あの世で働き幾星霜~自由な次元の魔女~

蒼華 スー

文字の大きさ
20 / 75
戦いとあやかし界

悪霊との戦い

しおりを挟む
    【暗殺術、闇纏い+暗視】


    この技は周りが暗ければ暗いほど効果が発揮される技だ。
    闇纏いの効果は敵の視界に入ったとしても認識しにくくするかなりすごい技で、悪霊くらいだったら真正面から歩いてきても気づかないくらいの効果がある。
    暗視は、暗いところでもハッキリ見える技だ。



    さて、行くかな。


    私は大きなガラスがついている古びた扉を開けた。

    ……ギィィ。

    
    悪霊は、気づいていないみたいなのでさっさと片付けよう。だけど、焦りは禁物。冷静沈着に。



    悪霊は、ロビーの真ん中に立っていた。
    悪霊は、全体的に黒くドロドロした色をしていて人くらいの大きさをしていたが、なんかこう……。縦に長い楕円形を横に半分に切ったみたいな形だった。
    そして大きな目の様なものが一つついていた。
    うん。どうしよう。気持ち悪いというか、気味悪い。
    てか、どうやったら倒せるの?
    ……真っ二つに切るか。


    私はゆっくり気配をより消す為に認識阻害をもう一度かけながら歩いて近づいた。


    悪霊の背後?……ともかく、目らしきものの反対側に近づいて小太刀を抜いた。


    【刀術、落星らくせい


    次の瞬間、右上から左下にかけて真っ二つに切り裂いた。

    もしかしたら、再生して攻撃してくる可能性もあるので切ったあとすぐに後ろへ跳ぶ。


    だが、どうやらその心配は杞憂に終わった様だった。
    真っ二つになった悪霊は、黒い光の粒子になって空気中に溶けて消えていった。


    ふぅ。大丈夫みたいだね。念の為。


    【探知魔法】

    うん。大丈夫みたいだね。
    次は踊り場の悪霊かな。





    踊り場にたどり着いた。そこにいた悪霊は、目が縦に二つある以外はさっきのと特に変わりは無い。

    階段から退魔の術札を魔力操作を使って悪霊の目の上、額?みたいな所に投げて貼った。
    そして素早く正確に唱える。


    【悪霊浄化急急如律令】


    札がピカッと光ったと思ったら、悪霊の身体が先程と同じように黒い光の粒子になって空気中に消えていった。


    うん。大丈夫みたいだね。次は角部屋の悪霊だな。最後まで油断禁物。







    ここで最後だね。

    ギィィ。

    立て付けの悪い古びたドアを開けた。

    闇纏いと認識阻害を解いて悪霊の前に出た。


    ガァァァァ!

    悪霊も気付いたようだ。
    ……それにしても、うるさい。

    私は静かに腰に差した小太刀に手を添えた。

    悪霊がドンドン手を伸ばしながら近づいてくる。私との距離が1メートルくらいになった。



    【抜刀術、上滝じょうろう


    悪霊が伸ばしてきた手を下から上へ切り裂いた。そのまま素早く転移で悪霊の後ろをとり、一気に上から真下へ真っ二つに切り裂いた。

    悪霊は、黒い光の粒子になって空気中に消えていった。


    【探知魔法】


    うん。大丈夫みたいだね。この廃ビルには悪霊は、もういないから帰るか。
    疲れた。けど、帰るまで油断禁物。漫画とかじゃ気を抜いた隙に強い敵がやってしたりするからな。

    【認識阻害】
    【クリーン】

    よし。綺麗になったし認識阻害も大丈夫みたいだね。……帰るか。

    でも、今日はご飯作るのはめんどくさいから食べて帰るか。



    ……ラーメン食べよう。

    【チェンジ、上、白のブラウス、下、ワインレッドのロングスカート、黒のバッグ、皮のブーツ、黒のレギンス】



 
  よし。行くかな。ラーメン♪ラーメン♪
しおりを挟む
感想 19

あなたにおすすめの小説

メインをはれない私は、普通に令嬢やってます

かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・ だから、この世界での普通の令嬢になります! ↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・

【完結】憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。 日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。

我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。

たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。 しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。 そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。 ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。 というか、甘やかされてません? これって、どういうことでしょう? ※後日談は激甘です。  激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。 ※小説家になろう様にも公開させて頂いております。  ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。  タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

乙女ゲームの悪役令嬢、ですか

碧井 汐桜香
ファンタジー
王子様って、本当に平民のヒロインに惚れるのだろうか?

腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。

灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。 彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。 タイトル通りのおっさんコメディーです。

没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~

土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。 しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。 そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。 両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。 女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。

元救急医クラリスの異世界診療録 ―今度こそ、自分本位に生き抜きます―

やまだ
ファンタジー
朝、昼、夜を超えてまた朝と昼を働いたあの日、救急医高梨は死んでしまった。比喩ではなく、死んだのだ。 次に目覚めたのは、魔法が存在する異世界・パストリア王国。 クラリスという少女として、救急医は“二度目の人生”を始めることになった。 この世界では、一人ひとりに魔法がひとつだけ授けられる。 クラリスが与えられたのは、《消去》の力――なんだそれ。 「今度こそ、過労死しない!」 そう決意したのに、見過ごせない。困っている人がいると、放っておけない。 街の診療所から始まった小さな行動は、やがて王城へ届き、王族までも巻き込む騒動に。 そして、ちょっと推してる王子にまで、なぜか気に入られてしまい……? 命を救う覚悟と、前世からの後悔を胸に―― クラリス、二度目の人生は“自分のために”生き抜きます。

処理中です...