吹き抜けるは真紅の風

もちぷに

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第二章

眠らない姫

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今日の牢獄はとても温かかった。それでも扉が開くといつもの様にカイルが来る。

「カイル様…」

「呼び捨てにする練習は?」

「あれ…?スタンレーの声じゃない」
それにこんな会話は初めてだった。

「ミア…」

カイルが手を伸ばすと、反射的にスタンレーにされたように髪を掴まれるんじゃないかと思い、体が強ばる。

「もう大丈夫。心配ない」

髪を掴まれる事は無く、伸ばされた手で優しく抱き締められた。

「カイル様?」

「すげぇ幸せ」
抱き締められたまま見上げると微笑むカイルと目が合った。

「私も…幸せです。カイル様、やっぱり側にいたいです。何があっても……」

気付くとそこはもう牢獄じゃなかった。


***

「カイル様……?」

「カイル?」

薄暗い室内に声の主を探そうとするが、すぐ側、というか抱き締められていた。

「私…眠ちゃったんですね、ごめんなさい」

そこはミルディリアの部屋のベッドだった。カイルも横になって頭を撫でてくれている。

「ずっとまともに眠れてないんだろ。気にしないで寝ろ」

(あれ…?もしかして…)
「何だ、夢か…」

「おい。夢じゃねえって何度言わせんだ」

「え?」

「そんなに夢だと思うなら…」
カイルがほっぺたをぷにっと摘まんできた。
「ほら。夢じゃないだろ?」

「……全然痛くない……」

「…そうか。今はとにかく寝ろ」

「いやです。だって…折角カイル様がいるのに……………勿体無い」

カイルはきつく目を瞑って眉間に皺を寄せた。
「…………煽るなよ」

「あおる?」

「……いいから寝ろ」

(夢ならとことん甘えちゃおう)
「キスしてくれたら寝る」

「ーーーー!!お前なぁっ…今は無理だ」

「じゃ、寝ない」

カイル様に抱きつくように顔をすりよせた。
(あぁ今日の夢は幸せな夢だなぁ)

「……………………」

「静かにしてれば寝ると思ったら大間違いですよ」

「寝ろよ」

「だって今寝たら現実で目が覚めそうでしょ?」

「…現実って…だから夢じゃねぇって」
今度はおでこをぴしっと叩かれた。
「好きだよ。ミルディリア」

(な、なんですと!!)
「ちょっと痛い……まさか!」

「やっと分かったのか?」
カイルは照れたように視線を背ける

(はわわわわぁぁぁぁ~!!!!!)
「夢のように幸せです!!」

「ミア………俺を試してんのか?」

(試す?)
「本音ですけども!」

カイルの抱き締めている腕の力が強くなった。その事に安心感は増すのに、心は不安と寂しさを伴っていた。

「カイル様、いつイグニスに戻ってしまうんですか?」

「……………………明日の朝」

「うそつき。私が寝たらって思ったでしょ?」

「…………変な時に鋭いんだな」

「だったら…キスしてくれてもいいじゃん」
(次いつ逢えるか分からないのに)

ふて寝してやる!と意気込んだ直後、顔をあげさせられて

───ちゅ

短いキス。

「ほら、寝ろ」
少し乱暴に頭を撫でられて短い溜め息が聞こえてきた。

ズキッと胸が痛む。
(まるで『義務』みたい。ああやっぱり。これは夢なんかじゃない。これが現実なんだ)

強引な短いキスと、乱暴な頭の撫で方は今までに無いものだった。その面倒臭そうな溜め息も。

(なんでこんなマイナス思考になるかな)
思わず溜め息が洩れた。

「ミア?」

「………」
顔をあげられなかった。泣きそうだったから。
(寝た振りしてやる!もういいよ。面倒臭いなら帰ればいいさ!)

「ミア……」

────ちゅ

今度は優しいキスだった。

「カイル様…もっと……して……」
(グラキエスの時みたいに)

「……ミア」

(あ…唇もあったかい………)
「………っん!」

少し開いた唇に熱い舌が重なり合う

「………はぁっ…」

離れた唇から二人の吐息が同時に洩れると
すぐにまた塞がれる。

(カイル様……すき………)
「ーーーーーーっんんっ!!」

背中を撫でる手にぞくぞくとした感覚がする。不快なものじゃないのに、突然のことで驚きの声があがりそうになった。

「……怖いか?」

心配そうな瞳が見つめてる。安心させたくて勢いよく首を横に振った。改めてカイルが自分の部屋の自分のベッドにいる、その有り得ない光景に胸が高鳴る。

「気持ちいいです」

「……………」
カイルの動きはぴたりと止まってしまった。

(なんで?もっと……もっと触られたい)
甘えるように抱きつくと、カイルはまた背中を撫でる。だが先程とは明らかに手つきが変わった。

(手つきが…なんてゆーか……やらしい!このまましちゃうのかな?!どどどどうしよう!心臓が鼻から飛び出そう!!)

背中を撫でていた手は肩や腰にも周り、そして胸に大きな手の感触がして、再び驚きに声が上がりそうになる。

「ーーーーっ!!」

「ミア………」

優しい手つきにスタンレーと比べている自分に気が付く。
(なんであんな奴のことを…でも…)
「こっちがいい」

左胸から右胸にカイルの手を移した。

「………?」

「スタンレーに……触られたの……」
(触られたって言うか、もぎ取られそうになったっていうか)
その感触は今もありありと覚えていた。痛くて不快で思い出したくもないその行為をカイルに上書きして欲しかった。

カイルの顔が怒りと悲しみに歪む。

(あ、これ言っちゃだめなやつだった───)
「ーーーーーーっっっっ!!」

突然の刺激に何が起きたのか分からなかった。

「……っはぁっ……」
(な、何今の……びりってして、びくってして)

考える暇もなくまた深く深くキスされる。
そして胸を優しく揉まれ、時折感じる先端への刺激に声が洩れそうになる

「……っふっ……んっ……はぁっ…」

唇が離れると声を抑えられなくなってしまいそうで「もっとキスしたい」と両手を伸ばすとそれに応えるように深く深く唇を重ねてくる。いつの間にかはだけた服の中に、カイルの手が入ってくる。

「ま、待って下さい……!」

「ん?」

「あ、あの私……ち、小さいから」
カイルのお相手をしてた二人の胸はとても豊満だった。細いくせに。
(きっと私のサイズはカイル様の好みじゃないっ!)

「小さくねぇよ」

ふっと笑うようにして胸をやわやわと揉まれる。大きいカイルの手にはささやかな胸なんてすっぽりと収まってしまう。

(情けなし!)

しかし落ち込んでる暇は無かった。

「ふっ……うぅ……っ!!」
(直に触られるとっ…)
ゴツゴツとした大きな手なのに、その手は優しすぎて
(気持ちよくなっちゃう…っ!!)
先端を軽く摘ままれるような感覚に体がぴくりと反応する
(恥ずかしい!恥ずかしすぎるっ!)
「んやぁっ……!!」

カイルの舌が胸の先端に触れると体のむずむずした感覚が一気に強くなった

「ーーーーーー!!」
(恥ずかしい!恥ずかしい!!)

「他に触られたところは?」

「……はぁっ……あっ!やぁっ!」
答えようと開いた口から思わず変な声がもれた。羞恥に顔が熱くなるのが分かる。

「ミア?」

(しゃべるから!その、触るのやめて!)
カイルの手が胸の先端をくにくにと触りながら、首筋に顔をうめる

「ーーー!!!っっっ!!」

「ミア、声聞かせて」

口を押さえていた手を取られる。

「やだぁっ……あぁっ!」

「防音の結果張ってる。俺にしか聞こえない」

「いっ…いちばっ……聞かれたくないっ!」

「なんでだよ」
カイルが笑うのを見ると悔しくなる。

(余裕綽々でずるい!)
「だって変な声出ちゃいそうで」

寧ろ出るのを知っている。低級モンスターに襲われた時の羞恥心を失った自分は酷いものだった。

「変じゃねえよ。可愛い」
耳元で囁かれて、そのまま首筋に舌が這う

「ふやぁっ!あぁっ!!」
(出たー!変な声!)

「あー…すげぇ可愛い」

(そんな事言うのずるい!)

耳まで舌が這うと、カイルの手が太股を撫でる。

(なんか…消毒されてるみたい)
金髪短髪薄毛男の時に夢で見た国王様みたいに、触れられた場所が気持ちよくて、泥を洗い流すみたいにスタンレーの感触が消える。優しすぎる手はスタンレーとはまるで別物。

(それならもう一ヵ所清めて欲しい場所が…)

だけど初心者のミルディリアにそれを口に出す勇気はまだ無かった。
太股を撫でていた優しい手が徐々に上がっていく。そしてとうとうスタンレーの汚い物が触れたそこに、下着越しではあるがカイルの指が触れる。下着の上からなぞるように優しく擦られ、円を描くように撫でられる。

しかしそれを気持ちいいとは感じとれなかった。
(なんか…っあの時と全然違う……)
低級モンスターに襲われた時と違い過ぎて驚いた。恥ずかしさととまどいが勝っている。
(てゆーか!今更なんだけど私のあそこは変じゃないのかな?本当に今更なんだけど!)

カイルがまた首筋に舌を這わせる

「それ……だめっ…やぁっ……」

首と耳を舐められると意識がぼんやりとしてしまう。そして変な声も出る。気付くと下着も脱がされて直に何かが触れる感触が。

「カ、カイル様……」

「ん?」

顔をあげたカイルと目が合う

「私…初めてで……その……」

「ああ、知ってる」

(何故知ってるんだ!)
「や…じゃないですか?」

カイルは一瞬目を見開くと優しく微笑んだ。
「まさか。嬉しいよ」

その言葉が嬉しくて、ほっと力が抜けた。
(良かった…)

「でも今日はしない」

「え?」

「あいつの感触を消すだけ」

そう言ってよく分からない場所を撫でられると体がぴくり反応してしまう。

(な、なんなの?何してんの?どこ触ってんの?!)
「ーーーっ!!」

「声、抑えんなって」

無意識に覆っていた手を絡められてシーツの上に手を繋ぐように止められる。

「カイル様も……脱いでください」
(一人で悶えて馬鹿みたいじゃん!)

「…………」

カイルは一瞬迷ったような表情をしたが、自ら上着を脱いだ。その鍛えられた逞しい体を見た瞬間ミルディリアは激しく後悔した。

(ぜ、前言撤回しまーす!)
低級モンスターに襲われた時に見てたはずなのに、よっぽどぶっ飛んでいたのかカイルの姿まではあまり覚えていなかった。

(かかかかかか格好良すぎる!緊張感が増し増しです!)
優しく抱き締められると
(鼻血出そう!!)
大興奮だった。

「あっ、やぁっ……あぁっ……」

意識が逸れていたせいで突然下半身に刺激が訪れ、耳に舌が入ってくる感覚に声が我慢できなかった。

─────くちっ…

自分の下半身から聞こえた気がして、恥ずかしさは最高潮に達した

「ミア……力抜いて」

「っはぁぁっ……」

言われるがまま思い切り息を吐き出すと、下腹部に違和感が。

─────つぷっ…

「んっ……」
(え?え?『しない』って言ったよね?気が変わったんですかっ?!)

「怖いか?」

カイルが心配そうに見つめている

「だ、大丈夫です!」
(思ってたより全然痛くない!)

何かが入ってくるような感覚はするが、恐怖は微塵も無い。ただ今までに無い程緊張している。

「力抜けって」
カイルは微笑むとまた首筋に舌が這う。

(これ、されると……力入んなっ……!)
「……ぁ……ぅやぁっ……」

────つぷっ…

進入してきたそれは更に奥へと進んでくる。
「ふあっ……っっっっ!」

「痛い?」

「だ、大丈夫っ!!」

「……………」
ゆるゆると進入してきたそれが抜けるとどっと疲れた気がした。
カイルは優しくキスをしながらミルディリアの服を整え始めた

(………え?終わり?本当は痛かったのバレた?)
それにしてもカイルは明らかに『終わっていない』
(てゆーか私がカイル様を満足させてないのに!)
しかし満足させられる術をミルディリアは知らない。

「あ、あの……」

「今日はもう終わり」

優しくキスをされて抱き締められる。背中を撫でる手は宥めるように、子供を寝かしつけるように優しい。

(さっきは安心したけど、でもでも!)
「でも……その…最後までしてないのに」

「直ぐにはできねぇよ」
宥めるようにカイルが頭を撫でる

「私、大丈夫です!痛くなかったし」

ふっとカイルが笑う。
「無理するな」

(バレてらっしゃるー!)
「でも、でも……」
(これって私は卒業したことになるの?)

「焦ってするもんじゃねぇよ」
カイルは優しく抱きしめたまま目を瞑って寝ようとしている。

「あ、あのですね、因みに……」

「ん?」

「どの位……その…」

「入ったか?」

(直球ですね!)
ミルディリアはこくこくと頷いた。

「第二関節くらい」

「え?」(指?)

「もう寝るぞ」

(え?指?あれ指だったの?媚薬効果の時よりも圧迫感があったと思うんですけど。え?あれ指なの?嘘でしょ。ちょっと痛かったんだけど?)
「カイル様……因みに…その…何指が…そのぉ…入れば卒業できますか?」

「………それ本当に知りたいか?」

ミルディリアは激しく頷いた

「人差し指と中指と薬指」

「さ、さ、さ………」
(さんぼん!?嘘でしょ?スタンレーのは親指位だったのに……すごい道のり遠くないですか?第二関節からの三本?)

「ミア」

脳内が激しく活動している所、不意に呼ばれて顔をあげると

────ちゅ

優しいキス。そして優しく抱き締められた。

(やっぱり側にいたい。たとえ傷つく事になっても………)

抱き締め返して考えるのをやめるとすぐに睡魔に襲われた。



───────────────

(俺は紳士。忍耐こそ紳士の証)

寝息を立て始めたミアの隣で自称紳士カイルは脳内討論会を開催した。クロードとアキムが真剣な顔で話し合う。議題はヴェルサスに何色のドレスが似合うか。

(…………………黄色だな)

討論会が早くも終わってしまったのでヴェルサスは黄色いドレスでダンスする事にした。

(相手は………………クロードだな)

夜明けが訪れる頃にはヴェルサスは厚化粧して頭には花やティアラがついていた。そして共に踊るクロードもドレスを着ていた。

(辛かった………色んな意味で)

ミアは穏やかな寝息を立てて寝ている。カイルがベッドから抜けてもそれは変わらなかった。

(良かった…大丈夫そうだな………それにしても紳士って…辛いんだな)

ミアを起こさない様に静かに部屋を出ると、部屋の前にベルンハルドがいた。

(怖っ!)
「一晩中そこにいらっしゃったんですか?過保護すぎませんか?」
(俺は耐えたぞ!)

「いや、この時間にカイルが出て来るだろうと思ってな」
満面の笑みで肩を痛い位に叩いてくる
「全く信用していなかったが、その表情を見る限りミルディリアの事は本気なんだな」

ベルンハルドからどう見えているか分からないが、一晩続いた我慢大会でカイルの体は疲労困憊だ。

(試したのかよっ!!)
「紳士の面をした狼だとでもお思いでしたか?」

「いや、狼の皮を被った狼だと思っていた」

(それはただの狼じゃねぇか)

「あなた……?何をなさっているの?」

声の方に向くと、予想通りアルベルティーナが腕を組んでベルンハルドを睨んでいる。

「み、見送りだ!」

「それならいいんですけど?」

「お義母様お早う御座います」

カイルが礼をするとアルベルティーナは優しく微笑む。

「お早う御座います。一晩中ついてて下さって有り難うございました」

挨拶を終えるとすぐに喧嘩を始める夫婦に別れを告げてカイルはアランの元へ向かった。

「見直したよ。本当に手ぇ出さなかったんだな」

「………なんで分かるんだよ」

「顔が死んでる」

(そういう事か)
「で?あの二人はどうだった?」

「………………何とも言えないな。今回の件には絡んでいないと思うが」

「ああ。だろうな」

「何かしら策を練らないとこの先どうなるか………お前の方はどうなってんだよ」

「クラークは全く何も」

「おい。頼りねぇな」

「全く何も関わっていないと思うって事だ」

「そんなわけないだろ」

「あの二人が何かしたとして、それを容認する位だろうな。進んで何かをしているとは思えない」

「なるほどな。香水の成分になる花も睡眠薬になる薬草もサブルムから出た。あとはそれがメディウムの誰に流れたかが分かれば……」

「アデラの調査は親父に頼む」

「信用できんのか?」

「全てを鵜呑みにはしねえよ。ただ利用できなくはない」

「お前…実の父親を……」

「ミアより大切な人間はいない」

「あっそ」
アランは呆れた表情に少し喜びを滲ませている。

「アラン、ミアに知られるなんてヘマすんなよ」

「しねぇよ。大事な妹だ。しかも知られたら黙っちゃいねえ事くらい分かってる」

「それならいい」

話は終わったと言うようにカイルは部屋を出ようとする。それにアランが続こうとした。

「見送りは要らねぇよ」

「俺じゃねぇよ。リアを起こしてくる」

「いや、いい。寝かせておいてやりたい」

「そうか。じゃあ俺だけでも行く」

「いいって。どこかの部屋から覗いてろよ」

「…………気付いてたのかよ。可愛くねぇ義弟だな」

『何もかも出来すぎてる』と言った父の言葉を思い出して苦笑いするアランだった。




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