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3ー2

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クロは ずっと…俺のことだけ考えて生きているって言った。

その事がどれだけ、クロを縛ったんだろう。

ちゃんとした青春時代も送れて無いのではないだろうか。

俺は、クロ、いいや、蓮くんが1番幸せな人生を送らせてやりたい。

「蓮くん、もう、俺に縛られないで…」

すると、俺を睨みつけて、

「っ…!!おせぇって!!!
今更遅いって言ってんだよ!!
俺だって、頭の中からお前を消してやりたいって思ったことはあるさ。
だけどな…、犬から人間になれただけでも俺は奇跡だと思ってる。
俺はご主人様と、こうやって言葉を交わすために生まれてきたんだ!」

俺、なんてこと言ってしまったんだろう。

「俺は、初めて幸せだって今感じてる。だから、、だからっ…」



「クロ、これからもご主人様って呼んでくれるか?」


「もちろんだ!ご主人様!」

この時見せた、クロの笑顔は、本当に 綺麗だった。
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