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レオンハルトは起き上がり、全裸のまま浴室に向かった。その後ろ姿を見つめて、レオンハルトはどう言うつもりでユリアを抱いたのだろうと思った。
五年間夫婦なのだ。男にその気が有れば性行為など容易いだろう。何しろユリアはレオンハルトに惚れているのだ。安いイヤリング一揃い大事にするぐらいだからレオンハルトに請い願われれば許していただろう。
なのに五年間白い結婚だったのは何が訳がありそうではないか。
「ユリア、お湯はもう温くなっていたが、水よりいいだろう?リリーを呼んでお湯を持って来させるのもなんだからこれを使おう。私がタオルを濡らして拭くから」
ユリアも上半身を上げてタオルを受け取ろうとする。
「いいから 私がするから」
「恥ずかしい」
「夫婦じゃないか。夫の勤めだよ。もう全部見たしね」
タオルをお湯に浸し絞り上げて、ユリアの身体を丁寧に優しく拭いていく。
ユリアが全裸のレオンハルト見ると、肩に赤く噛み跡がある。それを指でなぞる。
「ごめんなさい。痛かったわよね」
「夢中だったから痛みなんて感じてないよ。それよりユリアの方が痛かっただろう。ほら」
拭いたタオルを見せる。うっすらとピンク色のねっとりしたものが付いていた。
「ひょっとして疑っていたの?」
拭く手を止めて私の顔を覗き込んで来た。
「ごめん。この五年間一度も寄せ付けてもらえなかったから、好きな人でもいるのかと思ってた」
なんだか、ものすごく失礼だ。自分が浮気したから、相手も浮気したと思っていたのか。
「貞操を守ってないって思われてたのね」
ユリアも報われないわ。公爵家を立て直して、あなたを自分から解放してあげようとしたのじゃないかしら。そのためには自分は妊娠などしてはいけない。ユリアが性行為をそのために避けていたのはわかるけど、レオンハルトが避けていたのはなぜだろう。さっき聞いたような事だとは単純に信じられない。
レオンハルトが慌てたように、タオルを洗面器に戻して、腕を伸ばしてきた。レオンハルトの腕の中は本当に温かい。ユリアもこの腕の中を渇望したのだろうか。
「ごめん。謝ってばかりだけど、初めてで嬉しかったんだ。疑っていたわけじゃないんだよ」
レオンハルトの腕の中は温かいけど、この人の言葉は信じてもいいのかしら。
「今夜は無理させない。このまま抱き合って寝よう。明日からもずっと時間はある。ずっと一緒にいてくれ」
全身の倦怠感で眠くなってきた。レオンハルトの温かさでそのまま目蓋が重くなった。
五年間夫婦なのだ。男にその気が有れば性行為など容易いだろう。何しろユリアはレオンハルトに惚れているのだ。安いイヤリング一揃い大事にするぐらいだからレオンハルトに請い願われれば許していただろう。
なのに五年間白い結婚だったのは何が訳がありそうではないか。
「ユリア、お湯はもう温くなっていたが、水よりいいだろう?リリーを呼んでお湯を持って来させるのもなんだからこれを使おう。私がタオルを濡らして拭くから」
ユリアも上半身を上げてタオルを受け取ろうとする。
「いいから 私がするから」
「恥ずかしい」
「夫婦じゃないか。夫の勤めだよ。もう全部見たしね」
タオルをお湯に浸し絞り上げて、ユリアの身体を丁寧に優しく拭いていく。
ユリアが全裸のレオンハルト見ると、肩に赤く噛み跡がある。それを指でなぞる。
「ごめんなさい。痛かったわよね」
「夢中だったから痛みなんて感じてないよ。それよりユリアの方が痛かっただろう。ほら」
拭いたタオルを見せる。うっすらとピンク色のねっとりしたものが付いていた。
「ひょっとして疑っていたの?」
拭く手を止めて私の顔を覗き込んで来た。
「ごめん。この五年間一度も寄せ付けてもらえなかったから、好きな人でもいるのかと思ってた」
なんだか、ものすごく失礼だ。自分が浮気したから、相手も浮気したと思っていたのか。
「貞操を守ってないって思われてたのね」
ユリアも報われないわ。公爵家を立て直して、あなたを自分から解放してあげようとしたのじゃないかしら。そのためには自分は妊娠などしてはいけない。ユリアが性行為をそのために避けていたのはわかるけど、レオンハルトが避けていたのはなぜだろう。さっき聞いたような事だとは単純に信じられない。
レオンハルトが慌てたように、タオルを洗面器に戻して、腕を伸ばしてきた。レオンハルトの腕の中は本当に温かい。ユリアもこの腕の中を渇望したのだろうか。
「ごめん。謝ってばかりだけど、初めてで嬉しかったんだ。疑っていたわけじゃないんだよ」
レオンハルトの腕の中は温かいけど、この人の言葉は信じてもいいのかしら。
「今夜は無理させない。このまま抱き合って寝よう。明日からもずっと時間はある。ずっと一緒にいてくれ」
全身の倦怠感で眠くなってきた。レオンハルトの温かさでそのまま目蓋が重くなった。
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