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まじもんの金持ち舐めんなよ
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「あら、惚けちゃって。どうかしました?輝明さん」
「名前で呼ぶな気色悪い」
強がっていても声に張りがないので、悔いているのも一目瞭然だ。ただの子会社子息が調子に乗るな。お座りになってと我が家専用スペースに案内すると手を振り切られ、渡されたジュースがグラスごと床に広がる。それと同時に私の服と購入した紙袋1つも犠牲になった。なんてことを…。当の本人は顔を真っ青通り越して土色にして他のお客様達に謝っている。いやいや、先に私でしょうよ。幸い、ほかのお客様や、お姉様にはご迷惑はかけてないようだけど………これ…グ◯チの試写会限定のものなのに……しかも今日買った服も今シーズン限定品も多いのに…
「妾の可愛い妹にこのような恥を晒してどう落とし前をつけてくれようか」
「あ、あの………」
強がりな猫もライオンを目にすると手も足も出ないようだ。惨めよのう。俯いてさも泣いてるかのような状況で1人愉快に歪んだ笑みをこぼす。ふふふふふ、そうよ。ちゃあんと怖がってくれなくちゃ。目には目を歯に歯をってね。私だって少しは悔しかったのよ?
「すまなかった」その言葉に誠意は感じなかった。ダメねぇ、私、お行儀が悪い子は嫌いなの。
「そう………ね。(もう)いいわよ別に」
「ふん」
小町お姉様が手持ちのカバンで思いっきり輝明さんをぶん殴ってから私の手を取ってその場から連れ出してくれた。
「『いい』という言葉に1つ感動詞が足りないのう」
「あらやだ。『もういいわ』です。私ったら間違えてしまったわ」
サロンを汚してしまったことのお礼と、謝罪の意を込めてそのままキャッシュで今日の購入分の金額を払い、さらに汚された分は追加で買った。いいお買い物をしたわ。でもまさか、ストレス発散もできるなんて思っても見なかったわ。多分、輝明さんは出禁になるでしょうね。思わず高笑いをしてしまいそうなぐらい愉快だわ。
怒り、殺意、優越感、嫉妬、軽蔑。
これらの全てこの世界では美しいものとされない。何故だろうか。こんなにも醜く、歪んでいて、人間らしい感情無くして人は存在していけるだろうか。負の感情こそが人間の象徴であり、美学であると私は思う。汚いからこそその中に人間味というものがあるのだ。誰かが犠牲になってこそ人は確立していけるのだ。正義、感謝。そんなもの忘れてしまえ。人間など信じたが負けだ。己を信じるものこそが強い。
「私の踏み台になれるのよ?ありがたく思いなさいよ。輝明」
残酷で何が悪い。
「名前で呼ぶな気色悪い」
強がっていても声に張りがないので、悔いているのも一目瞭然だ。ただの子会社子息が調子に乗るな。お座りになってと我が家専用スペースに案内すると手を振り切られ、渡されたジュースがグラスごと床に広がる。それと同時に私の服と購入した紙袋1つも犠牲になった。なんてことを…。当の本人は顔を真っ青通り越して土色にして他のお客様達に謝っている。いやいや、先に私でしょうよ。幸い、ほかのお客様や、お姉様にはご迷惑はかけてないようだけど………これ…グ◯チの試写会限定のものなのに……しかも今日買った服も今シーズン限定品も多いのに…
「妾の可愛い妹にこのような恥を晒してどう落とし前をつけてくれようか」
「あ、あの………」
強がりな猫もライオンを目にすると手も足も出ないようだ。惨めよのう。俯いてさも泣いてるかのような状況で1人愉快に歪んだ笑みをこぼす。ふふふふふ、そうよ。ちゃあんと怖がってくれなくちゃ。目には目を歯に歯をってね。私だって少しは悔しかったのよ?
「すまなかった」その言葉に誠意は感じなかった。ダメねぇ、私、お行儀が悪い子は嫌いなの。
「そう………ね。(もう)いいわよ別に」
「ふん」
小町お姉様が手持ちのカバンで思いっきり輝明さんをぶん殴ってから私の手を取ってその場から連れ出してくれた。
「『いい』という言葉に1つ感動詞が足りないのう」
「あらやだ。『もういいわ』です。私ったら間違えてしまったわ」
サロンを汚してしまったことのお礼と、謝罪の意を込めてそのままキャッシュで今日の購入分の金額を払い、さらに汚された分は追加で買った。いいお買い物をしたわ。でもまさか、ストレス発散もできるなんて思っても見なかったわ。多分、輝明さんは出禁になるでしょうね。思わず高笑いをしてしまいそうなぐらい愉快だわ。
怒り、殺意、優越感、嫉妬、軽蔑。
これらの全てこの世界では美しいものとされない。何故だろうか。こんなにも醜く、歪んでいて、人間らしい感情無くして人は存在していけるだろうか。負の感情こそが人間の象徴であり、美学であると私は思う。汚いからこそその中に人間味というものがあるのだ。誰かが犠牲になってこそ人は確立していけるのだ。正義、感謝。そんなもの忘れてしまえ。人間など信じたが負けだ。己を信じるものこそが強い。
「私の踏み台になれるのよ?ありがたく思いなさいよ。輝明」
残酷で何が悪い。
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