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第三十章 最終章② 最終試練編
第97話‐3 エロスとプシュケ
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美少年達にとって最終試練となるパフォーマンスの実施は特別ライブとして開催される運びとなった。
ヒュアキントスとアドニスの運命が懸かった勝負ということで、彼らを審判していたオリンポス12神達の肯定派である神々も協力を名乗り出てくれていた。
アテナとアフロディーテは衣装製作を手伝い、ヘパイストスはステージ設営や舞台演出を請け負ったりと、それぞれ自分の得意分野を活かしつつサポートしてくれている。
(本当に僕達は、神々に助けられたプシュケみたいだな……)
ヒュアキントスは心から感謝したのだった。
美少年達の監督役であるアポロンも当然、彼らをサポートするために奔走している。
(僕達の思いや経験を、神々に助けられたプシュケの重ねて表現することはできそうだけど…エロス様の思いはどうだろう?エロスとプシュケの話の中のエロス様はどんな気持ちだったんだろう…)
ヒュアキントスは、これまでのことを思い返し、エロスに思いを馳せてみる。
エロスは何を考えているか彼らにはわからず、敵なのか味方なのか、単に娯楽として面白がっているだけなのかーー
それすらもわからない状態だった。
そんな状況の中で、エロスがどのような思いでいるかなんてわかるはずもない。
だが、それでも何かを感じ取ってもらうためには、彼らの思いを伝えるしかない。
それでもヒュアキントスは、エロスのことを知りたいと思っていた。
地球で伝承されているエロスとプシュケの話は人間が作った神話ではあるが、ただの作り話にはヒュアキントスはなぜか思えないのだった。
ライブの準備を重ねていきながら、ヒュアキントスはエロスのことを思い続けていた。
そんなある時ーー
(エロス様……あなたはもしかして・・・)
ふとヒュアキントスの脳裏に一つの考えがよぎったのである。
第98話に続く・・・
ヒュアキントスとアドニスの運命が懸かった勝負ということで、彼らを審判していたオリンポス12神達の肯定派である神々も協力を名乗り出てくれていた。
アテナとアフロディーテは衣装製作を手伝い、ヘパイストスはステージ設営や舞台演出を請け負ったりと、それぞれ自分の得意分野を活かしつつサポートしてくれている。
(本当に僕達は、神々に助けられたプシュケみたいだな……)
ヒュアキントスは心から感謝したのだった。
美少年達の監督役であるアポロンも当然、彼らをサポートするために奔走している。
(僕達の思いや経験を、神々に助けられたプシュケの重ねて表現することはできそうだけど…エロス様の思いはどうだろう?エロスとプシュケの話の中のエロス様はどんな気持ちだったんだろう…)
ヒュアキントスは、これまでのことを思い返し、エロスに思いを馳せてみる。
エロスは何を考えているか彼らにはわからず、敵なのか味方なのか、単に娯楽として面白がっているだけなのかーー
それすらもわからない状態だった。
そんな状況の中で、エロスがどのような思いでいるかなんてわかるはずもない。
だが、それでも何かを感じ取ってもらうためには、彼らの思いを伝えるしかない。
それでもヒュアキントスは、エロスのことを知りたいと思っていた。
地球で伝承されているエロスとプシュケの話は人間が作った神話ではあるが、ただの作り話にはヒュアキントスはなぜか思えないのだった。
ライブの準備を重ねていきながら、ヒュアキントスはエロスのことを思い続けていた。
そんなある時ーー
(エロス様……あなたはもしかして・・・)
ふとヒュアキントスの脳裏に一つの考えがよぎったのである。
第98話に続く・・・
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