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「ねぇ、ご主人様。俺のパンツしらない?」

「クロ、なんでまた全裸なんだよ。」

「パンツないんだから仕方ないじゃん。」

俺はまた全裸のクロに遭遇している。

いや、どうしろってんだよ。

出来るだけ下を見ないようにする。

「何?俺のこと気になるの?」

「ならねぇよ!パンツどこだよ!」

俺たちは、いいや、クロは変態になってしまうから、毛布を無理やり包ませて、俺ひとりでクロのパンツを探すことにした。

「祐也!祐也!」

雪が何かを咥えている。

これ!!!

クロのパンツじゃねーか!!

「これ!クロの!!返してやれ!」

「噛むの楽しい!!!」

「なに?パンツ見つかったの、って、雪かよ!!」

犯人は雪だった。

しかも何気、糸が出てきていて、使い物にならなさそうだ。

「ねぇ、ご主人様、ご主人様のパンツ貸してよ。」

「貸さねぇよ!!! 」

「まぁ、換えのパンツあるけど」

「あるのかよ!!!」

大声で叫んでしまった。

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