最下級冒険者は英雄である事をひた隠す 〜生産スキルで、メカチート生産?〜

水先 冬菜

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第二章 水の都市の大罪

聖女と共に

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「わたくし達にあの鎧を渡す予定だったのですか?」

 俺の話に驚いたように、目を見開く大賢者。

 他の二人も同様の反応を示す。

 まあ、当然の反応だよな…………。
 
 俺だって、知った時は同じ反応をした。

 試しに、《量産型》に《人工知能》のデータが入ったカートリッジを組み込んで起動した時、《量産型》のデータの中に、ブラックボックスというべき、謎のプログラムが入っていた。

 それを開いてみると、何処から入手したのか。

 勇者パーティー御一行の詳細な身体データと経歴、《人工知能》達の調整データ、パワードスーツや武装の設計図などの情報が大量に入っていた。

 そして、その中には、今後の計画の詳細と------------

『この力が人々の希望であるように願う』

 --------なんて、俺に当てられたメッセージが残されていて…………。

 まだ、全てのデータを見切れていないので、何とも言えないが…………。

 どうやら、まだ俺の知らない秘密が、この計画には隠されているらしい。

 その証拠に、今回、聖女に渡したカードデバイスは、他の《量産型》と比べて、何故か調が既に為されていた。

 もちろん、俺はそんな調整作業をした覚えはない。

 つまり、あいつが調整を行った事になる。

 もしかしたら、あいつはこうなる事を既に知っていた……?

(…………まさかな…………)

 俺は首を振ると、本題を話始めるとする。

「まあ、そんな訳で…………。

 多少、荒療治になったが、聖女様の機体が目覚めた今、本来の《ヴァルキリー》の性能を発揮出来る筈だ。

 後は------------」

 俺は懐から端末をを取り出して、《サキネ》に向け、レーザーポイントを当てた。

「《サキネ》、こいつを取り込んでみろ…………」


『了解致しました』


 《サキネ》のカードデバイスの本体に、その光が放つと、呼応して《サキネ》が光だし…………。


『一部、リミッターの解除を確認。

 これより、カードデバイス《サキネ》の強制進化プロセスを実行します』

 
「あれ……!?」

 聖女の手からカードデバイスが消え、替わりにその左手の中指に、《量産型》と同じ白い色指輪が嵌められていた。

『プロセス終了。

 自己修復プログラム実行。

 後、三十六時間後に機体の修復は完了致します』


「今、カードデバイスに修復プログラムと改変プログラムの二つのデータをインストールした。

 これから、そのパワードスーツは俺の管理下きら離れ、俺の修理を必要とせず、あんたの魔力を拝借して、勝手に機体を修復してくれるようになった筈だ。

 正式名称は《ユキノサキネ》----------------

 聖女であるあんたの専用機で、共に戦うパートナーだ。

 後はいつもと同じ通りの掛け声を掛ければ、装備が展開されるようになっている。

 そいつの事、よろしく頼むよ」

「えぇ…………」

 聖女は嬉しそうに頷くと、嵌められた指輪を愛おしそうに撫でた。

「そんじゃ、具体的な作戦を説明するとしますかね…………」

 
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