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ボーケイ=スライム
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ボーケイの前に立ったケイ達が羽根を掲げて振る。
すると、ボーケイが揺れだし、根元から緑色の平たい物体が立ち上がった!
しかも真似して振っている。
あれは手なのか?そうなのか?
ボーケイを見た周りにいる人間のざわめきが増した!
カークが振り向いた拍子に見えたのだが、武器を握りしめていた。
不味いな。
ケイとセンを紹介した時はすんなり受け入れてくれたんだが、ボーケイはダメそうか。
まあ元は野生のスライムだしな。
羽根と緑の手がブンブン振られている側に、何を思ったか神父様がしゃがみこんで、掌を上にして右手を差し出した。
「お手!」
いきなりそう来るのか!
ケイもセンもボーケイも動きをピタリと止めている。
もちろん周りの武器を構えた人間達の動きも止まっている。
ケイとセンの羽根がピコピコ揺れ出す。
ボーケイの緑の手は白い体に貼り付けてブルブル震えていてオロオロしている様子。
ケイ、セン。
そこは素直にお手だ!
……揺れていた羽根が二本、神父様の手の平をビシッと叩く。
音の割に全く痛くないようで、神父様はニコニコしている。
「良い子ですね」
神父様も空いている左手で二匹を撫でる。
そして羽根が除けられた右手をボーケイに差し出す。
ボーケイのお前!
そこはお手だ!ケイ達の真似をすればいい!
そうしないと引っこ抜かれるぞ!
……ボーケイがビクッとしたような気がする。
白い本体からめくれて離れた緑の手がおそるおそる神父様の手の方に伸びていく。
神父様の後ろからはコイツが何かしでかすんじゃないかと人間達が武器を片手に睨みを利かせている。
こんな状況じゃビクビクもするよ。
緑の手が神父様の指をつつく。
しかし神父様は動かない。
ただ微笑ましげな表情をしている。
背景とのギャップが激しくて、逆に黒い笑顔に見えなくもない。
ボーケイのどこに目があるのかわからないので目を合わせると言う技は使えないしな。
まあ、石の自分やケイ達だってそうだしな。
「アーサーと俺、つながってるよ?」
目が合わなくても気持ちは通じるって事だな。
それは自分が意識してカーク達をスライムにしたからか?
「緑のスライムも、つながった」
ああ、そうだったな。
じゃあ、さっきボーケイがこっちの言葉に反応したように見えたのは……。
「あのボーケイが、スライムだから」
そうか~って、カークわかるのか!?
「わかる。俺、これでもスライム」
カークが自分の胸にてを当てる。
その……純粋な人間で居たかったか?
……カークは首を振る。
「そしたら、もう死んでる。記憶の俺に、家族はいない。だから自由」
そこまで覚えてるのか。
でも、崖から落ちた時の事は?
「わからない」
そうだよな。
まあ、ともかく、あのボーケイは放っておいても大丈夫か?
「神父様がいれば、何とか、と思う」
周りが怖いけどな。
「ん~、はい」
カークでも怖いよな?
「はい」
それでも神父様なら使役できるかもって事か。
「はい」
ところで、何でスライムの核がボーケイになったんだろうな。
「それは、当たり前」
ん?
すると、ボーケイが揺れだし、根元から緑色の平たい物体が立ち上がった!
しかも真似して振っている。
あれは手なのか?そうなのか?
ボーケイを見た周りにいる人間のざわめきが増した!
カークが振り向いた拍子に見えたのだが、武器を握りしめていた。
不味いな。
ケイとセンを紹介した時はすんなり受け入れてくれたんだが、ボーケイはダメそうか。
まあ元は野生のスライムだしな。
羽根と緑の手がブンブン振られている側に、何を思ったか神父様がしゃがみこんで、掌を上にして右手を差し出した。
「お手!」
いきなりそう来るのか!
ケイもセンもボーケイも動きをピタリと止めている。
もちろん周りの武器を構えた人間達の動きも止まっている。
ケイとセンの羽根がピコピコ揺れ出す。
ボーケイの緑の手は白い体に貼り付けてブルブル震えていてオロオロしている様子。
ケイ、セン。
そこは素直にお手だ!
……揺れていた羽根が二本、神父様の手の平をビシッと叩く。
音の割に全く痛くないようで、神父様はニコニコしている。
「良い子ですね」
神父様も空いている左手で二匹を撫でる。
そして羽根が除けられた右手をボーケイに差し出す。
ボーケイのお前!
そこはお手だ!ケイ達の真似をすればいい!
そうしないと引っこ抜かれるぞ!
……ボーケイがビクッとしたような気がする。
白い本体からめくれて離れた緑の手がおそるおそる神父様の手の方に伸びていく。
神父様の後ろからはコイツが何かしでかすんじゃないかと人間達が武器を片手に睨みを利かせている。
こんな状況じゃビクビクもするよ。
緑の手が神父様の指をつつく。
しかし神父様は動かない。
ただ微笑ましげな表情をしている。
背景とのギャップが激しくて、逆に黒い笑顔に見えなくもない。
ボーケイのどこに目があるのかわからないので目を合わせると言う技は使えないしな。
まあ、石の自分やケイ達だってそうだしな。
「アーサーと俺、つながってるよ?」
目が合わなくても気持ちは通じるって事だな。
それは自分が意識してカーク達をスライムにしたからか?
「緑のスライムも、つながった」
ああ、そうだったな。
じゃあ、さっきボーケイがこっちの言葉に反応したように見えたのは……。
「あのボーケイが、スライムだから」
そうか~って、カークわかるのか!?
「わかる。俺、これでもスライム」
カークが自分の胸にてを当てる。
その……純粋な人間で居たかったか?
……カークは首を振る。
「そしたら、もう死んでる。記憶の俺に、家族はいない。だから自由」
そこまで覚えてるのか。
でも、崖から落ちた時の事は?
「わからない」
そうだよな。
まあ、ともかく、あのボーケイは放っておいても大丈夫か?
「神父様がいれば、何とか、と思う」
周りが怖いけどな。
「ん~、はい」
カークでも怖いよな?
「はい」
それでも神父様なら使役できるかもって事か。
「はい」
ところで、何でスライムの核がボーケイになったんだろうな。
「それは、当たり前」
ん?
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