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第二章 水の都市の大罪
大型弾道ミサイル
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あれから、聖女と別れた俺は、聖女から女神クリスティナが見たという未来の内容を事細かく聞く事に成功した。
その話を総合した結果、スイレンが滅ぼされる方法がある程度予想出来た。
水の都市スイレンが滅ぼされる方法。
それは、『大型弾道ミサイル』による超長距離攻撃だ。
しかも、その威力は水の都市スイレンを中心に半径三百キロメートルの全てを木っ端微塵に吹き飛ばす代物だ。
まだ断定は出来ないが、もし俺の考える通りなら、その悪魔の正体を掴めるかもしれない。
そのために必要なものはある程度、揃えた。
後は、あの聖女の返答次第だが…………。
うまくやっていてくれよ。
------------------------------------------
「こっちです……!」
スイレンの港------------スメワール王国が所有している大型船の前で、聖女が俺に向けて手を振っていた。
実はあの後、俺は聖女にその予言の話をする見返りにある事を依頼しておいた。
それは俺を聖女が率いる調査隊の船に乗せる事だ。
もちろん、奴らと協力する気はさらさらない。
だが、乗っている間、俺が調べている事は出来る限りは教えてやる、という約束をしておいた。
要するに、俺が調べている間、側で勝手に盗めるだけ盗んでいけと言っておいたのだ。
これなら、少なからず、俺との接点ができ、その女神とやらの言っていた事は達成出来るだろう。
第一、こっちも、俺が行きたかった海域へどう動くか悩んでいたしな…………。
ギブアンドテイクって奴だ。
それから、波に揺られて数十分。
その海域に差し迫って来て、気付いた。
気付いてしまった。
「どうしたの……?」
俺の隣で、不思議そうに首を傾げている聖女。
だが、俺の視線の先を見て、驚いた。
この先の海域----------------魔力の濃度が異常に高ぶっていた。
その話を総合した結果、スイレンが滅ぼされる方法がある程度予想出来た。
水の都市スイレンが滅ぼされる方法。
それは、『大型弾道ミサイル』による超長距離攻撃だ。
しかも、その威力は水の都市スイレンを中心に半径三百キロメートルの全てを木っ端微塵に吹き飛ばす代物だ。
まだ断定は出来ないが、もし俺の考える通りなら、その悪魔の正体を掴めるかもしれない。
そのために必要なものはある程度、揃えた。
後は、あの聖女の返答次第だが…………。
うまくやっていてくれよ。
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「こっちです……!」
スイレンの港------------スメワール王国が所有している大型船の前で、聖女が俺に向けて手を振っていた。
実はあの後、俺は聖女にその予言の話をする見返りにある事を依頼しておいた。
それは俺を聖女が率いる調査隊の船に乗せる事だ。
もちろん、奴らと協力する気はさらさらない。
だが、乗っている間、俺が調べている事は出来る限りは教えてやる、という約束をしておいた。
要するに、俺が調べている間、側で勝手に盗めるだけ盗んでいけと言っておいたのだ。
これなら、少なからず、俺との接点ができ、その女神とやらの言っていた事は達成出来るだろう。
第一、こっちも、俺が行きたかった海域へどう動くか悩んでいたしな…………。
ギブアンドテイクって奴だ。
それから、波に揺られて数十分。
その海域に差し迫って来て、気付いた。
気付いてしまった。
「どうしたの……?」
俺の隣で、不思議そうに首を傾げている聖女。
だが、俺の視線の先を見て、驚いた。
この先の海域----------------魔力の濃度が異常に高ぶっていた。
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