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伴奏曲23
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安藤は緊張した面持ちで日本を発ってからいままでの経緯を簡潔に話す。
ジュリアは自分のすがたが映像として安藤の母親に届くと聞いてジュリアもまた少し緊張した面持ちとなっていた。
この島で一番賑やかな一帯をビデオカメラで安藤は撮る。
島民たちと一緒に漁に行き網を引っ張る。
母親に伝えたいことがたくさんあり過ぎて安藤は思案する。
ジュリアにはまだ正式に交際を申し出ていない。
ただ自分が勘違いしているだけじゃないかと安藤は答えを知るのが怖い。
「またね」
母親に伝えたいことがあり過ぎて言葉にできなかった。
この暮らしのワンシーンを撮っただけだがこの島の雰囲気。
いつかの未来、ジュリアを妻と呼んでみたい。
写した映像をジュリアと安藤は確認する。鏡でみるだけの自分が映像となっている。ジュリアは感動を抑えきれない。
安藤はポケットからなけなしの金を取り出す。
正直なところ、この島に来てから物価の高さに安藤は参っていた。
いくら手渡せばいいのか思案していると、「いいですよ」
にこやかに松本は安藤からの切手代を断った。
「すみません」
なんとかして外貨を稼ぐことを考えなければいけない。
しかし、なにをどうしたらいいのか安藤はまったく見当もついていない。
こんど「いつこの島に来るのか」
そう問いかけると松本は「来月」またこの島に来る。
そう言ってくれた。
松本は安藤のために同胞らに声をかけてくれた。
松本のおかげで母親との連絡が毎月なんとか取れそうだ。
安藤は丁寧に松本にお礼を言う。
「また、お会いしましょう」
安藤は感謝を伝える握手を松本に差し出し強く握った。
「ありがとうございます」
歪んだ恋《あい》は人を狂わす。
なぜ神は、これほどに苦しい感情をひとに抱《いだ》かせた。
帆を失った難破船のようにひとのこころはうつろぎ彷徨う。
一縷の望み。
寂しさからこぼれ落ちる愛。
愛されたい思いがすれ違う時、ひとは殺意にも似た憎悪を生み出す。
悪魔。
よわさが生み出す孤独。
ジュリアは自分のすがたが映像として安藤の母親に届くと聞いてジュリアもまた少し緊張した面持ちとなっていた。
この島で一番賑やかな一帯をビデオカメラで安藤は撮る。
島民たちと一緒に漁に行き網を引っ張る。
母親に伝えたいことがたくさんあり過ぎて安藤は思案する。
ジュリアにはまだ正式に交際を申し出ていない。
ただ自分が勘違いしているだけじゃないかと安藤は答えを知るのが怖い。
「またね」
母親に伝えたいことがあり過ぎて言葉にできなかった。
この暮らしのワンシーンを撮っただけだがこの島の雰囲気。
いつかの未来、ジュリアを妻と呼んでみたい。
写した映像をジュリアと安藤は確認する。鏡でみるだけの自分が映像となっている。ジュリアは感動を抑えきれない。
安藤はポケットからなけなしの金を取り出す。
正直なところ、この島に来てから物価の高さに安藤は参っていた。
いくら手渡せばいいのか思案していると、「いいですよ」
にこやかに松本は安藤からの切手代を断った。
「すみません」
なんとかして外貨を稼ぐことを考えなければいけない。
しかし、なにをどうしたらいいのか安藤はまったく見当もついていない。
こんど「いつこの島に来るのか」
そう問いかけると松本は「来月」またこの島に来る。
そう言ってくれた。
松本は安藤のために同胞らに声をかけてくれた。
松本のおかげで母親との連絡が毎月なんとか取れそうだ。
安藤は丁寧に松本にお礼を言う。
「また、お会いしましょう」
安藤は感謝を伝える握手を松本に差し出し強く握った。
「ありがとうございます」
歪んだ恋《あい》は人を狂わす。
なぜ神は、これほどに苦しい感情をひとに抱《いだ》かせた。
帆を失った難破船のようにひとのこころはうつろぎ彷徨う。
一縷の望み。
寂しさからこぼれ落ちる愛。
愛されたい思いがすれ違う時、ひとは殺意にも似た憎悪を生み出す。
悪魔。
よわさが生み出す孤独。
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