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聖剣の秘密
閑話 今度こそ…………
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~女神サイド~
『見つけたぞ!!』
戦の女神オリヴィエは湊の事を諦めてはいなかった。
二度目の敗戦の後、死に物狂いで湊を探し、彼のいる移動要塞を発見した。
『オ、オリヴィエぇぇ~…………駄目だよ…………』
要塞を見つけるなり、魔法で攻撃を仕掛けるオリヴィエ。
その背後で、心配そうに見つめるのは、オリヴィエの盟友にして、愛を司る女神ベルミナだった。
どうやら、自国の騎士達を引き連れて、自分を追い掛けて来たようだ。
『ふん…………』
オリヴィエは、それを鬱陶しくも思いながら、要塞へと攻撃を続けた。
何度も、何度も、執拗に魔法を放ち続けて
数分-------------
要塞に動きがあった。
『オリヴィエっ!!!』
要塞から謎の閃光が走り、気付いた時には、オリヴィエの前へと割り込んだベルミナが、その光に包み込まれ-------------落下していった。
『ベルミナ!?』
大地へと、頭から勢い良く落下するベルミナ。
きめ細かな美しい肌は焼き焦がれ、見るも無残な姿へと変貌し、駆け付けた騎士達の声も虚しく、意識が朦朧としているようだった。
『よくも我が盟友を!!!』
怒りで我を忘れ、要塞へと突撃するオリヴィエ。
そもそもの原因は、自分が湊へ余計なちょっかいを掛けなければ、起きなかった悲劇であるにも関わらず、それを棚上げにしている辺り、最低なのだが…………。
戦の女神であるオリヴィエは、戦いで得るものは、全て自分のものだと考える、この世界の中で、かなりの自己中な女神だ。
全ての戦いに於いて、自分以上の強者はおらず、覇王である私の命を受ける事は当然だ。
そんな理不尽極まりない、子供じみた思想を持つオリヴィエにとって、自身の求婚を拒み、二度も顔に泥を塗った湊は許さない存在だった。
だから、オリヴィエは再び、湊へと挑んだ。
挑み、自分に恥をかかせた湊を泣かせ、自身の夫となる事を懇願させようと、この地に舞い降りた。
『何処だ!?
如月湊!!!』
「うるせぇよ…………」
要塞から放たれる砲撃の雨を尽く避けつつ、要塞へと猛スピードで突撃するオリヴィエ。
要塞との距離が、残り二十メートルそこらに迫った時、憎悪に満ちた雄叫びを上げるなり、背中から腹部に掛けて、強烈な痛みが走る。
『がっ!!!』
それが、奴の攻撃だとすぐに察し-------------
『…………!?』
振り返った瞬間、光の刃が脳天を貫いた。
『そ、そん、な…………』
我は負けた…………のか…………?
受け入れ難い真実に、オリヴィエの瞳が絶望に染まる中、自身を見つめる青年の姿が映った。
青年は無言で、振り上げたその右腕を下ろすと、要塞からオリヴィエに向けて、一発の砲弾が放たれる。
オリヴィエが最後に目にしたのは、路肩の石を見るかのような、彼の無機質な横顔だった。
『見つけたぞ!!』
戦の女神オリヴィエは湊の事を諦めてはいなかった。
二度目の敗戦の後、死に物狂いで湊を探し、彼のいる移動要塞を発見した。
『オ、オリヴィエぇぇ~…………駄目だよ…………』
要塞を見つけるなり、魔法で攻撃を仕掛けるオリヴィエ。
その背後で、心配そうに見つめるのは、オリヴィエの盟友にして、愛を司る女神ベルミナだった。
どうやら、自国の騎士達を引き連れて、自分を追い掛けて来たようだ。
『ふん…………』
オリヴィエは、それを鬱陶しくも思いながら、要塞へと攻撃を続けた。
何度も、何度も、執拗に魔法を放ち続けて
数分-------------
要塞に動きがあった。
『オリヴィエっ!!!』
要塞から謎の閃光が走り、気付いた時には、オリヴィエの前へと割り込んだベルミナが、その光に包み込まれ-------------落下していった。
『ベルミナ!?』
大地へと、頭から勢い良く落下するベルミナ。
きめ細かな美しい肌は焼き焦がれ、見るも無残な姿へと変貌し、駆け付けた騎士達の声も虚しく、意識が朦朧としているようだった。
『よくも我が盟友を!!!』
怒りで我を忘れ、要塞へと突撃するオリヴィエ。
そもそもの原因は、自分が湊へ余計なちょっかいを掛けなければ、起きなかった悲劇であるにも関わらず、それを棚上げにしている辺り、最低なのだが…………。
戦の女神であるオリヴィエは、戦いで得るものは、全て自分のものだと考える、この世界の中で、かなりの自己中な女神だ。
全ての戦いに於いて、自分以上の強者はおらず、覇王である私の命を受ける事は当然だ。
そんな理不尽極まりない、子供じみた思想を持つオリヴィエにとって、自身の求婚を拒み、二度も顔に泥を塗った湊は許さない存在だった。
だから、オリヴィエは再び、湊へと挑んだ。
挑み、自分に恥をかかせた湊を泣かせ、自身の夫となる事を懇願させようと、この地に舞い降りた。
『何処だ!?
如月湊!!!』
「うるせぇよ…………」
要塞から放たれる砲撃の雨を尽く避けつつ、要塞へと猛スピードで突撃するオリヴィエ。
要塞との距離が、残り二十メートルそこらに迫った時、憎悪に満ちた雄叫びを上げるなり、背中から腹部に掛けて、強烈な痛みが走る。
『がっ!!!』
それが、奴の攻撃だとすぐに察し-------------
『…………!?』
振り返った瞬間、光の刃が脳天を貫いた。
『そ、そん、な…………』
我は負けた…………のか…………?
受け入れ難い真実に、オリヴィエの瞳が絶望に染まる中、自身を見つめる青年の姿が映った。
青年は無言で、振り上げたその右腕を下ろすと、要塞からオリヴィエに向けて、一発の砲弾が放たれる。
オリヴィエが最後に目にしたのは、路肩の石を見るかのような、彼の無機質な横顔だった。
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