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第二章 甘い二人
ふかふかのベッド。肌触りの良いシーツ。軽いのにビックリするくらい暖かい羽毛布団。自分の家の煎餅布団なんかとは比べ物にならないくらい寝心地の良い寝具に、謙也は涎を垂らしながら爆睡していた。その隣にはとっくに目を覚ましている深司がいて、謙也の間抜けともとれる無防備な寝顔をじっと見つめていた。
「ん~……」
「すげぇアホ面」
深司はフフッと笑いつつ、寝返りを打とうとする謙也を抱き寄せる。うざったそうに顔を顰める彼が可愛くて、啄むようなキスを何度もする。ちゅ、ちゅ、と反応を楽しみながら繰り返すと、些かそれに違和感を覚えたのか謙也が目を覚ました。
「んぁ?」
「おはよう」
「ん~……はよ、今何時?」
「十三時」
「ふぁ?まじかよ……俺何時間寝てたんだろ……」
ふあぁと欠伸をする。カーテンの隙間から外の光が入り込んでいて、眩しさに目を細める。今日晴れてるんだと思いながら、ゆっくりと上半身を起こす謙也。その腰に深司の腕が回る。逞しく太い腕は薄っぺらい男の体をいとも簡単にベッドへと引き戻した。
ぽふんっ。煎餅布団と違って床を感じないため全く痛くない。つくづくこいつの家のベッドは良いなと思う。
「起きないの?」
視界がぼやけるほど二人は顔を近づける。
謙也の問いに深司は少し間をあけてから「もう少し」と落ち着いた声で言った。
「仕方ないなあ」
その返答に深司は柔らかく笑うと目の前の薄い唇に自らの唇を押し付けた。
なんだか甘い雰囲気に謙也はドキドキしていると、どこからか着信音が鳴り始めた。
タイミングの悪さに深司は盛大に舌打ちをする。
「ん~……」
「すげぇアホ面」
深司はフフッと笑いつつ、寝返りを打とうとする謙也を抱き寄せる。うざったそうに顔を顰める彼が可愛くて、啄むようなキスを何度もする。ちゅ、ちゅ、と反応を楽しみながら繰り返すと、些かそれに違和感を覚えたのか謙也が目を覚ました。
「んぁ?」
「おはよう」
「ん~……はよ、今何時?」
「十三時」
「ふぁ?まじかよ……俺何時間寝てたんだろ……」
ふあぁと欠伸をする。カーテンの隙間から外の光が入り込んでいて、眩しさに目を細める。今日晴れてるんだと思いながら、ゆっくりと上半身を起こす謙也。その腰に深司の腕が回る。逞しく太い腕は薄っぺらい男の体をいとも簡単にベッドへと引き戻した。
ぽふんっ。煎餅布団と違って床を感じないため全く痛くない。つくづくこいつの家のベッドは良いなと思う。
「起きないの?」
視界がぼやけるほど二人は顔を近づける。
謙也の問いに深司は少し間をあけてから「もう少し」と落ち着いた声で言った。
「仕方ないなあ」
その返答に深司は柔らかく笑うと目の前の薄い唇に自らの唇を押し付けた。
なんだか甘い雰囲気に謙也はドキドキしていると、どこからか着信音が鳴り始めた。
タイミングの悪さに深司は盛大に舌打ちをする。
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