2 / 4
中編
しおりを挟む
キャリーはドアをガチャガチャと鳴らすレイヴンにゆくっり近づいた。その右手には長剣を持っている。
「レイヴン、私ね貴方に話してなかったこと後あるの。私の仕事についてなんだけど…貴方は興味があるのは貴方の目の前にいる時の私だって言って仕事の事何も聞かなかったでしょ?今更だけど聞いてくれる?」
「は…はあ?!剣なんて持ってどうしたんだい…そんなもの危ないから置いて……。」
「ふふ…そんなに怯えないでも大丈夫。それでね、私の仕事なんだけど…私、騎士団で働いてるの。事務官とかじゃなくて騎士として。」
「はあ?!き、君が?!冗談でしょ。女が騎士だなんて…そんな野蛮な。」
「本当なの。コレが証拠。」
キャリーは服の中に隠していたペンダントのチェーンを指にかけ引っ張り出す。銀のペンダントトップには騎士団の紋章がしっかりと刻まれており疑う余地は無い。ソレを持つのは騎士だけなのだから。
レイヴンは自分が騙したのが騎士だという事実に顔を真っ青にしながら足から崩れ落ちた。この後に待つのはどう考えても破滅だ。減刑も求められない。
「キャ、キャリー…落ちついて。さっきのは冗談だ。」
「冗談……?」
「そう!冗談さ。君は勘違いをしてるんだよ!!君は最高の女性だ。僕には勿体ない程だ。不安になんてさせてごめんよ。今からまたやり直そう!大丈夫。僕はもう何処にもいかないっ!!」
レイヴンはキャリーを懐柔しようと必死に言葉を並べた。一度は惚れさせた女だ。造作もないはず。レイヴンが捨てたのにも気が付かずに心配し探し続ける程に惚れていたんだから、可能なはずだと心の中で自分を励ましながら心にも無い言葉を口にする。
どこにも行かないなんてことも無い。この場をやり過ごしドアが開けば即座に逃亡する気マンマンだ。
「レイヴン…本当に?」
「ああ、本当さっ!だからそんなもの捨てて僕の胸に飛び込んで…。」
キャリーはレイヴンの胸に飛び込んだ。
レイヴンの顔のすぐ横に剣が突き刺さり、ほぼゼロ距離でキャリーの顔がレイヴンの顔の前にくるがその瞳には温かさが感じられない。
「ねぇ…レイヴン。私、貴方への愛…冷めちゃった。今ははね怒りの気持ちでい~っぱい。だから、ね?ナメてんじゃねぇよっ!」
「ヒッ」
キャリーは剣を抜きながら立ち上がるとドアの鍵を開けた。レイヴンは恐怖で動けず鍵が空いたのに震えて身動きひとつしない。ギィィと音を立てて開いたドアの向こうには数名の騎士が立っておりレイヴンの両脇を抱えて引きづって行った。
「お疲れ様。」
「団長…。」
「まっ。今日は良いから明日話を聞かせてくれ。」
「はい…。」
キャリーは引き上げていく面々を見送るとドアを閉めてキッチンから一番強い酒とコップを取り出した。
「レイヴン、私ね貴方に話してなかったこと後あるの。私の仕事についてなんだけど…貴方は興味があるのは貴方の目の前にいる時の私だって言って仕事の事何も聞かなかったでしょ?今更だけど聞いてくれる?」
「は…はあ?!剣なんて持ってどうしたんだい…そんなもの危ないから置いて……。」
「ふふ…そんなに怯えないでも大丈夫。それでね、私の仕事なんだけど…私、騎士団で働いてるの。事務官とかじゃなくて騎士として。」
「はあ?!き、君が?!冗談でしょ。女が騎士だなんて…そんな野蛮な。」
「本当なの。コレが証拠。」
キャリーは服の中に隠していたペンダントのチェーンを指にかけ引っ張り出す。銀のペンダントトップには騎士団の紋章がしっかりと刻まれており疑う余地は無い。ソレを持つのは騎士だけなのだから。
レイヴンは自分が騙したのが騎士だという事実に顔を真っ青にしながら足から崩れ落ちた。この後に待つのはどう考えても破滅だ。減刑も求められない。
「キャ、キャリー…落ちついて。さっきのは冗談だ。」
「冗談……?」
「そう!冗談さ。君は勘違いをしてるんだよ!!君は最高の女性だ。僕には勿体ない程だ。不安になんてさせてごめんよ。今からまたやり直そう!大丈夫。僕はもう何処にもいかないっ!!」
レイヴンはキャリーを懐柔しようと必死に言葉を並べた。一度は惚れさせた女だ。造作もないはず。レイヴンが捨てたのにも気が付かずに心配し探し続ける程に惚れていたんだから、可能なはずだと心の中で自分を励ましながら心にも無い言葉を口にする。
どこにも行かないなんてことも無い。この場をやり過ごしドアが開けば即座に逃亡する気マンマンだ。
「レイヴン…本当に?」
「ああ、本当さっ!だからそんなもの捨てて僕の胸に飛び込んで…。」
キャリーはレイヴンの胸に飛び込んだ。
レイヴンの顔のすぐ横に剣が突き刺さり、ほぼゼロ距離でキャリーの顔がレイヴンの顔の前にくるがその瞳には温かさが感じられない。
「ねぇ…レイヴン。私、貴方への愛…冷めちゃった。今ははね怒りの気持ちでい~っぱい。だから、ね?ナメてんじゃねぇよっ!」
「ヒッ」
キャリーは剣を抜きながら立ち上がるとドアの鍵を開けた。レイヴンは恐怖で動けず鍵が空いたのに震えて身動きひとつしない。ギィィと音を立てて開いたドアの向こうには数名の騎士が立っておりレイヴンの両脇を抱えて引きづって行った。
「お疲れ様。」
「団長…。」
「まっ。今日は良いから明日話を聞かせてくれ。」
「はい…。」
キャリーは引き上げていく面々を見送るとドアを閉めてキッチンから一番強い酒とコップを取り出した。
0
あなたにおすすめの小説
ざまぁはハッピーエンドのエンディング後に
ララ
恋愛
私は由緒正しい公爵家に生まれたシルビア。
幼い頃に結ばれた婚約により時期王妃になることが確定している。
だからこそ王妃教育も精一杯受け、王妃にふさわしい振る舞いと能力を身につけた。
特に婚約者である王太子は少し?いやかなり頭が足りないのだ。
余計に私が頑張らなければならない。
王妃となり国を支える。
そんな確定した未来であったはずなのにある日突然破られた。
学園にピンク色の髪を持つ少女が現れたからだ。
なんとその子は自身をヒロイン?だとか言って婚約者のいるしかも王族である王太子に馴れ馴れしく接してきた。
何度かそれを諌めるも聞く耳を持たず挙句の果てには私がいじめてくるだなんだ言って王太子に泣きついた。
なんと王太子は彼女の言葉を全て鵜呑みにして私を悪女に仕立て上げ国外追放をいい渡す。
はぁ〜、一体誰の悪知恵なんだか?
まぁいいわ。
国外追放喜んでお受けいたします。
けれどどうかお忘れにならないでくださいな?
全ての責はあなたにあると言うことを。
後悔しても知りませんわよ。
そう言い残して私は毅然とした態度で、内心ルンルンとこの国を去る。
ふふっ、これからが楽しみだわ。
最後に一つだけ。あなたの未来を壊す方法を教えてあげる
椿谷あずる
恋愛
婚約者カインの口から、一方的に別れを告げられたルーミア。
その隣では、彼が庇う女、アメリが怯える素振りを見せながら、こっそりと勝者の微笑みを浮かべていた。
──ああ、なるほど。私は、最初から負ける役だったのね。
全てを悟ったルーミアは、静かに微笑み、淡々と婚約破棄を受け入れる。
だが、その背中を向ける間際、彼女はふと立ち止まり、振り返った。
「……ねえ、最後に一つだけ。教えてあげるわ」
その一言が、すべての運命を覆すとも知らずに。
裏切られた彼女は、微笑みながらすべてを奪い返す──これは、華麗なる逆転劇の始まり。
上手に騙してくださらなかった伯爵様へ
しきど
恋愛
アイルザート・ルテシオ伯爵は十七歳で家督を継いだ方だ。
文武両道、容姿端麗、人柄も良く領民の誰からも愛される方だった。そんな若き英雄の婚約者に選ばれたメリッサ・オードバーン子爵令嬢は、自身を果報者と信じて疑っていなかった。
彼が屋敷のメイドと関係を持っていると知る事になる、その時までは。
貴族に愛人がいる事など珍しくもない。そんな事は分かっているつもりだった。分かっていてそれでも、許せなかった。
メリッサにとってアイルザートは、本心から愛した人だったから。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
夫が運命の番と出会いました
重田いの
恋愛
幼馴染のいいなづけとして育ってきた銀狼族の族長エーリヒと、妻ローゼマリー。
だがエーリヒに運命の番が現れたことにより、二人は離別する。
しかし二年後、修道院に暮らすローゼマリーの元へエーリヒが現れ――!?
悪意には悪意で
12時のトキノカネ
恋愛
私の不幸はあの女の所為?今まで穏やかだった日常。それを壊す自称ヒロイン女。そしてそのいかれた女に悪役令嬢に指定されたミリ。ありがちな悪役令嬢ものです。
私を悪意を持って貶めようとするならば、私もあなたに同じ悪意を向けましょう。
ぶち切れ気味の公爵令嬢の一幕です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる