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世界の破滅編

北へ…………

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 さてさて、有意義な時間も終えたし、これから俺はどうするのか…………。

 決まっている。

 その聖戦の発端となった予言の信憑性を確かめるのだ。

 まぁ、あの剣聖が話した内容が本当かどうか、まだ分からんが…………。

 その予言にあった災厄とやらが何なのか、知る事で色々と進展するかもしれない。

 剣聖の情報だと、此処から北の方に、その予言のあった場所の一つがあるらしいし…………。

「…………行ってみますか…………」

 ほんとは、すごく面倒臭いけど…………。

 でも、俺は行かなければならない。

 何故なら-------------

 食料が底を尽きそうなのである!!

 前の町はゾンビだった上、吹き飛ばしちまったからな…………。

 幸い、道中で湖を見つけて、水は補給出来たが…………。

 腹の虫が鳴りっぱなしで死ぬわ。

 何か、食うもん落ちてねぇかな?

「ぶひいいいいっ!!!!」

 ん?

 豚か何かか?

 いや、牙みたいなものもあるし…………。

 どちらかと言えば、猪よりか?

 まぁ、何でも良い。

 俺はアイテムボックスから例の小型シールドを装備すると実体剣を展開する。

 どうやら、魔物っぽいが-------------

 食えない訳じゃねぇんだろ?

「ぶ、ぶひぃぃぃ??」

 心なしか、猪っぽい奴が怯えたように後ずさるが…………。

 俺はこいつを食う事しか考えていなかった。

 それじゃあ、頂きます!!!

「ぶ、ぶひひひいいいいいい!!!!!!!」

 その日、野生の猪擬きの悲痛な雄叫びが広大な森にこだましたのだった。
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