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入学しました!
講堂とエンカウント
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学園長に講堂まで案内をして貰い、私は無事入学式の挨拶も終えた。
挨拶の際壇上から周りを見回したら、ヒロインがめっちゃ睨んでた。レジィーナ達も。人間頑張ったらあんなに恐ろしい顔ができるんだね。感心したよ。
ちなみに、ヒロインの席が紫苑の隣だったので、紫苑の顔が再び死んでいた。……ご愁傷さま。
あっ、そうそう。ヒロインが言っていた生徒会メンバーとのエンカウントはあった。けど、軽い打ち合わせ程度だった。
そんな事を考えている内に、学園長の挨拶も終わって司会の先生が締めを取っていた。
「────以上で、来羅学園高等部の入学式を終わります。この後は、入寮式が16時30分からですのでそれまでは自由に学園内を回ったりしてください。」
ふむ。今は、11時20分か。大分時間があるな。まずはレストランに行くか。この学園には、食堂じゃなくてレストランがある。さすがお金持ち学園。
そこら中に学園内の見取り地図の看板があるので入学したてでも迷う心配はないのだ。まぁ、見取り地図で確認した所学園はかなりの広さがあった。……裏山も敷地内だから言われれば当たり前か。
おや?そんな事を考えていたら、紫苑が講堂から出てきたので声をかける。
「やっほー、紫苑。これから一緒にレストランに行かない?」
「うん。いいよ。じゃあ行こうか。」
紫苑は、一瞬びっくりしたみたいだったが、すぐに笑顔で了承してくれた。
うん。これなら、紫苑とは仲良く慣れそうだな。よかった、よかった。
私は、紫苑が中等部時代だった時の学園の話を聞きながらレストランへ向かった。
私の中学生時代の話も聞かれたので、当たり障りのない事を言っておいた。……テスト期間がまじ辛かったとか。実際辛かったんですよ、はい。テスト期間の時はテスト範囲を聞きに学校へ行っていたので。あぁ、修行の時間が減るは減る。
そうこうしている内にレストランへ着いたので窓際の日当たりのいい二人がけの席に紫苑と座り、メニューを見た。
うん。イタリアンとか、フランス料理とか、和風のものとか多種多様なメニューだ。お値段はピンからキリまでだった。
「うーん。紫苑は、決まった?」
「うん。ランチセットの和風パスタにした。蒼は?」
「よし、決めた。私は、ランチセットのシーフードパエリアにするよ。」
「分かった。じゃあ呼ぼうか。」
テーブルの端に置いてあった呼び鈴を鳴らしウエイターさんに注文した。
「ふー。疲れた。挨拶ってしんどい。もう二度とやらない。」
「お疲れ様ー。それにしてもびっくりしたわ。蒼が新入生代表だったなんて。」
「まぁね。どうしてもこの学園に入りたかったし。めっちゃ頑張ったよー。」
「へー。なんでこの学園に入りたかったの?」
おっ?探りを入れてきたかな?それとも普通に聞いただけか?
探りを入れてきたのなら、シナリオにいなかった人物が登場したから不思議に思ってって感じかな?
まぁこんな時の為に至極真っ当な理由を考えてきたからね。こんな所ではボロは出さないよ。
「そんなの決まってるじゃん?この学園ってめっちゃ就職率がいいからだよ。
しかも、中高大一貫の学園だから外部の大学受験で下手に就職率が悪い他の大学入るのより内部受験でこの学園の大学に入った方が就職率もいいし、簡単だからね。」
「あぁ、なるほど。」
紫苑は、納得した表情で言った。
「紫苑は?中等部からこの学園に通っているでしょ?」
「私は、家の事情で……。」
紫苑は、ちょっと顔を曇らせて言った。
あぁ、やっぱり死亡フラグのあるこの学園には出来れば通いたくなかったんだろうな。これ以上聞くのはやめておこうか。
「そっか。あっ、パスタ来たよ。」
丁度いいタイミングでウエイトレスさんが料理を運んできてくれた。
ウエイトレスさん、ナイスです!
私達の料理がテーブルに置かれたので、食べることにした。
「じゃあ、食べようか。」
「そうだね。「いただきます。」」
うん。パエリアうまー。最高ー!あぁ、この学園に入学してよかったぜ。
とか思いながら紫苑と昼食の後どこに行くか話していた。
すると、当たりが騒がしくなった。なんだと思って騒ぎの中心部を見てみると、生徒会メンバーがいた。うん。紫苑との対話とご飯に集中しよう。あやかし達は見たいが、今は紫苑との対話のが大事。
……ん?
「どうしたの?紫苑?私の顔になにかついてる?」
「あっ、い、いや、なんでもないよ。ただ、生徒会メンバーをどうでもいいみたいな目で見る人初めて見たから。」
「そう?紫苑も割とどうでもいいと言うか、関わりたくないって目してたけど?」
「あはは。まあね。」
乾いた笑い声で紫苑が言った。
まぁ仕方ないか。誰が好き好んで、死亡フラグが立つ行動をしたがるものか。関わりたくないと思うのも当然だろう。
それに、なんで関わりたくないのかを聞くのはやめておいた方がいいだろう。前世の記憶ですとかって言えないだろうし。
答えるとしても最もらしい理由を即席で考えられるかも不明だ。なので、私は勝手に納得したように言った。
「あぁ、もしかして生徒会メンバーってファンクラブみたいなのがあるとか?それだったら私もめんどくさいから絶対関わりたくないって思うわー。観察する分には面白そうだけど。」
「そ、そうなんだよね。生徒会メンバーのファンクラブって、結構過激派が多いって聞くし……。」
「やっぱり?はぁ、ご苦労なこった。紫苑は美人だからって、目を付けられることってあった?」
「いや。私は中等部時代からあまり関わってなかったから平気。というか、あんたが美人とか言ったら嫌味にしか聞こえないんだけど?」
「いやいやいや。私の場合、背が低いじゃん?私は紫苑みたいにもう少し背が欲しかったよ。」
あの世で完璧にカスタマイズしたはずだったが、背の調整を忘れて身長は前世のままなのだ。
ちくしょう!
まぁ、戦っている時は小柄な方がちょこまか動く事が出来て助かったけどね。
「背かー。たしかに少し小さいね。」
「はっきり言われぜ。こんちくしょう!牛乳飲んで伸ばしてやる!」
「頑張ってねー。」
紫苑がめっちゃ微笑ましそうに見てきた。
……私ってそんなに小さいかな?前世では、平均より少し低いくらいだったはずだけど?
とか考えていたら、なんかこっちに誰かが近づいてくる予感が……。【探知】で分かってますよ?はい。
☆☆☆
やっと、試験が終わりました!
長い間更新出来ずに申し訳ございませんでした。本日から、元の更新間隔に戻そうと思います。
これからも応援してくださると嬉しく思います。
応援お願いします!
挨拶の際壇上から周りを見回したら、ヒロインがめっちゃ睨んでた。レジィーナ達も。人間頑張ったらあんなに恐ろしい顔ができるんだね。感心したよ。
ちなみに、ヒロインの席が紫苑の隣だったので、紫苑の顔が再び死んでいた。……ご愁傷さま。
あっ、そうそう。ヒロインが言っていた生徒会メンバーとのエンカウントはあった。けど、軽い打ち合わせ程度だった。
そんな事を考えている内に、学園長の挨拶も終わって司会の先生が締めを取っていた。
「────以上で、来羅学園高等部の入学式を終わります。この後は、入寮式が16時30分からですのでそれまでは自由に学園内を回ったりしてください。」
ふむ。今は、11時20分か。大分時間があるな。まずはレストランに行くか。この学園には、食堂じゃなくてレストランがある。さすがお金持ち学園。
そこら中に学園内の見取り地図の看板があるので入学したてでも迷う心配はないのだ。まぁ、見取り地図で確認した所学園はかなりの広さがあった。……裏山も敷地内だから言われれば当たり前か。
おや?そんな事を考えていたら、紫苑が講堂から出てきたので声をかける。
「やっほー、紫苑。これから一緒にレストランに行かない?」
「うん。いいよ。じゃあ行こうか。」
紫苑は、一瞬びっくりしたみたいだったが、すぐに笑顔で了承してくれた。
うん。これなら、紫苑とは仲良く慣れそうだな。よかった、よかった。
私は、紫苑が中等部時代だった時の学園の話を聞きながらレストランへ向かった。
私の中学生時代の話も聞かれたので、当たり障りのない事を言っておいた。……テスト期間がまじ辛かったとか。実際辛かったんですよ、はい。テスト期間の時はテスト範囲を聞きに学校へ行っていたので。あぁ、修行の時間が減るは減る。
そうこうしている内にレストランへ着いたので窓際の日当たりのいい二人がけの席に紫苑と座り、メニューを見た。
うん。イタリアンとか、フランス料理とか、和風のものとか多種多様なメニューだ。お値段はピンからキリまでだった。
「うーん。紫苑は、決まった?」
「うん。ランチセットの和風パスタにした。蒼は?」
「よし、決めた。私は、ランチセットのシーフードパエリアにするよ。」
「分かった。じゃあ呼ぼうか。」
テーブルの端に置いてあった呼び鈴を鳴らしウエイターさんに注文した。
「ふー。疲れた。挨拶ってしんどい。もう二度とやらない。」
「お疲れ様ー。それにしてもびっくりしたわ。蒼が新入生代表だったなんて。」
「まぁね。どうしてもこの学園に入りたかったし。めっちゃ頑張ったよー。」
「へー。なんでこの学園に入りたかったの?」
おっ?探りを入れてきたかな?それとも普通に聞いただけか?
探りを入れてきたのなら、シナリオにいなかった人物が登場したから不思議に思ってって感じかな?
まぁこんな時の為に至極真っ当な理由を考えてきたからね。こんな所ではボロは出さないよ。
「そんなの決まってるじゃん?この学園ってめっちゃ就職率がいいからだよ。
しかも、中高大一貫の学園だから外部の大学受験で下手に就職率が悪い他の大学入るのより内部受験でこの学園の大学に入った方が就職率もいいし、簡単だからね。」
「あぁ、なるほど。」
紫苑は、納得した表情で言った。
「紫苑は?中等部からこの学園に通っているでしょ?」
「私は、家の事情で……。」
紫苑は、ちょっと顔を曇らせて言った。
あぁ、やっぱり死亡フラグのあるこの学園には出来れば通いたくなかったんだろうな。これ以上聞くのはやめておこうか。
「そっか。あっ、パスタ来たよ。」
丁度いいタイミングでウエイトレスさんが料理を運んできてくれた。
ウエイトレスさん、ナイスです!
私達の料理がテーブルに置かれたので、食べることにした。
「じゃあ、食べようか。」
「そうだね。「いただきます。」」
うん。パエリアうまー。最高ー!あぁ、この学園に入学してよかったぜ。
とか思いながら紫苑と昼食の後どこに行くか話していた。
すると、当たりが騒がしくなった。なんだと思って騒ぎの中心部を見てみると、生徒会メンバーがいた。うん。紫苑との対話とご飯に集中しよう。あやかし達は見たいが、今は紫苑との対話のが大事。
……ん?
「どうしたの?紫苑?私の顔になにかついてる?」
「あっ、い、いや、なんでもないよ。ただ、生徒会メンバーをどうでもいいみたいな目で見る人初めて見たから。」
「そう?紫苑も割とどうでもいいと言うか、関わりたくないって目してたけど?」
「あはは。まあね。」
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「あぁ、もしかして生徒会メンバーってファンクラブみたいなのがあるとか?それだったら私もめんどくさいから絶対関わりたくないって思うわー。観察する分には面白そうだけど。」
「そ、そうなんだよね。生徒会メンバーのファンクラブって、結構過激派が多いって聞くし……。」
「やっぱり?はぁ、ご苦労なこった。紫苑は美人だからって、目を付けられることってあった?」
「いや。私は中等部時代からあまり関わってなかったから平気。というか、あんたが美人とか言ったら嫌味にしか聞こえないんだけど?」
「いやいやいや。私の場合、背が低いじゃん?私は紫苑みたいにもう少し背が欲しかったよ。」
あの世で完璧にカスタマイズしたはずだったが、背の調整を忘れて身長は前世のままなのだ。
ちくしょう!
まぁ、戦っている時は小柄な方がちょこまか動く事が出来て助かったけどね。
「背かー。たしかに少し小さいね。」
「はっきり言われぜ。こんちくしょう!牛乳飲んで伸ばしてやる!」
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紫苑がめっちゃ微笑ましそうに見てきた。
……私ってそんなに小さいかな?前世では、平均より少し低いくらいだったはずだけど?
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