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二話
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8人は薄暗い部屋にいた。
真ん中に丸い大きなテーブルがあり、その上に大きな豆電球がオレンジ色の光を放ちながらぶら下がっている。
全員テーブルを囲むように座った。
? 「みんなわかっているだろうが、本格的に活動する前にもう一度我々の存在意義を確認しておきたい。」
鉄の箱の扉をバッドで壊した白いスーツの男が一人一人の顔を見ながら言った。
?「とある学者が約350年前に中東で遺跡を発掘した。その遺跡から数え切れないほどの精巧に作られた人の人形が出土した。その人形は今の技術を持ってしても作ることは不可能。その人形達は発見されると間もなく動き出し、発見者を殺害し、地上に上がり人類を殺戮、それにより全人口は約1万人まで衰退した。問題の遺跡近くに見つかった巨大地下空間と、そこから果てしなく北へ行った所の巨大遊園施設の地下の二手に別れ、人類はどうにか生き延びたと言われている。」
話がひと段落した時
?「zzzzZZZ」
沈黙の空間にいびきが響いた。
?「おいエイプリル寝るなっ」
顔以外赤と緑のアーマードスーツに身を包んだ男がとなりの色白ツンツンヘアで猫背のエイプリルと呼ばれた男を肘で突いた。
エイプリル「んがっ、…寝てない。で、何の話?」
エイプリルは少し笑いながらあたりをキョロキョロと見回す。
?「お前は大丈夫だ。とりあえず人型機械兵器をぶっ壊せばいい。」
赤いテンガロンハットを被り、白いシャツに赤いスカーフを首に巻いたカウボーイ風の男が笑いながら言った。
「さっ、バースデー、話を続けてくれ。」
再び、バースデーと呼ばれた白いスーツ色黒の男が再び淡々と話し始めた。
バースデー「で、人類は地下へ逃げ地上は機械兵器に淘汰されてしまった。
わずかな家畜や野菜、穀物を生産しているが、圧倒的な食料不足、空気の悪さによる感染症、死にゆく運命の目の前に立たされた負の感情による自殺で人類はそれぞれ約3000人、全人口で6000人もいないと言われる。
今や我々人類は絶滅を待つだけだ。
そこで私は機械兵器を殲滅し、地上を奪還できれば人類が再び大地を踏みしめ、繁栄すると考えた。
その人類の希望がお前達8人だ。」
?「みんなからは余計なことするなって反対されてますけどね…」
女性の小さな声で一気に沈黙が訪れた。
その声の主は、茶髪のミディアムヘアに赤いリボンの髪飾り、あざといフリフリの茶色いドレスを着たとても可愛らしい女の子だ。
?「そんな冷める事は言わないの!!」
金髪ツインテールの少女がすかさずフォローするも沈黙は変わらない。
バースデー「と、まぁ地上を奪還するため頑張って欲しい」
ひと通り話終えるとバースデーのお開きの合図で散っていった。
真ん中に丸い大きなテーブルがあり、その上に大きな豆電球がオレンジ色の光を放ちながらぶら下がっている。
全員テーブルを囲むように座った。
? 「みんなわかっているだろうが、本格的に活動する前にもう一度我々の存在意義を確認しておきたい。」
鉄の箱の扉をバッドで壊した白いスーツの男が一人一人の顔を見ながら言った。
?「とある学者が約350年前に中東で遺跡を発掘した。その遺跡から数え切れないほどの精巧に作られた人の人形が出土した。その人形は今の技術を持ってしても作ることは不可能。その人形達は発見されると間もなく動き出し、発見者を殺害し、地上に上がり人類を殺戮、それにより全人口は約1万人まで衰退した。問題の遺跡近くに見つかった巨大地下空間と、そこから果てしなく北へ行った所の巨大遊園施設の地下の二手に別れ、人類はどうにか生き延びたと言われている。」
話がひと段落した時
?「zzzzZZZ」
沈黙の空間にいびきが響いた。
?「おいエイプリル寝るなっ」
顔以外赤と緑のアーマードスーツに身を包んだ男がとなりの色白ツンツンヘアで猫背のエイプリルと呼ばれた男を肘で突いた。
エイプリル「んがっ、…寝てない。で、何の話?」
エイプリルは少し笑いながらあたりをキョロキョロと見回す。
?「お前は大丈夫だ。とりあえず人型機械兵器をぶっ壊せばいい。」
赤いテンガロンハットを被り、白いシャツに赤いスカーフを首に巻いたカウボーイ風の男が笑いながら言った。
「さっ、バースデー、話を続けてくれ。」
再び、バースデーと呼ばれた白いスーツ色黒の男が再び淡々と話し始めた。
バースデー「で、人類は地下へ逃げ地上は機械兵器に淘汰されてしまった。
わずかな家畜や野菜、穀物を生産しているが、圧倒的な食料不足、空気の悪さによる感染症、死にゆく運命の目の前に立たされた負の感情による自殺で人類はそれぞれ約3000人、全人口で6000人もいないと言われる。
今や我々人類は絶滅を待つだけだ。
そこで私は機械兵器を殲滅し、地上を奪還できれば人類が再び大地を踏みしめ、繁栄すると考えた。
その人類の希望がお前達8人だ。」
?「みんなからは余計なことするなって反対されてますけどね…」
女性の小さな声で一気に沈黙が訪れた。
その声の主は、茶髪のミディアムヘアに赤いリボンの髪飾り、あざといフリフリの茶色いドレスを着たとても可愛らしい女の子だ。
?「そんな冷める事は言わないの!!」
金髪ツインテールの少女がすかさずフォローするも沈黙は変わらない。
バースデー「と、まぁ地上を奪還するため頑張って欲しい」
ひと通り話終えるとバースデーのお開きの合図で散っていった。
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