【下地版】ハズレ勇者の鬼畜スキル 〜ハズレだからと問答無用で追い出されたが、実は規格外の歴代最強勇者だった?〜

水先 冬菜

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脅威

光明

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『思った以上に、凄い数値ね』

 あの後、聖女に剣聖の事を任せ、俺とミハエルとで、聖女が身に着けていた《パワード・スーツ》の解析作業を丸二日行った結果-------------

 予想以上の数値が、計測機のモニターに表示されていた。

 特に、聖女とパワード・スーツとの同調率は目に見張るものがある。

 解析結果を見て、大いに頷く俺に対し、ミハエルが何やら、考え深げに次の情報を表示して来る。

『ちょっと、これを見て欲しいんだけど-------------』

「ん?」

 モニターに新たな情報が展開される。

「これは…………?」

『丁度、と聖女達が戦闘を行なっていた際のデータよ。

 実はこの時、妙な反応が、このパワード・スーツから発せられていてね。

 気になって、調べてみたの』

 正直、あまりにも専門的過ぎて、途中から理解出来なかったが、彼女が言うには、戦闘中に、何かしらの微弱な電波がパワード・スーツから発信していたそうだ。

 それが何なのかは、詳しく解明出来なかったが、ある種の感応作用が働いていた事は分かった。

「感応作用ね…………」

 確かに、思い当たる節がない訳ではない。

 あの時の戦闘を見ている内に、不思議には思っていたが、剣聖がパワード・スーツに実装されていたビームソードを使いこなしていた。

 通常、この世界には、ビームソードのような熱量兵器は存在しない。

 あくまで、ビームソードは俺のスキルで生み出した異世界の兵器-------------否、別次元の空想の産物と言い換えても良い。

 そんな空想状の武器を、知識もない奴が普通に使いこなせるものなのか?

 答えは否、だ。

 正直、俺も何で、そんな架空の兵器を使いこなせるのか、謎だった。

 恐らく、勇者のスキルに関する何らかの補正があって、使えるものなんだと思った。

 その証拠に、格納庫で整備を受けている《デルタ・アーム》のビーム兵器は、シスターズが、乗り込んで操縦したにも関わらず、起動しなかった。

 なのに、何故か、俺が乗った瞬間、もしくはプラモ憑依のスキルを使用して操縦すれば、ビーム兵器は起動する。

 それは過去の検証からも、実証されている。

 だが、今回は違う。

 俺が操作していない。

 俺のスキルを使用していないにも、関わらず、聖女と剣聖はビーム兵器の起動に成功した。

 一応は、聖女と剣聖からあの時の戦闘に関する話は聞き終えてはいるが-------------

 何でも、魔力を流し込んで起動させたとか。

 魔力?

 ちょっと、待てよ。

「……………………やっぱり、か…………」

 コンソールを操作して、魔力の反応がパワード・スーツに出ているのか計測してみる。

 すると、微弱ではあるが、俺の魔力の質に似たエネルギーが機体の一部から放出されている。

 それも、俺がスキルで組み立てたパーツばかりにだ。

 原因は間違いなくこれだ。

 恐らく、このパワード・スーツを改良した際、後から取り付けたパーツには、俺の魔力が定着。

 その魔力にビーム兵器が反応して、起動した。

 きっと、そういう仕組みなのだろう。

 そして、何らかの要因で、聖女と同調した俺の魔力が、聖女の魔力と結び付き、それが剣聖の魔力へも伝染した。

 まだ、仮説だが、この後にでも、二人のメディカルチェックを行えば、ある程度、判明する筈だ。

 その要点をミハエルに伝えてみると、確認してみると、格納庫から走り去って行った。

 それにしても、感応作用か。

 もしかしたら、あの兵装は役に立つのか?

 俺はアイテムボックスから、とある組み立て途中のプラモを取り出して、組み立てる。

 そして、組み終えるなり、パワード・スーツに実装してみると-------------

 やっちまった。

 と素直に反省した。

 とりあえず、後で聖女様には、謝っておこう。
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