【下地版】ハズレ勇者の鬼畜スキル 〜ハズレだからと問答無用で追い出されたが、実は規格外の歴代最強勇者だった?〜

水先 冬菜

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闇の息吹

無茶し過ぎ

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 次に俺が目を覚ましたのは、要塞内にある医療区画のベットの上だった。

 思いの外、肉体によるダメージが大きかった所為か、あれから数ヶ月の間、俺は要塞の威力ポッドの培養液にどっぷりと浸かっていたと、後でミハエルから聞いた。

 あのガキ王子、以下、民間人を含めた避難者数百名-------------聖女も、剣聖も無事。

 問題があるとすれば、彼の動向だ。

 彼はあの後、俺を撃破した後、止めをさせず、激しい怒りを露わにして、あの辺の土地一帯を焦土に変えてしまったそうだ。

 幸いにも、あの周辺の人間は、転移装置を使い、要塞内に緊急収容して、死者は出なかったらしいが-------------最悪な状況だ。

 やられた。

 そう痛感するしかない。

 彼の想定外の行動には驚くばかりだ。

 だが、悔やんでいる場合でもない。

 俺は身体を起こすと、要塞の格納庫へと足を運んだ。

「ちょっ!?

 何をしてるのよ!?」

 壁伝いに格納庫へと向かう途中、何やらうるさい声がすると思ったら、剣聖様が、メイド聖女と、あのガキ王子と一緒に驚いたように、俺に駆け寄って来た。

「おう…………。

 無事だったみたい…………だな…………」

「そんな事、言ってる場合じゃないでしょう!?」

 よく分からんが、何やら、剣聖様が怒っていらっしゃる。

 目がまだ霞んでいて、よく見えないが、何やら、かなり焦っているような感じだが-------------

 一体、どうしたというのだろうか?

 まぁ、それは後で考えれば良い。

 それよりも、格納庫へ急がないと-------------

「とりあえず、病室に戻るわよ!」

「…………放っておけ…………」

 俺は手を差し伸ばして来た剣聖の手を振り払い、再び、歩みを進めようとして-------------足がもつれて倒れた。

 あれ?

 可笑しいな…………何か、さっきから、うまく歩けねぇ…………。

「----------------------」

 何か、周りが騒がしいな…………?

 一体、どうしたって言うんだ?

 というか、何か…………思考がうまく…………回って…………。

 そこで、俺の意識が途切れた。



 
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