ネガティブ・クリエイト〜史上最弱と呼ばれた暗殺者は世界最強であることを知らない〜

水先 冬菜

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勇者パーティーを抜けます!

女盗賊団

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「…………で、お前ら何……?」

 俺は襲撃して来た連中を縛り上げるとそこら辺にあった大木に吊るしておいた。

 襲撃して来た人数はそれなりにいて、16人ほどが吊り上げられている。

 しかも、驚いた事に10代そこらの少女だった。

 彼女らの話によると、彼女らはこの辺りでは名の知れた冒険者崩れの女盗賊団で、無防備に一人で歩いていた俺が目に入ったので、殺して、金目のものを奪う算段だったそうだ。

 何ともまあ、盗賊らしい理由だことで------------

 ともあれ、この俺に喧嘩を売ったんだ。

 それ相応のお仕置きが必要だな…………。

------------------------------------------

「おい、あいつらはまだ戻らないのか!?」

 キリヤが女盗賊達を捕らえた場所から数キロ離れた森の奥の洞窟に一人の女の声が鳴り響く。

 ここは女盗賊達の本拠地の一つで、今まさに女盗賊団のボスである女性が苛立たしげに声を荒げて、部下達からの報告を聞いていた。

 何でも、手頃そうな獲物を見つけたからヤッて来ます。

 そう言い残して、そいつらは出て行ったそうなのだが、出て行ってから数時間と経っている。

 今回出て行った連中は、女ボスが最も信頼を置いていて、実力も兼ね備えた手練れ達ばかりだ。

 そんな連中が数時間も経っても連絡の一つも残さない。

 こんなことはあいつらが一人前になってからだって、一度もなかった事態だ。

 先程、偵察部隊を向かわせたと、聞いてはいたが、どうやらそいつらからの連絡が途絶えたらしい。

 一体、何が起きているんだ?

「ボス!!」

 慌てた様子で一人の部下が走ってくる。

 どうやら、この本拠地に侵入者が来たようだ。

 今は何ともスッキリしなかったから、憂さ晴らしには丁度良いと、女ボスは重い腰を上げ------------そして、意識が途切れた。
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