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第三章 デビュー編
第6話‐2 運命の恋
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「な・・・本当に君が言った通りじゃないか!一体どうやってこんなに美しい美少年を集めたんだ…?」
「それに…容姿だけじゃないね。思ってたより歌も踊りも悪くないな、身体能力が高いんだろうね」
「ああ…思っていたよりはだがな。しかし、何なんだ、この騒がしい曲は…。やはり地球由来の曲は下品だな」
「天界じゃ見たことないなぁ…こういうステージ。ポップな曲調に、歌と踊りを同時にして、動きも派手で。それに何だか観てて楽しくなってくる」
ヘルメスはすっかり楽しんでいるようだった。
(………うん?あの子は……?)
全体的にステージを鑑賞していたアポロンだったが、一人の少年に目が釘付けになった。
(確かに皆美しいが…あの子は一際輝いて見える……)
その少年は、ヒュアキントスのことだった。アポロンはその少年のことが気になって仕方がなかった。
(何て美しいんだ…あんなに美しい少年は見たことがない。それに小さな体であんなに元気に踊って歌って…あの子にどうしても目が行ってしまう)
アポロンはすっかり魅了されてしまっていた。彼から目を離すことができなかった。
その時だった。
「!!!」
アポロンは、ヒュアキントスと目が合ってしまい、思わず顔を赤らめてしまった。
その瞬間ーーーーーー
ヒュアキントスは、アポロンの目を見つめたまま、にっこりと微笑んだのだ。
アポロンはまるで時が止まったような感覚を感じた。
そして雷に打たれたような衝撃を同時に感じてもいた。
その笑顔を見た瞬間ーーーどうしようもないほど胸が高まり、心臓の鼓動が激しく高鳴っていた。
「こ、恋………」
「え?」
ヘルメスは怪訝そうにアポロンに聞き返した。
「恋、に…落ちて、しまった・・・・・」
「は、はあ????」
突拍子もない言葉に、思わずヘルメスは間の抜けた声を挙げてしまった。
その時、アポロンの脳裏にある女性のことが浮かんでいた。
それは初恋の相手ーー叶わぬ恋をした相手のことだった。
彼は、その後も何度も恋愛をしてきたが、その叶わぬ初恋の相手以上に愛せる相手に巡りあえずにいた。
そして彼の恋はなぜかいつもすぐに終わってしまい、失恋したり上手くいかないことがほとんどだった。
完全無欠とも称される彼は、恋愛だけは上手くいかなかった。
そんな彼はずっと求め続けていた。
(あの初恋の時のような、どうしようもなくなるほどの恋心をもう一度感じてみたいーー雷に打たれるような、この者しかいないと思えるような、そんな気持ちになれる相手といつか巡り合いたい。もしも、またそんな相手と出会えたなら、それはきっと、運命の相手に違いないだろう)
とーーー
そして。
やっとその相手と巡り合えたのだとアポロンにはわかった。
「そう、恋に落ちたのだ。これは運命の恋だ!!」
第7話に続く・・・
「それに…容姿だけじゃないね。思ってたより歌も踊りも悪くないな、身体能力が高いんだろうね」
「ああ…思っていたよりはだがな。しかし、何なんだ、この騒がしい曲は…。やはり地球由来の曲は下品だな」
「天界じゃ見たことないなぁ…こういうステージ。ポップな曲調に、歌と踊りを同時にして、動きも派手で。それに何だか観てて楽しくなってくる」
ヘルメスはすっかり楽しんでいるようだった。
(………うん?あの子は……?)
全体的にステージを鑑賞していたアポロンだったが、一人の少年に目が釘付けになった。
(確かに皆美しいが…あの子は一際輝いて見える……)
その少年は、ヒュアキントスのことだった。アポロンはその少年のことが気になって仕方がなかった。
(何て美しいんだ…あんなに美しい少年は見たことがない。それに小さな体であんなに元気に踊って歌って…あの子にどうしても目が行ってしまう)
アポロンはすっかり魅了されてしまっていた。彼から目を離すことができなかった。
その時だった。
「!!!」
アポロンは、ヒュアキントスと目が合ってしまい、思わず顔を赤らめてしまった。
その瞬間ーーーーーー
ヒュアキントスは、アポロンの目を見つめたまま、にっこりと微笑んだのだ。
アポロンはまるで時が止まったような感覚を感じた。
そして雷に打たれたような衝撃を同時に感じてもいた。
その笑顔を見た瞬間ーーーどうしようもないほど胸が高まり、心臓の鼓動が激しく高鳴っていた。
「こ、恋………」
「え?」
ヘルメスは怪訝そうにアポロンに聞き返した。
「恋、に…落ちて、しまった・・・・・」
「は、はあ????」
突拍子もない言葉に、思わずヘルメスは間の抜けた声を挙げてしまった。
その時、アポロンの脳裏にある女性のことが浮かんでいた。
それは初恋の相手ーー叶わぬ恋をした相手のことだった。
彼は、その後も何度も恋愛をしてきたが、その叶わぬ初恋の相手以上に愛せる相手に巡りあえずにいた。
そして彼の恋はなぜかいつもすぐに終わってしまい、失恋したり上手くいかないことがほとんどだった。
完全無欠とも称される彼は、恋愛だけは上手くいかなかった。
そんな彼はずっと求め続けていた。
(あの初恋の時のような、どうしようもなくなるほどの恋心をもう一度感じてみたいーー雷に打たれるような、この者しかいないと思えるような、そんな気持ちになれる相手といつか巡り合いたい。もしも、またそんな相手と出会えたなら、それはきっと、運命の相手に違いないだろう)
とーーー
そして。
やっとその相手と巡り合えたのだとアポロンにはわかった。
「そう、恋に落ちたのだ。これは運命の恋だ!!」
第7話に続く・・・
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