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伴奏曲22
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教会に行き、神父に通訳してもらいながら安藤は悲し気な瞳を浮かべた。
涙ぐんだ安藤に神父がビデオレターを撮ったら「どうだろうか」と提案してくれた。
観光に来た日本人に頼み撮ってもらう。帰国するときに発送してもらえばいい。
ジュリアに話すと小首を傾げた。
「ちょっと待ってて」
安藤は教会を飛び出すと老夫婦に頼みビデオカメラを貸してくれる日本人を探す。
額に汗をかき安藤は奔走する。
電化製品が高価な島では説明するより見せたほうが早い。
嫌な汗ではない。
奔走する安藤の口元には笑みがある。ジュリアを見た母親はどう思うだろうか。
できたら母親をこの島に呼びたい。いままでできなかった親孝行をしたい。
「坂城さんですか?」
ビデオカメラを持っていた日本人らしいひとに声をかけたが違った。
苦笑する安藤は老夫婦である木下夫妻に説明された日本人と勘違いしたことを話す。
「そういう事情でしたらいいですよ」
親不孝であった自分がこの島で頑張っている。
そのことを伝えたいビデオレターであることを話したら協力してくれると言う。
安藤は歓喜した。
「ありがとうございます」
感謝を伝える言葉がこの島に来てから安藤は好きであった。
*
見様見真似のあずさは曲げていた腰を思わず叩いた。
遠目でみるジョンの畑仕事を真似ただけであった。
少しでもジョンから学べないかとはじめは小さな畑をつくった。
あずさに協力的な日本人、酒井をまじえて一先ず収穫祭をできる島民分の畑はどれだけの広さが必要なのかを尋ねる。
ボートを持つもの持たぬもので貧富の差があまりにある。
あずさはそれなりに島民が飢えないだけの畑をいつかここに広げたいと両手を真横に上げた。
収穫祭は島民たちの士気をあげようとするあずさの考えだ。
海の恵みに感謝し大地の神にも感謝する。
そんな島にしたいとあずさは酒井に目を輝かせ話す。
いつしか朝凪が夕凪に変わりだしていた。
あずさは背伸びをすると収穫の日を楽しみにする。
ひととは争い生きるものだ。
争いを捨てることなどできない。
神はそのもののこころに宿る。
悪魔もまた、そのこころに巣くう。
ひととは浅はかで強かだ。
*
「母さん」
涙ぐんだ安藤に神父がビデオレターを撮ったら「どうだろうか」と提案してくれた。
観光に来た日本人に頼み撮ってもらう。帰国するときに発送してもらえばいい。
ジュリアに話すと小首を傾げた。
「ちょっと待ってて」
安藤は教会を飛び出すと老夫婦に頼みビデオカメラを貸してくれる日本人を探す。
額に汗をかき安藤は奔走する。
電化製品が高価な島では説明するより見せたほうが早い。
嫌な汗ではない。
奔走する安藤の口元には笑みがある。ジュリアを見た母親はどう思うだろうか。
できたら母親をこの島に呼びたい。いままでできなかった親孝行をしたい。
「坂城さんですか?」
ビデオカメラを持っていた日本人らしいひとに声をかけたが違った。
苦笑する安藤は老夫婦である木下夫妻に説明された日本人と勘違いしたことを話す。
「そういう事情でしたらいいですよ」
親不孝であった自分がこの島で頑張っている。
そのことを伝えたいビデオレターであることを話したら協力してくれると言う。
安藤は歓喜した。
「ありがとうございます」
感謝を伝える言葉がこの島に来てから安藤は好きであった。
*
見様見真似のあずさは曲げていた腰を思わず叩いた。
遠目でみるジョンの畑仕事を真似ただけであった。
少しでもジョンから学べないかとはじめは小さな畑をつくった。
あずさに協力的な日本人、酒井をまじえて一先ず収穫祭をできる島民分の畑はどれだけの広さが必要なのかを尋ねる。
ボートを持つもの持たぬもので貧富の差があまりにある。
あずさはそれなりに島民が飢えないだけの畑をいつかここに広げたいと両手を真横に上げた。
収穫祭は島民たちの士気をあげようとするあずさの考えだ。
海の恵みに感謝し大地の神にも感謝する。
そんな島にしたいとあずさは酒井に目を輝かせ話す。
いつしか朝凪が夕凪に変わりだしていた。
あずさは背伸びをすると収穫の日を楽しみにする。
ひととは争い生きるものだ。
争いを捨てることなどできない。
神はそのもののこころに宿る。
悪魔もまた、そのこころに巣くう。
ひととは浅はかで強かだ。
*
「母さん」
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