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主寝室に移動させられ、湯あみもお手水もこの部屋に設えられたところを使うように言われた。
主寝室の広いベットで二人で並んで寝るのは抵抗があるというと、執事に命じて予備ベットを運び入れた。私が予備ベットで休むと言っても夫が聞き入れないので広いベットに一人で横になった。
本当にその日からレオンハルトが私の面倒をみた。執務があるようで日中は見知らぬ侍女に変わる。私としては親身に泣いてくれたノンナが良かったが、侍女に聞いてもノンナはいないと言う。
執務から戻ったレオンハルトにノンナがいいと言うと、ノンナは私の生家のエーレンフェスト家に戻したと言う。
「どうしてですか?親身になってくれてましたし、私の過去のことも聞きたかったのに。」
「私では駄目か?」
暗い目で見つめられる。
比べるのは間違ってないだろうか。
「ユリアの事は私が教える。無理に思い出す必要はない。思い出せなくても、あなたがそばにいてくれればそれでいい。これから日常を夫婦二人で作って行けばいい。」
良いセリフかもしれないが、私はノンナがいてくれたほうが良い。どういえばこの夫という人にわかってもらえるのだろうか?
私は目が覚めて以来初めて鏡を見た。侍女に髪を梳かして貰ったのだ。そこで見た私はブラウンの髪に茶色の目の酷く地味な女だった。色は白いけど良いところはそれぐらい。醜くはないけど美しくもない平々凡々な容姿だ。
それに比べてこの夫という人は長身でブロンドの髪がサラリと流れ、美しい空の青の眼、整った美しい顔、長い手足に引き締まった身体。誰が見ても美形だ。こんな人と平々凡々の地味な顔の私が夫婦などと誰が信じよう。
やはり夫婦というのは嘘なのだろう。
この人にとって私の生家のエーレンフェスト家と言う家が利用価値のある家なのかもしれない。だから夫婦というふりをしている。
それぐらいしか思い浮かばない。
もっと自由に動けるようになったら、エーレンフェスト家に帰りたいと思う。
ただエーレンフェスト家の人が私に好意的なのかどうかわからない。そのあたりもノンナに聞いてみたかったとほぞを噛む。
ノンナに早く聞いておけばよかった。
私の過去を知っている人に話を聞けば少しは思い出せるかもしれない。
夫と言い張る人にはあまり聞く気にならない。彼が私を知っているようには見えなかったのだ。
とにかく私の中でこの夫という人には、警鐘しか鳴らない。
どんなに優しげに接して貰っても、信用はできない。なぜここまで思うのか自分でも不思議だが、目覚めて会ったその時からこの人は信用できないと思ったのだ。深層心理の中にこの人は信用してはいけないと残っているのだろう。
エーレンフェスト家に連絡をしてほしいとレオンハルトに頼んでみようと思う。
主寝室の広いベットで二人で並んで寝るのは抵抗があるというと、執事に命じて予備ベットを運び入れた。私が予備ベットで休むと言っても夫が聞き入れないので広いベットに一人で横になった。
本当にその日からレオンハルトが私の面倒をみた。執務があるようで日中は見知らぬ侍女に変わる。私としては親身に泣いてくれたノンナが良かったが、侍女に聞いてもノンナはいないと言う。
執務から戻ったレオンハルトにノンナがいいと言うと、ノンナは私の生家のエーレンフェスト家に戻したと言う。
「どうしてですか?親身になってくれてましたし、私の過去のことも聞きたかったのに。」
「私では駄目か?」
暗い目で見つめられる。
比べるのは間違ってないだろうか。
「ユリアの事は私が教える。無理に思い出す必要はない。思い出せなくても、あなたがそばにいてくれればそれでいい。これから日常を夫婦二人で作って行けばいい。」
良いセリフかもしれないが、私はノンナがいてくれたほうが良い。どういえばこの夫という人にわかってもらえるのだろうか?
私は目が覚めて以来初めて鏡を見た。侍女に髪を梳かして貰ったのだ。そこで見た私はブラウンの髪に茶色の目の酷く地味な女だった。色は白いけど良いところはそれぐらい。醜くはないけど美しくもない平々凡々な容姿だ。
それに比べてこの夫という人は長身でブロンドの髪がサラリと流れ、美しい空の青の眼、整った美しい顔、長い手足に引き締まった身体。誰が見ても美形だ。こんな人と平々凡々の地味な顔の私が夫婦などと誰が信じよう。
やはり夫婦というのは嘘なのだろう。
この人にとって私の生家のエーレンフェスト家と言う家が利用価値のある家なのかもしれない。だから夫婦というふりをしている。
それぐらいしか思い浮かばない。
もっと自由に動けるようになったら、エーレンフェスト家に帰りたいと思う。
ただエーレンフェスト家の人が私に好意的なのかどうかわからない。そのあたりもノンナに聞いてみたかったとほぞを噛む。
ノンナに早く聞いておけばよかった。
私の過去を知っている人に話を聞けば少しは思い出せるかもしれない。
夫と言い張る人にはあまり聞く気にならない。彼が私を知っているようには見えなかったのだ。
とにかく私の中でこの夫という人には、警鐘しか鳴らない。
どんなに優しげに接して貰っても、信用はできない。なぜここまで思うのか自分でも不思議だが、目覚めて会ったその時からこの人は信用できないと思ったのだ。深層心理の中にこの人は信用してはいけないと残っているのだろう。
エーレンフェスト家に連絡をしてほしいとレオンハルトに頼んでみようと思う。
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