天界アイドル～ギリシャ神話の美少年達が天界でアイドルになったら～

第三章 デビュー編

第7話‐3 音楽の神アポロンと美少年達

デビューイベントを成功させた後、彼らは休む間もなくレッスンに明け暮れていた。
デビューライブが終わった後も忙しい日々を送っていた。


そんな美少年達の元に思いもよらない展開が訪れることとなるのだった。



「やあ！諸君。今日も頑張ってるようだね」

いつもと同じパターンでマスターの声がレッスン場に響いた。4人はもう誰も驚かなかった。
だがいつもと違うのは、明らかに機嫌が良さそうなことだった。


「ふふふ…今日は君たちに朗報がある。いや～君たち、でかした！」
「？？」
「デビューライブ以上のビッグなお知らせだ。まさか私もこんな展開になるとは驚きを隠せない。それはだね……」

マスターはもったいぶった様子で告げた。



「なんと！あの音楽の神アポロン様が、直々に君たちの歌の指導を申し出てくれたのだ」
「え！？あのアポロン様が！？」

珍しく、いつも冷静なガニュメデスが驚きの声を挙げた。


「これは奇跡だよ。あの音楽の神のトップであるアポロン様が直接指導するなど…今では到底考えられないことだ。よほど君たちのことが気になっているのだろう。ふふふ…音楽の神を味方に引き入れてくれるとは。君たちは有用だ！」

上機嫌なマスターをよそに、4人は複雑な心境だった。


（（（（なんか怖いな……））））
4人の心の声は一致していた。


第8話に続く・・・