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第十一章 失恋編
第30話-3 2ndシングル発売とミニライブ開催
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それから目まぐるしく日々は流れて行った。
2ndシングル発売が決まり、その準備に追われることとなった。
新曲の曲名は「Akashic Records」に決まった。
デビューシングル同様、ガニュメデスが作詞作曲を手掛けた曲だ。
この曲はアルバム曲の目玉であり、1stシングルよりもより大人っぽいイメージの楽曲となっていた。
「うわあ、新曲の衣装、大人っぽくてかっこいい!」
ヒュアキントスは新たな衣装を見て興奮していた。
今回の曲は、前回の曲のような明るい曲ではなく、どちらかというとダークな感じでセクシーさを感じさせる楽曲だった。
盛り上がっている彼らだったが、またいつものように唐突に男の声が響いた。
そう、マスターだ。
いつもと同じく立体型の投影された画面が現れ、顔だけ隠した大人の男が画面越に話しかけてきた。
「みんな元気に頑張ってるようだね。ソロ曲を聴かせてもらったがなかなか良かったよ。さて、今日は君達に通告することがある。それは・・・」
「?」
全員、次の言葉を待った。一体なんだろうと思いながら……。
するとーーーー
「いよいよデビューアルバムを発売する運びとなったわけだが、ここで君達にミニライブを行ってもらうことになった」
「えっ?!?」
美少年達は同時に声を上げた。まさかそんなことを言われるとは思ってもみなかったのだ。
「君達のゴールを覚えているね?あの大会場でのライブの収容人数を満員にしないといけないと。ミニライブはその通過点となる。そこでどのくらい動員できるかで、どれだけゴールに近づいたかの指標にもなるだろう」
つまり、彼らの目標を達成するために必要不可欠なイベントなのだということがわかった。
「そうだな、ミニライブは2ndシングル発売に併せて行おう。ライブの準備も入ってさらに多忙となるだろうが頑張ってくれたまえ」
そう言って通信は切れたのだったーーー
「ミニライブ…久しぶりにライブをするんだね…」
「そうだな、何か緊張するな」
今回のミニライブで今の自分達の実力を知ることができるかもしれないと思うと少し不安になった。今まで以上に努力しなければいけないだろうと思ったのだった。
しかしそれと同時にワクワクしてもいたのだったーーー
***
一方、狡知の神ロキはある神と連絡を取っていた。
《ゼピュロス君。あの2人は決別したようだよ》
連絡相手は西風の神ゼピュロスである。
《今ならチャンスだ。あの子は弱っているはずだからね。あの子は初心だから、弱ってる所につけこめばいい。君はそういうの得意だろ?》
ロキはゼピュロスにけしかけていたのだったーーー
第31話に続く・・・
2ndシングル発売が決まり、その準備に追われることとなった。
新曲の曲名は「Akashic Records」に決まった。
デビューシングル同様、ガニュメデスが作詞作曲を手掛けた曲だ。
この曲はアルバム曲の目玉であり、1stシングルよりもより大人っぽいイメージの楽曲となっていた。
「うわあ、新曲の衣装、大人っぽくてかっこいい!」
ヒュアキントスは新たな衣装を見て興奮していた。
今回の曲は、前回の曲のような明るい曲ではなく、どちらかというとダークな感じでセクシーさを感じさせる楽曲だった。
盛り上がっている彼らだったが、またいつものように唐突に男の声が響いた。
そう、マスターだ。
いつもと同じく立体型の投影された画面が現れ、顔だけ隠した大人の男が画面越に話しかけてきた。
「みんな元気に頑張ってるようだね。ソロ曲を聴かせてもらったがなかなか良かったよ。さて、今日は君達に通告することがある。それは・・・」
「?」
全員、次の言葉を待った。一体なんだろうと思いながら……。
するとーーーー
「いよいよデビューアルバムを発売する運びとなったわけだが、ここで君達にミニライブを行ってもらうことになった」
「えっ?!?」
美少年達は同時に声を上げた。まさかそんなことを言われるとは思ってもみなかったのだ。
「君達のゴールを覚えているね?あの大会場でのライブの収容人数を満員にしないといけないと。ミニライブはその通過点となる。そこでどのくらい動員できるかで、どれだけゴールに近づいたかの指標にもなるだろう」
つまり、彼らの目標を達成するために必要不可欠なイベントなのだということがわかった。
「そうだな、ミニライブは2ndシングル発売に併せて行おう。ライブの準備も入ってさらに多忙となるだろうが頑張ってくれたまえ」
そう言って通信は切れたのだったーーー
「ミニライブ…久しぶりにライブをするんだね…」
「そうだな、何か緊張するな」
今回のミニライブで今の自分達の実力を知ることができるかもしれないと思うと少し不安になった。今まで以上に努力しなければいけないだろうと思ったのだった。
しかしそれと同時にワクワクしてもいたのだったーーー
***
一方、狡知の神ロキはある神と連絡を取っていた。
《ゼピュロス君。あの2人は決別したようだよ》
連絡相手は西風の神ゼピュロスである。
《今ならチャンスだ。あの子は弱っているはずだからね。あの子は初心だから、弱ってる所につけこめばいい。君はそういうの得意だろ?》
ロキはゼピュロスにけしかけていたのだったーーー
第31話に続く・・・
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