天界アイドル～ギリシャ神話の美少年達が天界でアイドルになったら～

第十章 恋の嵐編

★閑話 ギリシャ神話の美少年達の話はどんな話か ナルキッソス編

※本編と関係ないおまけです。


これまで本作の主要キャラである美少年達4人の内、アドニスとヒュアキントスの原作の話を紹介しました。


今回はナルキッソスの原作の話をご紹介します。

この話は数多くあるギリシャ神話の話の中でも、面白さは上位ではないかと個人的に思ってます。

インパクト最強です（笑）


ナルキッソスは主に水仙の花言葉の由来となっている話に登場します。


《あらすじ》


精霊(ニンフとも呼ばれます)エコーはとてもお喋りな女の子でしたが、ゼウスの妻である女神ヘラの怒りを買い、相手の最後の言葉しか繰り返せない呪いにかけられてしまいます。


ある時エコーは、類い稀な美しさを持つ美少年ナルキッソスに一目惚れしました。

ナルキッソスが狩猟をしている時、隠れて見てましたが、自分の仲間かと勘違いしたナルキッソスに話しかけられ、喜びのあまり抱きついてしまいます。


ナルキッソスは抵抗を顕にして、暴言に近いことを言ってエコーを退けました。
冷たくされたエコーはショックと悲しみで、ついに声だけの存在になってしまいました。


美しいナルキッソスは男女問わず非常にモテましたが彼は朴念仁な性格で、冷たくあしらってばかりで恨みを買うようになりました。


ある精霊が「彼に罰が下ってほしい」と願い、復讐の女神がそれに応えました。


そしてナルキッソスは自分しか愛せない呪いにかけられました。


ある日、たまたま湖を覗き込んだナルキッソスは、自分の姿が映ってると気付かず、その美しい姿に熱愛し、寝食も忘れて湖に映った自分に求愛するようになりました。


自分の姿が映ってるだけなので抱き締めようとすると姿は消え、全く応えてくれず、彼はノイローゼのようになり、ついに衰弱死してしまいました。

そして彼は水仙の花に姿を変えたそうです。



筆者の注釈:「ナルシスト」という言葉がありますが、この言葉はナルキッソスの話が語源となってるそうです。

私は子供の頃にギリシャ神話に一時期ハマり、本を読みましたがほとんど忘れてしまってました。

ですがこのナルキッソスの話はずっと覚えてました。
インパクト強すぎですよね。


ちなみにナルキッソスは、神話では精霊(または人間)として登場してますが、ヒュアキントスやアドニスと同じく元来は神のようです。


ただギリシャ神話の解説本(その本は失念しました…)でそういう情報を見ただけで詳しく知らないです。