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第十五章 愛に悩む美少年達編
第43話 愛を知らない少年
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第43話「愛を知らない少年」
美少年達3人がそれぞれ、シリアスな話をしていた頃。
ガニュメデスも同じく、ある者と深刻な話をしていたのだった。
相手は愛の神エロスだった。
「……それにしても驚いたな。君が本当に彼らの身代わりになろうとするなんて」
エロスは皮肉な口調でそうガニュメデスに話しかけた。
「…………」
ガニュメデスは何と答えていいかわからず、神妙な顔をして黙り込んだ。
「さて。彼らの処分はどうしたものかな」
「処分…?あの…それはあの2人が、ですか・・・」
恐る恐る尋ねると、エロスは鼻で笑った。
「おやおや。情が移ったの?君も彼らといて楽しそうだったもんね。まあでも、彼らは大罪を犯してるんだよ。当然じゃないか」
「……」
ガニュメデスの頭の中に、ある少年の顔が浮かんでいた。そしてその者の名を心の中でそっと呟いた。
(アドニス・・・・・・)
「でも、僕は彼らに償わせてあげたいです。彼らと一緒に活動をしてきて、彼らのことも少しはわかったと思います。彼らは神として未熟かもしれませんが、神の素質は備えていると。ですからどうかお願いします」
頭を下げると、今度は意外そうな声が返ってきたのだった。
「へえ・・・どうやら君も変わったようだね。君は優等生だけどいつも冷めていて、誰のことも本気で愛そうとしない子だと思っていたけれど。彼らが君の中から愛を引き出したんだね」
(愛……?僕が……?)
自分は他人を本気で愛することなどできないと思っていたし、そんな資格もないとも思っていた。
だから、今こうして自分の心に変化が起きていることに驚きを隠せなかった。
「ふふ、そうか。わかったよ。君の頼みだしね。今回だけは見逃してあげるよ」
「本当ですか!?」
思わず顔が綻ぶのを感じた。そして、同時に疑問が湧いた。
(そういえば、なんでこの方はこんなに優しいんだろう……)
すると、まるでこちらの心を読んでいたかのように、エロスは笑ってこう言った。
「僕は君を気に入っているからね。君は本当に美しい。それに、君はどこか僕と似てるから」
そして突然手を握られたかと思うとそのまま引き寄せられた。
そして次の瞬間には唇を奪われていたのだった。
一瞬の出来事だったが、あまりに突然のことで何が起こったのかわからなかった。ただ唇に柔らかい感触だけが残っていたーーー そしてすぐに我に返り慌てて唇を離したのだった。
「エロス様……?何を……?」
そして彼を見ると、その目には悪戯っぽい光が宿っていた。その目に見つめられると身体が動かなくなってしまうような感覚を覚えた。
そんな自分を嘲笑うかのような声が聞こえた。
「もしかして初めてだった?ごめんごめん。あまりにも君が可愛かったからついしちゃったよ」
そして再び抱きしめられ、耳元で囁かれた。その声は今まで聞いたことのない、妖艶で色気のある声だったーーー
第44話に続く・・・
美少年達3人がそれぞれ、シリアスな話をしていた頃。
ガニュメデスも同じく、ある者と深刻な話をしていたのだった。
相手は愛の神エロスだった。
「……それにしても驚いたな。君が本当に彼らの身代わりになろうとするなんて」
エロスは皮肉な口調でそうガニュメデスに話しかけた。
「…………」
ガニュメデスは何と答えていいかわからず、神妙な顔をして黙り込んだ。
「さて。彼らの処分はどうしたものかな」
「処分…?あの…それはあの2人が、ですか・・・」
恐る恐る尋ねると、エロスは鼻で笑った。
「おやおや。情が移ったの?君も彼らといて楽しそうだったもんね。まあでも、彼らは大罪を犯してるんだよ。当然じゃないか」
「……」
ガニュメデスの頭の中に、ある少年の顔が浮かんでいた。そしてその者の名を心の中でそっと呟いた。
(アドニス・・・・・・)
「でも、僕は彼らに償わせてあげたいです。彼らと一緒に活動をしてきて、彼らのことも少しはわかったと思います。彼らは神として未熟かもしれませんが、神の素質は備えていると。ですからどうかお願いします」
頭を下げると、今度は意外そうな声が返ってきたのだった。
「へえ・・・どうやら君も変わったようだね。君は優等生だけどいつも冷めていて、誰のことも本気で愛そうとしない子だと思っていたけれど。彼らが君の中から愛を引き出したんだね」
(愛……?僕が……?)
自分は他人を本気で愛することなどできないと思っていたし、そんな資格もないとも思っていた。
だから、今こうして自分の心に変化が起きていることに驚きを隠せなかった。
「ふふ、そうか。わかったよ。君の頼みだしね。今回だけは見逃してあげるよ」
「本当ですか!?」
思わず顔が綻ぶのを感じた。そして、同時に疑問が湧いた。
(そういえば、なんでこの方はこんなに優しいんだろう……)
すると、まるでこちらの心を読んでいたかのように、エロスは笑ってこう言った。
「僕は君を気に入っているからね。君は本当に美しい。それに、君はどこか僕と似てるから」
そして突然手を握られたかと思うとそのまま引き寄せられた。
そして次の瞬間には唇を奪われていたのだった。
一瞬の出来事だったが、あまりに突然のことで何が起こったのかわからなかった。ただ唇に柔らかい感触だけが残っていたーーー そしてすぐに我に返り慌てて唇を離したのだった。
「エロス様……?何を……?」
そして彼を見ると、その目には悪戯っぽい光が宿っていた。その目に見つめられると身体が動かなくなってしまうような感覚を覚えた。
そんな自分を嘲笑うかのような声が聞こえた。
「もしかして初めてだった?ごめんごめん。あまりにも君が可愛かったからついしちゃったよ」
そして再び抱きしめられ、耳元で囁かれた。その声は今まで聞いたことのない、妖艶で色気のある声だったーーー
第44話に続く・・・
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