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私がいたいのは
10-16 ネージュの力
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10-16
神秘的な光に包まれて空中に浮くみいなの前で二人の少女が睨み合う。
凛々奈は口に含んでいたキャンディを舌で転がしながらパレットバレットへ次弾を装填した。赤色の銃弾を中に秘めた白銀の銃を構える。その先にいる少女、ネージュは不気味に只微笑んでいた。
「爆ぜろクソガキ」
刺すように鋭い瞳でネージュを睨み凛々奈は再び引き金を引く。放たれたのは赤色の銃弾“エクスプレッド”着弾すると同時に爆炎が襲う特殊弾。迫りくるその弾丸をネージュは変わらぬ不気味な微笑のまま躱すことも無く見ている。そして小さく細い少女の体に弾丸が当たるその瞬間、ネージュは片手で埃でも払うように掌を振った。キィンッと甲高い音を立てると。直撃する筈だった弾丸はその姿を消す。
「・・・何しやがった」
低い声で凛々奈が言う。
「フフフッ なんでしょう?」
ネージュは静かに笑う。
(・・・・手で弾を掴む所までは見えた、でも何で爆発しない?)
凛々奈が口にしているのはクロノスタシスのキャンディ。強化された視力でネージュの動きは捉えていた筈だったが弾頭に何かが触れれば起爆するエクスプレッドが不発に終わった理由が分からなかった。
(まあ、最初から当たるなんて思ってなかったけど)
凛々奈はフラムや双子と戦い、ExSeedの少女達の身体能力の高さは身を持って知っている。彼女達には銃弾なんて止まって見えている筈だ。
(3秒・・・ いや2秒だけ、動きを止めればコイツをブチ込める)
そして次弾を装填しようとネージュから目を離したその一瞬。
「アハァ!!」
笑い声が聞こえた、目の前から。
「ツッ!?」
前を向くと手の届く距離にネージュが居た。先程までは二十m以上の距離があったにも関わらず、ネージュは一瞬でその距離を詰めて来ていた。
「早いな・・・ッ!」
ネージュは右手を凛々奈の顔目掛けて振り払った。しかし今の凛々奈は反射神経クロノスタシスで強化されている、余裕を持って後方へ下がりつつそれを避けた。
「っぶねえなテメェ」
距離を取りつつ凛々奈はパレットバレットに次弾を装填した。
(攻撃自体は見える、クロノスタシスなら・・戦える!)
ネージュの攻撃を躱す事が出来少し安心する。そして凛々奈はまたネージュを睨みパレットバレットで狙いを定めた。するとネージュはクスクスと見下すように笑い自分の右頬をつんつんと指差した。
「あん?」
何をしているのかと凛々奈が表情を強張らせるとズキリと自身の右頬に激痛が走った。
「なッ!?」
ゆっくりと自らの頬に触れるとぱっくりと深く切り裂かれているのに気付く。
(なんでだっ! 当たってないぞ!!?)
動揺する凛々奈をネージュは楽しそうに見る。そしてニヤリと大きく口を歪ませるとまた凛々奈に襲いかかった。
「クソッ!」
咄嗟に凛々奈はナイフを取り出し構えて迎撃しようと振りかぶる。ネージュの手刀の軌道を捉え躱しナイフ切りつける。何度かの近接攻撃でのやり取りを繰り返すがお互いの攻撃は空を切り当たる事はない。
「いっつッ!!」
その中で凛々奈は急に顔を歪ませて距離を取った。お互いに攻撃し躱し、互角のやり取りをしていたように見えた二人だったが、距離をとった凛々奈の体には無数の切り傷がついていた。
「あらあら、もっと踊りましょうよ」
余裕の表情のネージュはその場でくるりと回る。純白のワンピースがヒラリと揺れた。
「・・・氷か?」
自分の傷口を見て凛々奈は言う。無数にある凛々奈の傷口はどれも出血していなかった。どの傷口も血が固まっている、それも乾いたのではない、結晶となり凍っていた。
「ん~? うふふ、正解♪」
ネージュは右手を凛々奈に向けて伸ばす。その手の形は拳を緩く握ったような不自然な形。
「炎だの電気だの風だの氷だの・・・ ポケモンかお前らは」
言いつつ凛々奈は目を凝らす。向けられたネージュの手をしっかりと見る。その手には刃があった、美しく透き通りそれだけを見ようと意識しなければ見えない程に透明な刃。
「綺麗でしょ? これ」
ネージュは透き通った刃の腹を優しく指でなぞる
「まあ種が分かればどうってこと無いわね」
フンッと鼻を鳴らして凛々奈は再びナイフを構えた。
「あはははは! どうかしらねぇ!!!」
再び二人は接近する。
(獲物は1m前後の日本刀みたいな形だった、それさえ分かれば見えてようが見えなかろうが関係ない!)
凛々奈はネージュの腕の動きから刃の先までを予想し回避する。これでもう先程のような不意打ちは食らわないと強気にナイフを振る。不可視の刃に対応した凛々奈は体型の差もあり少しづつだがネージュを追い詰めていった。しかしネージュの不気味な笑顔は崩れない。
「扱いやすくて助かるわ 出来損ない♪」
大きく袈裟に振り上げたネージュの右手を凛々奈は躱す。見えぬ刃を警戒しながら。しかし
「え・・?」
凛々奈の肩から腰にかけて激痛が一閃迸った。
神秘的な光に包まれて空中に浮くみいなの前で二人の少女が睨み合う。
凛々奈は口に含んでいたキャンディを舌で転がしながらパレットバレットへ次弾を装填した。赤色の銃弾を中に秘めた白銀の銃を構える。その先にいる少女、ネージュは不気味に只微笑んでいた。
「爆ぜろクソガキ」
刺すように鋭い瞳でネージュを睨み凛々奈は再び引き金を引く。放たれたのは赤色の銃弾“エクスプレッド”着弾すると同時に爆炎が襲う特殊弾。迫りくるその弾丸をネージュは変わらぬ不気味な微笑のまま躱すことも無く見ている。そして小さく細い少女の体に弾丸が当たるその瞬間、ネージュは片手で埃でも払うように掌を振った。キィンッと甲高い音を立てると。直撃する筈だった弾丸はその姿を消す。
「・・・何しやがった」
低い声で凛々奈が言う。
「フフフッ なんでしょう?」
ネージュは静かに笑う。
(・・・・手で弾を掴む所までは見えた、でも何で爆発しない?)
凛々奈が口にしているのはクロノスタシスのキャンディ。強化された視力でネージュの動きは捉えていた筈だったが弾頭に何かが触れれば起爆するエクスプレッドが不発に終わった理由が分からなかった。
(まあ、最初から当たるなんて思ってなかったけど)
凛々奈はフラムや双子と戦い、ExSeedの少女達の身体能力の高さは身を持って知っている。彼女達には銃弾なんて止まって見えている筈だ。
(3秒・・・ いや2秒だけ、動きを止めればコイツをブチ込める)
そして次弾を装填しようとネージュから目を離したその一瞬。
「アハァ!!」
笑い声が聞こえた、目の前から。
「ツッ!?」
前を向くと手の届く距離にネージュが居た。先程までは二十m以上の距離があったにも関わらず、ネージュは一瞬でその距離を詰めて来ていた。
「早いな・・・ッ!」
ネージュは右手を凛々奈の顔目掛けて振り払った。しかし今の凛々奈は反射神経クロノスタシスで強化されている、余裕を持って後方へ下がりつつそれを避けた。
「っぶねえなテメェ」
距離を取りつつ凛々奈はパレットバレットに次弾を装填した。
(攻撃自体は見える、クロノスタシスなら・・戦える!)
ネージュの攻撃を躱す事が出来少し安心する。そして凛々奈はまたネージュを睨みパレットバレットで狙いを定めた。するとネージュはクスクスと見下すように笑い自分の右頬をつんつんと指差した。
「あん?」
何をしているのかと凛々奈が表情を強張らせるとズキリと自身の右頬に激痛が走った。
「なッ!?」
ゆっくりと自らの頬に触れるとぱっくりと深く切り裂かれているのに気付く。
(なんでだっ! 当たってないぞ!!?)
動揺する凛々奈をネージュは楽しそうに見る。そしてニヤリと大きく口を歪ませるとまた凛々奈に襲いかかった。
「クソッ!」
咄嗟に凛々奈はナイフを取り出し構えて迎撃しようと振りかぶる。ネージュの手刀の軌道を捉え躱しナイフ切りつける。何度かの近接攻撃でのやり取りを繰り返すがお互いの攻撃は空を切り当たる事はない。
「いっつッ!!」
その中で凛々奈は急に顔を歪ませて距離を取った。お互いに攻撃し躱し、互角のやり取りをしていたように見えた二人だったが、距離をとった凛々奈の体には無数の切り傷がついていた。
「あらあら、もっと踊りましょうよ」
余裕の表情のネージュはその場でくるりと回る。純白のワンピースがヒラリと揺れた。
「・・・氷か?」
自分の傷口を見て凛々奈は言う。無数にある凛々奈の傷口はどれも出血していなかった。どの傷口も血が固まっている、それも乾いたのではない、結晶となり凍っていた。
「ん~? うふふ、正解♪」
ネージュは右手を凛々奈に向けて伸ばす。その手の形は拳を緩く握ったような不自然な形。
「炎だの電気だの風だの氷だの・・・ ポケモンかお前らは」
言いつつ凛々奈は目を凝らす。向けられたネージュの手をしっかりと見る。その手には刃があった、美しく透き通りそれだけを見ようと意識しなければ見えない程に透明な刃。
「綺麗でしょ? これ」
ネージュは透き通った刃の腹を優しく指でなぞる
「まあ種が分かればどうってこと無いわね」
フンッと鼻を鳴らして凛々奈は再びナイフを構えた。
「あはははは! どうかしらねぇ!!!」
再び二人は接近する。
(獲物は1m前後の日本刀みたいな形だった、それさえ分かれば見えてようが見えなかろうが関係ない!)
凛々奈はネージュの腕の動きから刃の先までを予想し回避する。これでもう先程のような不意打ちは食らわないと強気にナイフを振る。不可視の刃に対応した凛々奈は体型の差もあり少しづつだがネージュを追い詰めていった。しかしネージュの不気味な笑顔は崩れない。
「扱いやすくて助かるわ 出来損ない♪」
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