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聖剣の秘密
閑話 聖女VS剣聖
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~剣聖サイド~
《マグナムモード》
右腕に装着された《シグマ・ブレード》の実体剣を収納し、ビームピストルを展開。
ビームを連射する聖女ルリの攻撃をかわす私、剣聖エレノア。
ビームの合間を縫って、聖女の懐へと入り込む。
もし相手が本当にルリなら、怪我をさせられない。
なら、懐に入り込んで、気を失わせれば-------------
「貰ったわ…………」
一気に、疾風の如く、駆け抜ける私。
聖女ルリとの距離が、目と鼻の先へと縮み、剣の柄を腹部へと叩き込む動作に、移ろうとした。
だが、私はそのすんでの所で、反射的に身体を逸らして、回避行動に入る。
「あら?
外してしまいました」
存外、驚いた表情で、感心する聖女。
その聖女が、その左手に持っていたのは、あの男も所持していた光の剣だった。
柄の状態から、貫くように光を放出させ、私の頭部に狙いを定めていた。
確実に、私を殺す為に放たれた攻撃だった。
あのルリが、私を殺そうとした?
あの仲間を誰よりも、大切に思っていたあのルリが!?
「なら、次は外さなければ問題ありませんよね?」
信じられないものでも見るかのように、戸惑う私に、聖女が右腕の銃口を向けて来る。
やらせないっ!!!
「きゃっ!!!」
私は受け身を取りながら、聖女の足元を救い、転ばせると、距離を取って剣を構え、駆け出した。
今はそんな流暢な事を考えている場合じゃない!!
何とか、ルリの武器を無力化して、捉えないと-------------
通常なら、城門を破壊して、城へ責めて来た時点で、敵対行為とみなされ、排除しなければいけない所だが…………。
ルリは、歴代の聖女の中でも、人望に溢れた『聖女の鑑』とも謳われる聖女だ。
当然、この国の騎士達にも信用を置かれ、幾度も彼女の治癒魔法や蘇生魔法で救われた者も数多くいる。
それは、聖女ルリと相対している城の警備をしている騎士達も同様で、今も手出しが出来ない状態で、私とルリの戦いを見守っている。
ここで、私が止めないと!!!
「っ!!!」
《ソードモード》
右腕の盾で、私の剣を受け流し、剣を展開する聖女。
左手の光の剣を振るい、三段突きを繰り出して来る。
それをギリギリの所で、かわしながら、光の剣を受け止めようとした。
しかし、予想外の事態が起きる。
えっ!?
光の剣の刀身に触れた、私の剣がいとも簡単に斬り裂かれたのだ。
慌てて、剣を手放し、回避する。
そして、近くに落ちていた騎士の剣を握り、体勢を整える。
今のは一体-------------
「今のもかわしますか。
思ったよりも、手練れのようですね」
そんな呑気な声をあげながら、息も切らせず、向き直る聖女の足元を一瞥する。
先程まで、握られていた私の剣は、刀身がまるで、バターのように、ドロドロになって融解し、溶けていた。
恐らく、何か、剣を溶かす程の熱を持った魔導具だと私は断定し、あの光の剣をかわす事に専念した。
激しい一進一退の攻防の中で、徐々に追い詰められていく私。
「ルリ!!
どうして、あなたが!?」
「どうしてと言われても…………これが、世界の為になると教えて貰ったからです」
「世界の為?!
あなたが今まで、守って来た人達を傷付ける事が、どうして、世界の為になるのよ!!?」
「だって、そうではないのですか?
勇者の所為で、この世界は滅び掛けているんですか、らっ!!!」
「あっ!!」
攻防の最中、聖女によって、手にしていた剣を弾き飛ばされる私。
そんな私に、容赦のない斬撃が振り下ろされる。
それを振り下ろす、聖女ルリの顔と言えば、それが当然の義務だと言わんばかりに、何も考えず、行動に移している。
『てめぇらは、あまりにも自分の気持ちを蔑ろにし過ぎてねぇか…………?』
ふと、ある光景を私は思い起こした。
それは、先日、彼と再び戦ったあの日の事-------------
彼は私達、勇者パーティーの面々を見て、そう叱責して来た。
あの時は、何て、無責任な事を言っているんだと、腹ワタが煮え繰り返る想いだったが…………。
今、思えば、私も今のルリと同じ顔をしていたのかもしれない。
周りの事に見向けもせず、ただ、その場の空気に押し流されて、奴隷のように、言われた通りの事をこなす。
そんな人形のような存在に-------------
あぁ、そう思うと、私は何て、愚かなんだろう。
予言のみが、唯一の救いだと信じ込み、無駄に友を死なせ、彼女に取り返しの付かない愚行へと手を染めさせてしまった。
あの魔族でさえ、聖戦をどうにかしようと、休戦を申し出て、人類と手を取り合おうと差し伸ばして来たというのに…………。
どうして、私は変わろうとしなかったのだ。
もし、変われていれば、こんな悲劇なんて、起こらなかったのかもしれないのに-------------
「…………ごめんね…………」
せめて、親友に向けて、精一杯の気持ちを込めて謝ろう。
そして、また、もう一度、友として会えるのなら、同じ過ちは繰り返さない。
そう決意し、静かにその目を閉じた。
「何、勝手に諦めてんだ…………?
このカス女…………」
え?
何かがぶつかり合う金属音と共に、聞き覚えのある男の声が耳元に届く。
恐る恐る目を開けると、私の目の前で、聖女ルリの刃を同じ刃で受け止める、彼の姿があった。
《マグナムモード》
右腕に装着された《シグマ・ブレード》の実体剣を収納し、ビームピストルを展開。
ビームを連射する聖女ルリの攻撃をかわす私、剣聖エレノア。
ビームの合間を縫って、聖女の懐へと入り込む。
もし相手が本当にルリなら、怪我をさせられない。
なら、懐に入り込んで、気を失わせれば-------------
「貰ったわ…………」
一気に、疾風の如く、駆け抜ける私。
聖女ルリとの距離が、目と鼻の先へと縮み、剣の柄を腹部へと叩き込む動作に、移ろうとした。
だが、私はそのすんでの所で、反射的に身体を逸らして、回避行動に入る。
「あら?
外してしまいました」
存外、驚いた表情で、感心する聖女。
その聖女が、その左手に持っていたのは、あの男も所持していた光の剣だった。
柄の状態から、貫くように光を放出させ、私の頭部に狙いを定めていた。
確実に、私を殺す為に放たれた攻撃だった。
あのルリが、私を殺そうとした?
あの仲間を誰よりも、大切に思っていたあのルリが!?
「なら、次は外さなければ問題ありませんよね?」
信じられないものでも見るかのように、戸惑う私に、聖女が右腕の銃口を向けて来る。
やらせないっ!!!
「きゃっ!!!」
私は受け身を取りながら、聖女の足元を救い、転ばせると、距離を取って剣を構え、駆け出した。
今はそんな流暢な事を考えている場合じゃない!!
何とか、ルリの武器を無力化して、捉えないと-------------
通常なら、城門を破壊して、城へ責めて来た時点で、敵対行為とみなされ、排除しなければいけない所だが…………。
ルリは、歴代の聖女の中でも、人望に溢れた『聖女の鑑』とも謳われる聖女だ。
当然、この国の騎士達にも信用を置かれ、幾度も彼女の治癒魔法や蘇生魔法で救われた者も数多くいる。
それは、聖女ルリと相対している城の警備をしている騎士達も同様で、今も手出しが出来ない状態で、私とルリの戦いを見守っている。
ここで、私が止めないと!!!
「っ!!!」
《ソードモード》
右腕の盾で、私の剣を受け流し、剣を展開する聖女。
左手の光の剣を振るい、三段突きを繰り出して来る。
それをギリギリの所で、かわしながら、光の剣を受け止めようとした。
しかし、予想外の事態が起きる。
えっ!?
光の剣の刀身に触れた、私の剣がいとも簡単に斬り裂かれたのだ。
慌てて、剣を手放し、回避する。
そして、近くに落ちていた騎士の剣を握り、体勢を整える。
今のは一体-------------
「今のもかわしますか。
思ったよりも、手練れのようですね」
そんな呑気な声をあげながら、息も切らせず、向き直る聖女の足元を一瞥する。
先程まで、握られていた私の剣は、刀身がまるで、バターのように、ドロドロになって融解し、溶けていた。
恐らく、何か、剣を溶かす程の熱を持った魔導具だと私は断定し、あの光の剣をかわす事に専念した。
激しい一進一退の攻防の中で、徐々に追い詰められていく私。
「ルリ!!
どうして、あなたが!?」
「どうしてと言われても…………これが、世界の為になると教えて貰ったからです」
「世界の為?!
あなたが今まで、守って来た人達を傷付ける事が、どうして、世界の為になるのよ!!?」
「だって、そうではないのですか?
勇者の所為で、この世界は滅び掛けているんですか、らっ!!!」
「あっ!!」
攻防の最中、聖女によって、手にしていた剣を弾き飛ばされる私。
そんな私に、容赦のない斬撃が振り下ろされる。
それを振り下ろす、聖女ルリの顔と言えば、それが当然の義務だと言わんばかりに、何も考えず、行動に移している。
『てめぇらは、あまりにも自分の気持ちを蔑ろにし過ぎてねぇか…………?』
ふと、ある光景を私は思い起こした。
それは、先日、彼と再び戦ったあの日の事-------------
彼は私達、勇者パーティーの面々を見て、そう叱責して来た。
あの時は、何て、無責任な事を言っているんだと、腹ワタが煮え繰り返る想いだったが…………。
今、思えば、私も今のルリと同じ顔をしていたのかもしれない。
周りの事に見向けもせず、ただ、その場の空気に押し流されて、奴隷のように、言われた通りの事をこなす。
そんな人形のような存在に-------------
あぁ、そう思うと、私は何て、愚かなんだろう。
予言のみが、唯一の救いだと信じ込み、無駄に友を死なせ、彼女に取り返しの付かない愚行へと手を染めさせてしまった。
あの魔族でさえ、聖戦をどうにかしようと、休戦を申し出て、人類と手を取り合おうと差し伸ばして来たというのに…………。
どうして、私は変わろうとしなかったのだ。
もし、変われていれば、こんな悲劇なんて、起こらなかったのかもしれないのに-------------
「…………ごめんね…………」
せめて、親友に向けて、精一杯の気持ちを込めて謝ろう。
そして、また、もう一度、友として会えるのなら、同じ過ちは繰り返さない。
そう決意し、静かにその目を閉じた。
「何、勝手に諦めてんだ…………?
このカス女…………」
え?
何かがぶつかり合う金属音と共に、聞き覚えのある男の声が耳元に届く。
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