【下地版】ハズレ勇者の鬼畜スキル 〜ハズレだからと問答無用で追い出されたが、実は規格外の歴代最強勇者だった?〜

水先 冬菜

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水の遺跡

見つからない

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 捜索から一時間-------------

 座標の地点を何度、捜索しても、シエラ遺跡は発見出来なかった。

 センサーにも、影や形すら見つからない。

『おい、駄メイド。

 間違いなく、座標はここで間違いないんだな…………?』

『先程からそう申しております』

 何度、駄メイドに確認しても、同じ返答が返って来るだけだ。

 あんなに苦労したにも関わらず、遺跡が見つからないなんてな…………。

 それとも、何か仕掛けでもあるのか?

 一度、ステータス画面の地図にある座標地点に立ち止まり、周りを見渡す。

 やっぱり、何もない。

 もしかして、あのチップ自体が俺をからかう悪戯目的か、何かだったのでは? と疑いたくなるが、不思議とそうは思えなかった。

 勘、とでも言うのだろうか?

 ここに何かしら、聖戦に関する重要な手がかりがある。

 あれだけの数のロボット達が、ここにいたのだ。

 それに、何となくだが、戦いの最中、あのロボット達は何かを守ろうと動いているようにも見えた。

 特に、最後に出て来た船長っぽい奴なんか-------------

『っ!? まさか-------------』

 ある考えが脳裏を過ぎる。

 俺は座標地点の真上に立つよう水中を移動すると、左腕のナイフを地面に突き刺した。

 すると、ナイフが地面に弾かれて、その衝撃と共に、刀身が折れて、俺の背後へと飛び去っていく。

『やっぱり…………』

 ナイフが当たった地点から、微弱な稲妻が湖の底を走り、徐々に映像がブレていくかの如く、その姿を現す。

 光学迷彩-------------

 一般的には、視覚的に対象を透明化させる技術だ。

 タコやカメレオンのように風景に擬態する事も可能で、今回はその擬態の能力を模したシステムか、何かで遺跡自体を隠していたらしい。

 しかも、この光学迷彩は、結界のような防御魔法と合わさっているが故、この結界を突破しない事には中に入れないようだ。

 それに、未だにセンサーに反応が無いと所を見るに、ステルス機能まで付いていやがる。

 光学迷彩で姿を隠し、強固な結界に守られて、ステルス能力で、どんなセンサーでも捉えられない。

 また、面倒なもんを作りやがって!!!

 戦闘で傷付き過ぎた、この状態じゃ、この結界は破れない。

 悔しいが、ここは一度、戻るしかないか?

『合格♪♪♪』

『…………は…………?』

 あまりにも突然な出来事に、目が点になる。

 俺がどう決断するのか、思い悩んでいると、背後から何者かに抱き付かれた。

 振り返ると、見るからに幼い少女が、首の辺りに抱き付き、楽しげに俺の顔を覗き込んでいる。

 心なしか、あの駄メイドと似ているような…………。

『ほら、シールドは解いてあげたんだから、さっさと中に入りなよ♪♪』

『何…………?』

 下へと視線を向けると、俺の足元を起点に結界が消えていくのが分かる。

『君は一体-------------』

 再び、そいつの方へと振り返ると、楽しげな笑みを残して、消え去っていった。

 あの少女は一体…………?
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