天界アイドル～ギリシャ神話の美少年達が天界でアイドルになったら～

第三章 デビュー編

第7話-1 音楽の神アポロンと美少年達

第7話「音楽の神アポロンと美少年達」

それぞれ個性的で魅力的な美少年たちの出現に観客達は大いに盛り上がったのだった。

4人ともダンスはなかなか上手かった。
曲調に合わせてダイナミックに動き回り、キレのあるダンスを披露していた。彼らのダンスはまるで魔法にかかったかのように人々を釘付けにしていた。


こうして前座とは思えないほど豪華な演出の中、彼らはイベントを盛り上げていったのだった。

彼らはとても息が合っており、パフォーマンスはとても素晴らしかった。

4人はそれぞれの持ち味を生かしながら、一生懸命歌い踊った。すると次第に彼らの魅力に引き込まれていくように、観客達も夢中になっていった。


そして観客たちは皆、満面の笑みを浮かべ楽しそうな顔をしていた。
会場中が、一つになっていた。

やがて曲が終わり、彼らによるパフォーマンスは終わった。彼らは深々とお辞儀をしてステージを後にした。

彼らのパフォーマンスが終わると同時に、割れんばかりの拍手喝采が送られた。それはしばらく鳴り止むことはなかった。

こうして彼らのデビューライブは無事に終わった。



「恋に落ちた…か。ねぇ、どの子？」
ヘルメスは唐突なアポロンの言葉に呆気に取られていたが、すぐ気を取り直してそう尋ねた。

「一番小柄で元気な子のことだ」
「ああ～！好きそうだもんねぇ、ああいう元気で活発な子」

ヘルメスは納得したように言った後、ニヤニヤしながらからかうような視線を向けた。


一方その頃ーーーB-PROJECTのライブ会場では、出番を終えた彼らが舞台裏に戻り待機しているところだった。