2 / 69
1巻
1-1
しおりを挟む第一章 定番になっている異世界転生
1.異世界転生しちゃいました
異世界転生。それはもはや定番になった、アニメでも漫画でも溢れかえっている設定です。
現代の日本では、自分の環境を嫌だと思っている人が多いから需要が高いのだと、ネットニュースで言っていました。
そんな定番になった異世界転生を、まさか二十八年間平凡に生きていた自分が体験するなんて思ってもいませんでした。
日本の千葉県に産まれて義務教育を終え、高校では青春を謳歌して、大学に行って就職して。
趣味のアニメを毎週楽しんで、恋もしたりしていました。
そんな私、桐生玲は、仕事帰りに交差点を歩いていたら……トラックに轢かれました。
一瞬の出来事で痛みも感じず、目を開けたら、見た事のない天井がありました。
あれ? 見知らぬ天井? これも定番ネタだなと思いつつ、とりあえず部屋を見回します。
今までの日常で一度も見た事がない、洋風でゴージャスな家具があります。
病室ではなさそうなので、夢でも見ているのでしょうか?
そして私自身からは、ミルクともなんとも言えない、むぎゅむぎゅしたいような芳しい匂いが香っています。
夢にしては匂いがするなんておかしいな? と思っていると、秋葉原や文化祭でしか見た事がない、可愛いメイド服を着た女の人が私を覗き込んできました。
うん? さっきまで帰宅途中だったはずなのに……
轢かれた瞬間までは覚えているので……走馬灯であれば、身に覚えのある物が見えそうなのに、こんな記憶は全くないです……
あるいは、すでに死後の世界とか? そうなのであれば、想像していた死後の世界のイメージとかけ離れていて困惑してしまいます。どうもおかしい……頭の中には疑問マークが溢れています。
「レイチェル様、お目覚めですか?」
メイド服の女の人は、微笑みながら抱き上げてくれました。
レイチェル様って一体誰?
それに、成人女性である私をそんな細腕で抱き上げるなんてありえなくない?
困惑していると、自分の体のサイズがおかしい事に気づきました。
はい、どう見ても赤子……赤ちゃんの体です。
そして私が着ているのは、ヒラヒラのレースが見事に折り重なった真っ白な服で、金の薔薇の精巧な刺繍がされています。
肌触りもいいし、見た目も豪華です。
こんな高級な服を着た記憶はありません。とても可愛いです。
「王妃様、レイチェル様がお目覚めです」
「あら、私の天使ちゃん。おはよう」
先ほどから抱き上げてくれているメイドさんが、部屋の左側に広がる真っ白なバルコニーの方に歩いていきます。天井まで届く大きなガラスが、蔓の模様が絡み合う美しく彩られた窓枠に嵌まっています。
すると、超絶美人の女性の姿が目に飛び込んできました。
大きな窓から差し込む太陽の光でキラキラと輝き、緩やかに波打つ金髪に、新緑色の瞳をしたアニメでしか見た事がないような外見の女性です。
彼女の服装も、私と似た真っ白なドレスで、見慣れない装いをしています。
メイドさんから私を受け取ったその女性は、微笑みながら頬に口づけしてくれました。
一瞬しか近づいていないのに、とてもいい匂いが漂ってきました。
お花みたいな匂いをまといながら微笑む姿は幻想的で、まるで物語に出てくる女神のようです。
夢だとしたら、やけに匂いがするし、触覚もあるし少し変です。それに再度思い返しても、帰宅途中でトラックに撥ねられた気がするし……そこで一つの可能性に思い至りました。
これってもしかして、異世界転生じゃないですか?
そう考えると納得のいく事ばかりです、
王妃と呼ばれた女性が〝私の天使ちゃん〟と言って抱えたのだから、自分は王女に転生したと考えました。
死ぬ事にまだ危機感も現実味もない年頃の二十八歳でしたが、突然死んでしまい異なる世界で赤子になってしまいました。
まさか、生まれ落ちたのが王族なんて……
2.王女様になっちゃいました
それから数日。
最初は夢だという可能性を捨てきれずに、夢オチで目覚めるのでは? と思っていましたが、一向に目が覚める気配がないので、異世界転生を確信しました。
小説などで読んでいた異世界転生だと、最初に神様に会って何かすごい能力をもらえるはずなのに、そんなイベントは残念ながらありませんでした。
その後、異世界転生を確信してから約二年、日々の中で私は様々な知識を得る事ができました。
桐生玲という名だった私は、この世界では〝レイチェル・サン・ヴィクトリア〟というすごく格好いい名前になりました。
黒髪の平凡顔から、ウェーブのかかった輝く金髪と、空色の瞳の美少女にいきなり進化です。ジョブチェンジともいいましょうか。
それにしても、まず、王女ってすごくないですか? お母さんが王妃様、お父さんが王様ですよ。お兄ちゃんもいて、お兄ちゃんは王子様ですよ。
ちなみにお父様は〝アレクサンダー〟だし、お母様は〝エリザベス〟だし、定番の格好いいお名前で、お父様とお母様の名前を呼ぶ度に楽しい気分になっています。
両親は名前だけではなく外見も素敵で、毎日見ていても飽きません。
赤毛の髭ありダンディーで、紫のアメジストの宝石のように綺麗な瞳のイケメンなお父様。
腰まで流れる輝く金髪、新緑のペリドットみたいな瞳の、女神と見まがうお母様。
お兄ちゃんは〝カイル〟です。カイルお兄様、またはお兄様って呼んでいます。
最初は独特の壁があって全く仲良くなかったのですが、今ではみんなが認める仲良し兄妹です。
容姿が似ているので、〝太陽神の双子〟と呼ばれていたりもします。お兄様は私と同じ、お母様譲りの肩までの金髪に、サファイヤのような青い瞳の天使です。
ちなみにこの異世界は、前世でいえば中世ヨーロッパに似ていると思います。ヨーロッパのように大きな大陸に、大小様々な国がひしめき合っています。その一つの国に私は産まれ落ちました。
なぜ異世界だと言い切れるかと言えば、この世界に魔法があったからです。
それに、魔法だけではなく他にも前世と色々違う点がありました。
食べ物や文字、国の名前……挙げだしたらきりがありません。
ですがやっぱり一番の違いは魔法です。
いや、もしかしたら私が知らないだけで前世の日本でも、限られた人は魔法という奇跡を使えたのかもしれませんが、少なくとも私はそんな摩訶不思議に遭遇した事がありませんでした。
でも、この世界で生きていると、前世の色んな事が魔法のように感じました。
ボタンを押すだけで、ホカホカのご飯が炊ける炊飯器や、色んな場所にキンキンに冷えた飲み物や、温かい飲み物が出てくる自販機があって、飛行機に乗れば誰もが空を飛んで大陸間を移動できるなんて、この世界の文明のレベルからしたらそれこそ魔法みたいです。
この世界で魔法の存在に気づいたのは、偶々でした。
小学生の時、帰り道で雨が止んだ後、傘を振りながら風の魔法を使う妄想をしてよく遊んでいました。
この世界で赤子になってしまって暇なため、ゆりかごの中で同じように風が舞っているのを想像していると、お母様の髪が風で花が開いたみたいに舞ったので、とても驚きました。
最初はただの偶然かと思いましたが、それ以降も、冷めた紅茶を温めたり、暑い日に冷房をイメージして冷気を部屋中回してみたり……
そうやって小さい事象から検証していった結果、自分に不思議な力があるとわかりました。
でも、メイドさんが茶器を浮かせて持ってきたり、誰かが空を飛んでいたり……といった漫画などで読んだ不思議な光景を見る事はなかったので、なかなか確信が持てませんでした。
そこで、ある時、お兄様に魔法について質問しました。
「お兄様、この世界に魔法ってありますか?」
「あるよ。ただ、魔法は一部の人が使える未知の力で、まだ研究が進んでないんだけどね」
「ちなみに、お兄様は使えますか?」
「使えるよ。レイチェルみたいには使えないけどね」
お兄様は目が笑っていない笑顔でそう教えてくれました。
「私みたいにとは、どういう事ですか?」
「君の魔法は特別なんだよ」
お兄様の言っている事が理解できなくて頭を傾げます。
「わかるように教えていただけますか? 特別って何がですか?」
「もう少し大人になったら、君は自分でその答えがわかるはずだよ。今は気にしないで、君は君らしく特別な魔法をお使い」
優しく頭を撫でてくれましたが、それ以上の質問には答えてくれませんでした。その会話をきっかけにお兄様にはなんでも話すようになりました。
魔法は勉強してもわからない事が多いです。
とにかく、魔法を使うにはイメージの力が大事みたいです。
アニメ、漫画、妄想大好きな私は、この世界の人と違って、魔法のイメージが無限にあるので特別なのだろうと推測しました。アニメなどで沢山の魔法を見た事があるのも、私の特別さに拍車をかけているかもしれません。
お兄様と仲良くなってからは、他の人に話せない事も話せました。
うっかり前世の話をしてしまった時は、さすがに気味悪がるか、頭がおかしいと思うのではと恐怖しましたが、そんな心配は不要でした。
そこで安心して前世の話をしたところ、お兄様は私の話を整理して、この世界に活かせるようにしてくれました。前世の話をした後も変わらず優しく、気味悪がらずに話し相手になってくれました。
不安だった両親へのカミングアウトも上手く間に入ってくれて、私の大きな憂いだった〝違う世界の二十八年分の記憶がある〟という問題は、一歳になる頃には、解決しました。
それからも、お兄様は帝王学を学んでいて忙しいにもかかわらず、毎日部屋に来てくれて、私達が住んでいるクリスタ王国や、この世界の様々な事を教えてくれました。
「クリスタ王国は祖父である、セドリック王が行政改革を行って、父上が受け継いでますます発展して、今は同盟国が歴代で一番多いんだよ」
「この国の気候は一年中安定していて過ごしやすいんだよ。だから、食料も安定的に育つんだよ」
「雷が怖いなんて普通の子供みたいなところもあるんだね」
時間の許す限り様々な事を教えてくれました。
それに、お母様も忙しい中、多くの時間を一緒に過ごしてくれました。
「天使ちゃんは本当に勉強熱心ね。そんなに本ばかり読んでないで、東屋でお茶にしましょう」
「ねんね幼子~~ いとし子~~ 天使ちゃん、歌は喉ではなく、心で歌うのよ」
「魔法はイメージが大事なの。でも、魔法にばかり頼らなくても天使ちゃんは他にも沢山の奇跡の力をもっているわ」
お父様は忙しくて、中々一緒には過ごせませんでしたが、それでも外交で不在の時以外は、会いに来てくれました。
「天使ちゃんが笑うとみなも笑顔になる。そなたは素敵な魔法使いだな」
「天使もここにいたのか? 久しぶりにチェスでもしようか?」
「人は奇跡ではなく、他者に頼るべきだ」
前世の記憶の話をしても変わらない、愛情溢れる家族に出逢えた事が、私のこの世界での一番のボーナスだったのかもしれません。
ただそんな日々の中で、お兄様と私が優秀すぎて命を狙われるなんていう王族らしい事が起きました。
お兄様が刺されそうなのを庇うため飛び出して私が刺された時は、さすがにお腹が痛かったです。
とっさに、魔法の《防御》を使えたので大事には至りませんでした。家族に危ない事はしてはいけないとこっぴどく怒られてしまいました。
その後すぐに家族に常時機能する《防御シールド》と《位置特定》の魔法を施した指輪を作ってプレゼントしました。それがきっかけで、プレゼント交換を年に一度、お父様の誕生祭にやる事になりました。
そして、王宮で働く人の制服にも《防御シールド》を施しました。
前世とは全く異なる生活に驚きながら、この世界の理解を深めるために、お兄様やお母様から教わるだけではなく書物などで一生懸命に勉強もしました。
この世界も、人も大好きで、第二の人生を満喫していたのですが……
一歳の頃に、ミルク粥を卒業してやっと大人と同じ食事を食べた時の絶望は、今も鮮烈に脳に焼きついています。
この世界で最初に悲しい衝撃を受けたのは、異世界転生定番の……食事です。
このクリスタ王国のご飯不味すぎ問題に、初めて泣いてしまいました。
「硬いです……味しないです。この塊はなんですか?」
作ってくれた料理に文句を言うなんてとても失礼なのはわかっていますが、それでも言わずにはいられませんでした。
まず、調味料の種類が少なく、味付けは塩辛いか薄すぎるかの二択。野菜、果物などは種類が少ないうえに甘くないし、主食のパンも硬くてパサパサしていました。
最上級であるはずの王族のご飯でこれなら、国民のみなさんはいったいどんなものを食べているのかと思い、すぐに調べてみると……現状を知った時は悲しくてまた泣いてしまいました。
この国は大陸の内陸部にあるので海は遠いです。川は流れているので、上流層は川魚を食べられますが、庶民は牛や鳥などの家畜を食べる事がほとんどみたいです。
主食はパンなどの小麦製品でした。
前世でもそうでしたが、食に興味のない国のご飯は、発展しないです。
日本は食への探究心がすごく、外国の人が食べようと思わない物を食べる勇気に溢れていて、創造性豊かです。数多くの発酵物を作り出した実績もあります。
その環境で舌が肥えていた私は、まず食文化改革に取り掛かりました。
前世ではキャベツの野生種を品種改良して、ブロッコリーやカリフラワーなどが作られたのを知っていました。だからこの世界の野菜達も、手を加えれば美味しく彩り豊かになるはずだと確信していました。
なのでその後勉強を重ね、二歳になる頃には、〝食料向上化計画〟をどんどん進めました。
甘い実がなる苗を沢山実をつける苗と交配させて、頬が落ちそうなくらい甘い果物をお腹いっぱい食べる事を目標に日々頑張りました。
ただ、畜産業に関しては、みんなが毎日食べるからか、その需要の高さからか思いのほか発達していて、ミルク、バター、卵などはそこまで日本と違いを感じませんでした。
それでもお肉の美味しさは前世には遠く及ばなかったので、〝ブランド化計画〟なるプロジェクトを始動しました。
その土地で採れる植物を飼料に混ぜたり、飼育する環境を改善したりして、美味しく柔らかい、臭みの少ないお肉を作る計画です。
異世界転生の定番としては、飯テロしてご飯屋さんを開業したりしますが、私はせっかく王族に産まれたので、この国を根本から変える事を目標に取り組んでいます。
やり始めて半年で、いい感じに野菜や果物の品種が増えて味も良くなってきたので、農家さんに沢山作ってもらい、市場にも少しずつ流通するようになりました。
軌道に乗るのが早すぎると思いましたが、そこは異世界、やはり活躍したのは魔法です。
豊富なイメージの魔法で、植物の成長も品種改良もあっという間です。
それに加えて、私の話を聞いたお兄様が農業改革案を作ってくれて、お父様と優秀な大臣達が素早く施行してくれたお陰です。
〝食料向上化計画〟に励む傍ら、勉強のためと好奇心で、王宮の外の世界を見に行きたくなりました。
思い立ったら即行動の私は、家族に余計な心配をかけないために、行先をちゃんと告げてから夜眠る前の時間に、お忍びで外の世界に飛び出しました。
さすがに二歳児が外にいていい時間ではなかったので、不思議の国のアリスをイメージした《変装》という魔法で、十七歳くらいに見えるように自分の体を成長させました。
ちなみに歳をとるのではなくて、単純に外見を十七歳相当に変化させるものです。
だから、顔の造形も胸も、特に変えていません。
お母様に似て大人びた顔のお陰で、不自然には見えないみたいです。
その頃には、魔法はすっかり日常で使うまでに慣れていて、私の生活を快適で豊かにしてくれる大事な役割を担ってくれました。
外の世界は新鮮で驚きと楽しさに溢れていました。
色んな場所に行けるように、一度行った事のある場所に行ける便利な扉の魔法も考えてみました。この魔法は《ゲート》と名づけてお忍びで多用しました。
魔法って本当に便利だなと日々感謝しています。
海を見たり、他の種族に会ったり、劇団のお手伝いをしたり、人を拾ったり、裏社会の人と知りあったり、妖精に会ったりという異世界らしい出来事も起きたりなんかして。
子供なので、すくすく育つために寝なきゃいけないのに、寝る間を惜しんで外に出かけてしまいました。
お忍びの時は王女ではないので、名乗る名前も変え、好奇心旺盛な十七歳の普通の女の子である〝レイ〟として振る舞いました。
その影響もあってか、お忍びでは王女のレイチェルではできない様々な経験を積みました。
あまりにもお忍びが楽しいので、ある日、王女ではなく平民として、市井で暮らしたいと言うと、お母様は大泣きしてお父様からは必死に止められました。
だって、やっぱり王族って色んな枷があるし、私がしたい色んな事はレイとしてならできると思ったんですもん。
王宮を出ても家族である事は変わらないと思ったので……でも、お兄様の泣きそうな顔とお母様の涙を初めて見たら、私の考えが間違っていたのだと気づきました。あの時のお兄様の表情は今思い出しても胸が苦しくなります。
そうして最終的にお父様から取引を持ち掛けられて、私はそれを了承しました。
その後もレイとして沢山の出逢いがあって、お忍びの中で相棒と呼べる人との素敵な出逢いもありました。
相棒はアーサーといって、《ゲート》の行き先を増やすために飛行していたところ、海に浮かぶ孤島で出逢いました。
その集落で暮らすのは人族ではなく、獣人達でした。
獣人というのは、動物の耳や尻尾を持った人達の事です。この世界では亜人の一種として認識されています。
亜人は複数の種族をまとめて示すもので、獣人族だったり、魚人族だったり、エルフ族だったりがそれにあたります。
アーサーはそこに暮らすうちの一人で、銀色の髪に銀にも灰色にも見える月のような瞳の獣人の青年です。
獣人の父親と人族の母親との間に生まれたそうで、それで人族の私に興味を持ってくれたようです。
彼はこの世界で初めて、王女としてではなく私自身と向き合ってくれた家族以外の存在でした。
いつものお忍びのための大きくなる魔法を使った姿ではなく、そのままの二歳の姿でここには来ます。なぜなら、彼らが魔法を嫌い、偽りを嫌うからです。
「俺、ここしか世界を知らないし、島の外の世界を見てみたいな」
アーサーと出逢ってすぐ、彼はそう私に言いました。
「外の世界に興味を持つ気持ちはすごくわかるな。でも、いい事ばかりじゃないよ? ここのように。綺麗事ばかりじゃないし」
私が返すと、夜空を見上げながら彼は続けました。
「母親の故郷に興味あるし、不思議すぎるあんたにも興味ある」
「私に? たしかにあなたのお母さんの故郷はどんなところかは気になるよね」
「親父も昔は外にいたらしいし……なあ、あんたはなんでそんなに俺らにかまうの?」
「純粋な興味と、なんだろう……アーサー達が純粋で眩しくて、好きな人の事は色々知りたくなるから?」
「なんで自信なさそうに答えるんだよ」
呆れた顔で笑われてしまいました。
「うーーん。アーサーが外に行きたいなら、うちで働く? アーサーの強さなら私のお手伝いしてもらいたいし」
「働きたい! あんたの事手伝う!」
ちょうど私は《防御シールド》《位置特定》の魔法を施した銀色の指輪をしていました。私の指のサイズではアーサーには小さいので、魔法でサイズを大きくします。
141
あなたにおすすめの小説
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。

