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レイスの為だけに

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今日は、舞台で踊る日!

頑張っちゃうわよ~!!

だけど、舞台で踊る日、レイスはいつも機嫌が悪いの。

あっ、噂をしていたらレイスがいるわ!

「いまから、予行練習なの!」

「ふーーん。」

ほら、私頑張ってるのに、いつも興味が無さそうなの。

私踊り子な訳だし、もっと、応援してて欲しいわよ!!

私は言ってみることにした。

「レイス、私踊ること、嫌なの?」

「別に嫌じゃないけど。気に入らないよね。」

えっ、それってどういうこと?

私は問い詰めることにした。

「ねぇ、レイス…!!」

「…何?」


私はレイスの腕をぎゅっと握った。

レイスは私の指を握りしめて、人差し指に、軽いキスをする。

「え?!?何?!?!」

「応援はしてるよ。これからも頑張って。

でも約束してよ、僕のためだけに踊る日を作るって。」

なんだ…そういう事か。

安心と、遅れて照れくさい気持ちになって、頬がほんのりと赤くなった。

私は、ピースサインを出しながら述べた。

「いいわよ、レイスの為だけの舞台!見せてあげる!」

なーんだ。なーんだ。

私、レイスに愛されてるのかも。

も、もちろん、恋愛とかそっちの意味じゃないわよ!

「ふふっ。」
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