47 / 118
狂い咲き47
しおりを挟む
考え込んでいると、ドアが開いた。そっと彼の裸体を私は眺める。
あらためて見ると逞しい身体つきなのがよくわかる。
照れと怖さが私の中にある。
彼は私の顔を見るとシャワーで身体を流し身体を洗い始めている。
どこか、のぼせてきたなと思いながらも怖くて湯船から出られない。
じっとしていることしか、私にはできない。
濡れた髪を彼は軽く掻きあげると湯船に入ってきた。
私は思わず息を止めた。
彼の手が私を抱きよせる。
そっと彼を私は見た。彼は湯船にしっかりと首まで浸かって、動けないでいる私を膝に乗せると、さらに抱きよせてくれる。
私は止めていた息を大きく吸い込んだ。彼は私を抱きよせる。どこか、寛いだ顔を見せてくれる。あまりの緊張に、私はまったく身体が動かせない。
彼に抱きよせられた私の身体に浮かぶ加虐行為の傷跡を彼は、静かに見つめるような眼差しになった。
目を閉じて、私は今にも逃げ出したい気持ちをただ抑える。彼がどう動くかで私はすべてを決める覚悟で目を閉じ続けた。
彼の指先が私の指を絡めとった。
そっと彼を覗き見る。
彼はやはり自分がしたことを覚えている。でも、私が危惧したことはなさそうだ。
でも、やはり怖い。
されるがまま。私は彼を冷静に見ようとするが、やはり恐怖ばかりが先に立ってしまう。
彼のくちびるが耳元に触れた。
彼は私の身体に残る傷跡にどこか、触発される。私の指をしっかりと絡みとった指が、さらに指に絡みついてきた。
とても満足そうに、彼は私の指を絡みとる。もう片側の指先で私の傷跡を軽く指先でなぞる。
傷跡をなぞっていた指先が傷口を広げるようにときに爪を立ててくる。
思わずその痛みに顔を顰め、私は怯えるようにただ静かに彼の動向を窺う。
「わかっている。玲子の戸惑いが」
高鳴る鼓動。逃げては駄目だ。私は自分にそう言い聞かせ、彼に振り向くようにして彼の瞳を見つめた。
彼は私の問いかける眼差しをしっかりと受け止めるように私を見返してくる。
彼は愛しそうに傷跡にくちびるをよせる。彼なりになにかを答え返そうとしている。
私は意を決して彼に言った。
あらためて見ると逞しい身体つきなのがよくわかる。
照れと怖さが私の中にある。
彼は私の顔を見るとシャワーで身体を流し身体を洗い始めている。
どこか、のぼせてきたなと思いながらも怖くて湯船から出られない。
じっとしていることしか、私にはできない。
濡れた髪を彼は軽く掻きあげると湯船に入ってきた。
私は思わず息を止めた。
彼の手が私を抱きよせる。
そっと彼を私は見た。彼は湯船にしっかりと首まで浸かって、動けないでいる私を膝に乗せると、さらに抱きよせてくれる。
私は止めていた息を大きく吸い込んだ。彼は私を抱きよせる。どこか、寛いだ顔を見せてくれる。あまりの緊張に、私はまったく身体が動かせない。
彼に抱きよせられた私の身体に浮かぶ加虐行為の傷跡を彼は、静かに見つめるような眼差しになった。
目を閉じて、私は今にも逃げ出したい気持ちをただ抑える。彼がどう動くかで私はすべてを決める覚悟で目を閉じ続けた。
彼の指先が私の指を絡めとった。
そっと彼を覗き見る。
彼はやはり自分がしたことを覚えている。でも、私が危惧したことはなさそうだ。
でも、やはり怖い。
されるがまま。私は彼を冷静に見ようとするが、やはり恐怖ばかりが先に立ってしまう。
彼のくちびるが耳元に触れた。
彼は私の身体に残る傷跡にどこか、触発される。私の指をしっかりと絡みとった指が、さらに指に絡みついてきた。
とても満足そうに、彼は私の指を絡みとる。もう片側の指先で私の傷跡を軽く指先でなぞる。
傷跡をなぞっていた指先が傷口を広げるようにときに爪を立ててくる。
思わずその痛みに顔を顰め、私は怯えるようにただ静かに彼の動向を窺う。
「わかっている。玲子の戸惑いが」
高鳴る鼓動。逃げては駄目だ。私は自分にそう言い聞かせ、彼に振り向くようにして彼の瞳を見つめた。
彼は私の問いかける眼差しをしっかりと受け止めるように私を見返してくる。
彼は愛しそうに傷跡にくちびるをよせる。彼なりになにかを答え返そうとしている。
私は意を決して彼に言った。
0
あなたにおすすめの小説
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
27歳女子が婚活してみたけど何か質問ある?
藍沢咲良
恋愛
一色唯(Ishiki Yui )、最近ちょっと苛々しがちの27歳。
結婚適齢期だなんて言葉、誰が作った?彼氏がいなきゃ寂しい女確定なの?
もう、みんな、うるさい!
私は私。好きに生きさせてよね。
この世のしがらみというものは、20代後半女子であっても放っておいてはくれないものだ。
彼氏なんていなくても。結婚なんてしてなくても。楽しければいいじゃない。仕事が楽しくて趣味も充実してればそれで私の人生は満足だった。
私の人生に彩りをくれる、その人。
その人に、私はどうやら巡り合わないといけないらしい。
⭐︎素敵な表紙は仲良しの漫画家さんに描いて頂きました。著作権保護の為、無断転載はご遠慮ください。
⭐︎この作品はエブリスタでも投稿しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる