」
じゃあそれで。
すぐ呼んで来れそうか?
「まず、神父様、次、料理人」
教会の管理者、井戸を使う頻度的に選択は合ってるな。
「行ってくる」
ケイとセンを置いてカークが立ち上がる。
ケイ、セン、戻るまで見張りを頼むぞ。
……二匹が羽根をビシッと掲げる。ついでに緑スライムも縦に伸びている。
歩き出したカークだが、神父がどこにいるかわかるのか?
「一日、行動。ほぼ同じ、今は、育児院の、院長室」
そうか。わかってるなら任せる。
「はい」
カークは教会内の廊下を歩き、一つのドアを叩く。
「はい。どなたですか?」
「カーク、です。少し、いい、ですか?」
「どうぞ、お入りください」
声を聞いてからドアを開け、中に入ると神父は木の箱(机)の前で何かしていた。
書き物と言う奴のようだ。
「どのようなご用件ですか?」
「仲間を、紹介、したい、です」
「お仲間がおられたのですね」
神父が驚いている。当然だな。
怪我して一人でここに担ぎ込まれたのに今更仲間とか言われたら。
「井戸の、ところ、いい、ですか?」
「当教会の井戸ですか?」
不振がるのも当然だ。
少し考えるような仕草をしている。
「はい」
「敷地内ですね。良いですよ。参りましょう」
神父はすぐに立ち上がって、カークに促されるまま、と言うか見知っているから率先して井戸に向かっている。
そろそろ井戸が見えて来るなと言う位置に来て、カークと神父の足が止まった。
何かの鳴き声が聞こえる。
再び歩き出した二人の前に見えてきたのは、井戸の周りを低く滑空する数羽の黒い鳥と、それを井戸の陰で青黒い羽根を振って追い立てている何かだった!
鍋の下には肉が落ちても大丈夫なように手持ちの革布をひいてある。
折角捕った肉、食べる機会が無かったな。
「村の中、野営、不要」
教会にいられるから助かってはいるよな。
「干せば、保存可能」
食べ物は大事だ。食べないとセキとカークの体積が減ってしまう!
「ケイとセン、ここに、置く、いい?」
蛇肉を貼り終わったカークが撫でながら聞いてくる。
その意味は?
「鳥、くる、から」
黒い鳥に突かれたのを思い出した。
蛇肉を持って行こうとするからか。
「はい」
それは大変だしわかるんだが、ここに出しといて、人間に叩かれたりしないか?
それこそ蛇肉を盗みに来た害獣扱いで。
「ん~」
「ん~」
「紹介、する?」
大丈夫か?
スライムなのに。
「人間、スライム、飼う」
そして見下ろした先には緑のスライム。
そう言えばこのスライムは神父が飼ってるんだったな。
「皆、俺の、仲間」
そうだな。カークもスライム仲間だな。
「俺、姿、人間。テイム」
あ、カークがテイムしているってことにするのか?
……カーク頷く。
それで守られるのか?
「気のいい、人間、安心」
気のいい教会の人間ならって事か。
「はい」
じゃあそれで。
すぐ呼んで来れそうか?
「まず、神父様、次、料理人」
教会の管理者、井戸を使う頻度的に選択は合ってるな。
「行ってくる」
ケイとセンを置いてカークが立ち上がる。
ケイ、セン、戻るまで見張りを頼むぞ。
……二匹が羽根をビシッと掲げる。ついでに緑スライムも縦に伸びている。
歩き出したカークだが、神父がどこにいるかわかるのか?
「一日、行動。ほぼ同じ、今は、育児院の、院長室」
そうか。わかってるなら任せる。
「はい」
カークは教会内の廊下を歩き、一つのドアを叩く。
「はい。どなたですか?」
「カーク、です。少し、いい、ですか?」
「どうぞ、お入りください」
声を聞いてからドアを開け、中に入ると神父は木の箱(机)の前で何かしていた。
書き物と言う奴のようだ。
「どのようなご用件ですか?」
「仲間を、紹介、したい、です」
「お仲間がおられたのですね」
神父が驚いている。当然だな。
怪我して一人でここに担ぎ込まれたのに今更仲間とか言われたら。
「井戸の、ところ、いい、ですか?」
「当教会の井戸ですか?」
不振がるのも当然だ。
少し考えるような仕草をしている。
「はい」
「敷地内ですね。良いですよ。参りましょう」
神父はすぐに立ち上がって、カークに促されるまま、と言うか見知っているから率先して井戸に向かっている。
そろそろ井戸が見えて来るなと言う位置に来て、カークと神父の足が止まった。
何かの鳴き声が聞こえる。
再び歩き出した二人の前に見えてきたのは、井戸の周りを低く滑空する数羽の黒い鳥と、それを井戸の陰で青黒い羽根を振って追い立てている何かだった!
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