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第十三章 ミニライブ開催編
第34話‐3 豊穣の女神デメテル
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「おい、ガニュ」
2人きりになるタイミングを見計らって、アドニスがガニュメデスに話しかけた。
「何?」
「前から思ってたが、お前…何か怪しいんだよな」
アドニスはそう切り出した。
その言葉にガニュメデスはピクッと反応したが、すぐにいつも通りの口調になった。
「どうしたの?急に」
(彼は、鋭いなあ。ふふ、やっぱり彼は一番面白いな)
「ナルのこともお前だけ他人事って感じだし。俺、思うんだけどさ」
「?」
「一番孤独なのはお前だな。ナルよりもお前の方が実は孤独だと俺は思う」
「………え?」
思いもよらぬ言葉をかけられ、ガニュメデスは動揺したようだ。
それはそうだ。自分の心の闇を見抜かれたような気がしたからだ。
そう、自分は誰よりも孤独だ。誰にも理解されないし、誰も自分を理解できない。
「はは、君は自分のことを心配した方がいいんじゃない?神格を失ってそれを周りに隠してるくせに」
憎まれ口を叩かれたが、アドニスは表情を変えなかった。
そう、神としての力を失い、神としての自信を失った今、神格を失う前の自分と比べたら、今の自分は惨めで哀れな存在でしかない。
だが、そんな自分にも大切な仲間がいる。
そして、そんな自分を応援してくれるファンもいる。笑顔になってくれて必要とまでしてくれているのだ。
それはまるで、かつて神だったころ、人間達を助けていた時のようにーーー
「そうかよ。俺はさ、お前のこと仲間だと思ってる。怪しいとは思うが、お前も大事な仲間なのは変わんねえから」
そ
う言うと、じゃあなと言ってその場を去った。
一人残されたガニュメデスはしばらく呆然としていた。
***
そして慌ただしく日は流れ、いよいよミニライブ当日となった。
会場にはたくさんのファン達が押し寄せていた。皆、この日を楽しみにしていたのである。
前売り券は完売し、残された当日券もすぐ売れてしまったそうだ。
「よーし!満員にする目標は達成だな!」
アドニスはご機嫌でそう言ったが、ナルキッソスだけはどこか不安そうな顔をしていた。
この日、彼の運命が分かれてしまうかもしれないからだ。
「大丈夫だよ。あれだけ練習したんだし、それに笑顔だって出せるようになったんだから」
ヒュアキントスはそう彼に言って励ました。
ヒュアキントスやアドニスが協力して、笑顔を出す練習も並行して続けていた。
その甲斐もあって前より笑顔を作れるようにはなっていた。
(だけど、マスターが要求してるのは自然な笑顔…あの作戦が上手くいけばきっと…!)
そんな風に考えていたヒュアキントスだったがーーー
舞台裏から観客の様子を見たアドニスから聞いた言葉に衝撃を受けたのだった。
「おい…ヒュア…。VIP席にあの方がいる……」
「………え…?」
あの方ってまさかーーーヒュアキントスは一目散に駆け出した。
(なんで……どうしてここに……?)
その姿を見間違うことはなかった。
(デメテル様・・・・・)
そこにいたのはオリンポス12神でもある、豊穣の女神デメテルだったーーー
第35話に続く・・・
2人きりになるタイミングを見計らって、アドニスがガニュメデスに話しかけた。
「何?」
「前から思ってたが、お前…何か怪しいんだよな」
アドニスはそう切り出した。
その言葉にガニュメデスはピクッと反応したが、すぐにいつも通りの口調になった。
「どうしたの?急に」
(彼は、鋭いなあ。ふふ、やっぱり彼は一番面白いな)
「ナルのこともお前だけ他人事って感じだし。俺、思うんだけどさ」
「?」
「一番孤独なのはお前だな。ナルよりもお前の方が実は孤独だと俺は思う」
「………え?」
思いもよらぬ言葉をかけられ、ガニュメデスは動揺したようだ。
それはそうだ。自分の心の闇を見抜かれたような気がしたからだ。
そう、自分は誰よりも孤独だ。誰にも理解されないし、誰も自分を理解できない。
「はは、君は自分のことを心配した方がいいんじゃない?神格を失ってそれを周りに隠してるくせに」
憎まれ口を叩かれたが、アドニスは表情を変えなかった。
そう、神としての力を失い、神としての自信を失った今、神格を失う前の自分と比べたら、今の自分は惨めで哀れな存在でしかない。
だが、そんな自分にも大切な仲間がいる。
そして、そんな自分を応援してくれるファンもいる。笑顔になってくれて必要とまでしてくれているのだ。
それはまるで、かつて神だったころ、人間達を助けていた時のようにーーー
「そうかよ。俺はさ、お前のこと仲間だと思ってる。怪しいとは思うが、お前も大事な仲間なのは変わんねえから」
そ
う言うと、じゃあなと言ってその場を去った。
一人残されたガニュメデスはしばらく呆然としていた。
***
そして慌ただしく日は流れ、いよいよミニライブ当日となった。
会場にはたくさんのファン達が押し寄せていた。皆、この日を楽しみにしていたのである。
前売り券は完売し、残された当日券もすぐ売れてしまったそうだ。
「よーし!満員にする目標は達成だな!」
アドニスはご機嫌でそう言ったが、ナルキッソスだけはどこか不安そうな顔をしていた。
この日、彼の運命が分かれてしまうかもしれないからだ。
「大丈夫だよ。あれだけ練習したんだし、それに笑顔だって出せるようになったんだから」
ヒュアキントスはそう彼に言って励ました。
ヒュアキントスやアドニスが協力して、笑顔を出す練習も並行して続けていた。
その甲斐もあって前より笑顔を作れるようにはなっていた。
(だけど、マスターが要求してるのは自然な笑顔…あの作戦が上手くいけばきっと…!)
そんな風に考えていたヒュアキントスだったがーーー
舞台裏から観客の様子を見たアドニスから聞いた言葉に衝撃を受けたのだった。
「おい…ヒュア…。VIP席にあの方がいる……」
「………え…?」
あの方ってまさかーーーヒュアキントスは一目散に駆け出した。
(なんで……どうしてここに……?)
その姿を見間違うことはなかった。
(デメテル様・・・・・)
そこにいたのはオリンポス12神でもある、豊穣の女神デメテルだったーーー
第35話に続く・・・
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