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第十六章 アトランティスの真相編
第44話‐2 愛したことは罪なのか?
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第44話‐2 「愛したことは罪なのか?」
「僕達は決して犯してならない禁じ手を使おうとしたため、大罪を背負うことになりました。失敗に終わりましたが、もしあのまま計画を進めていれば、天界はどうなっていたかわかりません。僕たちは罪に問われ、拘束され、処刑を待つのみとなりました。そこから記憶はありません。てっきり死刑になったのかと思ってました」
だが実際には、何も罰を与えられることはなかったのだ。
1万3千年が経過し、死んだと思い込んでいた彼らは、ここシリウスで長い眠りから目を覚ましたのだった。
「………そんなわけで、僕の罪は貴方とは比較にならないほど重いものです。オリンポス12神である貴方に近づくことさえ、本来は許されない…。恋愛禁止でなかったとしても、結ばれることなど許されないんです」
ヒュアキントスの話を一通り聞き終えると、アポロンは彼に優しく微笑みかけたのだった。
「よく話してくれたな。辛かっただろう?君が背負っているものは、私が想像できないほど重いものだったのだな…」
「…………。でも、貴方と会えて良かったです。僕なんかを好きになってくれて、短い間だけでも幸せでした・・・・・」
ヒュアキントスは泣きたくなるのを必死で堪えて、悲し気に微笑み返したのだった。
(本当はもっと一緒にいたいけど・・・もう無理みたいだ・・・)
しかしそんなヒュアキントスの気持ちとは裏腹に、アポロンは予想外の言葉を口にしたのだった。
「何を言っているんだ?まだ話は終わってないぞ?」
「え・・・?でも・・・」
「私の話を聞いていなかったのか?私は君と付き合うと言ったはずだぞ?」
「それは許されないことです。僕は大罪を犯したのですから…」
「それは……罪なのか?」
「え?」
「君は銀河法典の掟を破ろうとしたかもしれない。だが未遂に終わった。それに……」
アポロンは慈愛に満ちた眼差しを向けながらこう言ったのだった。
「君は…君とアドニスは……人間達を見捨てたくなかったんだろう?人間達を愛していただけなのではないか?それは罪ではないと私は思うのだが」
(あ・・・)
その瞬間、涙が一筋流れたのを感じた。
(僕は・・・間違っていたのだろうか・・・)
(アドニスと一緒に人間達を愛したことが間違いだったなんて・・・思いたくない・・・)
(僕は・・・僕は・・・)
今までずっと胸に秘めてきた思いが一気に溢れてくるのを感じたーーー
「僕達は決して犯してならない禁じ手を使おうとしたため、大罪を背負うことになりました。失敗に終わりましたが、もしあのまま計画を進めていれば、天界はどうなっていたかわかりません。僕たちは罪に問われ、拘束され、処刑を待つのみとなりました。そこから記憶はありません。てっきり死刑になったのかと思ってました」
だが実際には、何も罰を与えられることはなかったのだ。
1万3千年が経過し、死んだと思い込んでいた彼らは、ここシリウスで長い眠りから目を覚ましたのだった。
「………そんなわけで、僕の罪は貴方とは比較にならないほど重いものです。オリンポス12神である貴方に近づくことさえ、本来は許されない…。恋愛禁止でなかったとしても、結ばれることなど許されないんです」
ヒュアキントスの話を一通り聞き終えると、アポロンは彼に優しく微笑みかけたのだった。
「よく話してくれたな。辛かっただろう?君が背負っているものは、私が想像できないほど重いものだったのだな…」
「…………。でも、貴方と会えて良かったです。僕なんかを好きになってくれて、短い間だけでも幸せでした・・・・・」
ヒュアキントスは泣きたくなるのを必死で堪えて、悲し気に微笑み返したのだった。
(本当はもっと一緒にいたいけど・・・もう無理みたいだ・・・)
しかしそんなヒュアキントスの気持ちとは裏腹に、アポロンは予想外の言葉を口にしたのだった。
「何を言っているんだ?まだ話は終わってないぞ?」
「え・・・?でも・・・」
「私の話を聞いていなかったのか?私は君と付き合うと言ったはずだぞ?」
「それは許されないことです。僕は大罪を犯したのですから…」
「それは……罪なのか?」
「え?」
「君は銀河法典の掟を破ろうとしたかもしれない。だが未遂に終わった。それに……」
アポロンは慈愛に満ちた眼差しを向けながらこう言ったのだった。
「君は…君とアドニスは……人間達を見捨てたくなかったんだろう?人間達を愛していただけなのではないか?それは罪ではないと私は思うのだが」
(あ・・・)
その瞬間、涙が一筋流れたのを感じた。
(僕は・・・間違っていたのだろうか・・・)
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