291 / 295
第三十二章 最終章④ 新たな出発編
エピローグ①
しおりを挟む
エピローグ
ヒュアキントスとアドニスがライトワーカーに志願し、地球に行くことが決まり、美少年達B-PROJECTの活動は休止されることが発表された。
ファン達は戸惑い悲しんだが、勇敢な2人を応援しようと、前向きに受け入れる流れになっていった。
そして2人が向かう地球への関心はファン達の間でも高まっていった。
2人が無事帰還するためにも、地球の次元上昇を何としても成功させないといけないという意識がシリウス中で高まったのだった。
ファン達は4人の活動再開をいつまでも待つことにしたのだった。
その夜、寮では美少年達4人が2人の送迎会を行っていた。
ヒュアキントスとアドニスが旅立ち、活動休止となるのでガニュメデスとナルキッソスも寮を出ることになっていた。
「あーあ、君達が地球にまた降り立つ方法…内緒にしたかったんだけどね」
ガニュメデスは苦笑しながらヒュアキントスとアドニスに告げた。
ガニュメデスはかつて2人に、地球に行く方法はないかと聞かれ、ないと答えたが一つだけ方法があることを黙っていた。
それは、地球人に転生するという方法だった。
結局、2人はその方法を選ぶこととなってしまったのだ。
(本当は気付かれたくなかったのに……)
ガニュメデスは心の中で呟く。
寂しさを押し殺し、いつものように完璧な微笑を顔に浮かべ、2人を送り出そうとしていた。
「…………」
ナルキッソスはいつも通り口数が少なく無表情だが、どこか陰りがあった。
「お前達がいない間も、僕は芸能活動を続ける。お前達と差をつけてやるから、覚悟しておけ」
「うん!頑張ってね!」
「あぁ、楽しみにしてるぜ」
ヒュアキントスとアドニスの言葉に、ナルキッソスは少し切なげに微笑んでいた。
「僕達、本当に幸せだと思う。僕達の都合で活動休止するのにファンの人達も応援してくれて。それに…君達みたいな良い仲間に恵まれて」
ヒュアキントスはしみじみと語った。
「そうだな。俺達、今まで辛いことや苦しいこともあったけど、その分楽しいこともいっぱいあったよな」
アドニスはそう言って、ヒュアキントスの肩に腕を回す。
「………君達は地球で辛い思いだってするかもしれない。甘い任務じゃないからね。だけど、遠くから僕達も応援するよ」
ガニュメデスはそう告げると、ヒュアキントスとアドニスは微笑みながら頷く。
2人は、地球での任務を果たすべく決意を固めていた。
「また4人で活動再開できるまで待ってる。気をつけて行ってこいよ」
ナルキッソスも彼なりに励ましの言葉をかけた。
「ありがとう、みんな……」
4人は互いに抱擁を交わした後、笑顔で別れの挨拶をしたのだった。
再会を誓ってーーー
ヒュアキントスとアドニスがライトワーカーに志願し、地球に行くことが決まり、美少年達B-PROJECTの活動は休止されることが発表された。
ファン達は戸惑い悲しんだが、勇敢な2人を応援しようと、前向きに受け入れる流れになっていった。
そして2人が向かう地球への関心はファン達の間でも高まっていった。
2人が無事帰還するためにも、地球の次元上昇を何としても成功させないといけないという意識がシリウス中で高まったのだった。
ファン達は4人の活動再開をいつまでも待つことにしたのだった。
その夜、寮では美少年達4人が2人の送迎会を行っていた。
ヒュアキントスとアドニスが旅立ち、活動休止となるのでガニュメデスとナルキッソスも寮を出ることになっていた。
「あーあ、君達が地球にまた降り立つ方法…内緒にしたかったんだけどね」
ガニュメデスは苦笑しながらヒュアキントスとアドニスに告げた。
ガニュメデスはかつて2人に、地球に行く方法はないかと聞かれ、ないと答えたが一つだけ方法があることを黙っていた。
それは、地球人に転生するという方法だった。
結局、2人はその方法を選ぶこととなってしまったのだ。
(本当は気付かれたくなかったのに……)
ガニュメデスは心の中で呟く。
寂しさを押し殺し、いつものように完璧な微笑を顔に浮かべ、2人を送り出そうとしていた。
「…………」
ナルキッソスはいつも通り口数が少なく無表情だが、どこか陰りがあった。
「お前達がいない間も、僕は芸能活動を続ける。お前達と差をつけてやるから、覚悟しておけ」
「うん!頑張ってね!」
「あぁ、楽しみにしてるぜ」
ヒュアキントスとアドニスの言葉に、ナルキッソスは少し切なげに微笑んでいた。
「僕達、本当に幸せだと思う。僕達の都合で活動休止するのにファンの人達も応援してくれて。それに…君達みたいな良い仲間に恵まれて」
ヒュアキントスはしみじみと語った。
「そうだな。俺達、今まで辛いことや苦しいこともあったけど、その分楽しいこともいっぱいあったよな」
アドニスはそう言って、ヒュアキントスの肩に腕を回す。
「………君達は地球で辛い思いだってするかもしれない。甘い任務じゃないからね。だけど、遠くから僕達も応援するよ」
ガニュメデスはそう告げると、ヒュアキントスとアドニスは微笑みながら頷く。
2人は、地球での任務を果たすべく決意を固めていた。
「また4人で活動再開できるまで待ってる。気をつけて行ってこいよ」
ナルキッソスも彼なりに励ましの言葉をかけた。
「ありがとう、みんな……」
4人は互いに抱擁を交わした後、笑顔で別れの挨拶をしたのだった。
再会を誓ってーーー
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
