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高位邪物との戦い
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私はまず、戦闘特化では無いがこの襲撃の頭脳だと思われるタキシードの高位邪物に攻撃を仕掛けた。
と言いたいところだが、こいつは高位邪物の中でもかなりの高位にいるようで、もう何が起こったのか脳が処理し、動き出そうとしていたので、まだ固まっている甚平の方に先に攻撃を仕掛けることにした。
幸い、二体の邪物の間はかなりの距離があるのでタキシードの邪物はもう私が攻撃するより速く甚平の方へ行く事は多分出来ない。
そしてその読みは当たり、私は一気に魔力でコーティングして強化した三枚の札を飛ばし甚平の邪物の頭、喉、胸に貼り付けた。そして、呪文を唱える。
【札術・崩壊】
そう唱えた瞬間、邪物の邪物は一気に全身が白く染まり光の粒子となって消えていった。
そしてすぐにその場から後ろへ跳ぶ。
後ろへ跳んだ瞬間、その場の土が槍の形に変形し、飛び出てきた。
タキシードの邪物の方を見るとこちらを見ながら話しかけてきた。なので、なるべく、感情を表に出さないようにして答えた。
「お前は、何者だ?」
「……ここの学園の生徒。あなたは、話の通じる相手?」
「話が通じるか?だと?」
「うん。私は何故、貴方達がこの祠を狙っていたのか知りたい。それを聞いたらここを去る。あなたに危害を加えずに。ダメ?」
「……お前は、この祠が何なのか知らないのか?なのに護っていたのか?」
「結界を張って守っているくらい大切なのは分かっている。けど、それだけ。
それと、今攻撃を仕掛けたのは、うぇって感じだったから。あの食べようとしていたのは気分悪かったし、この交渉も有利に出来そうだったから。
もし私が、邪物達を撃退していなかったら今頃多分私は攻撃されてここにはいなくなっていると思うし。」
そう答えると、タキシードの邪物はフッと笑った。
「まぁな。たかが人間ごときが何を言っているのだと、潰していたな。」
「やっぱり。」
「それにお前と戦うのは少し厄介かもしれん。だが、我らの計画を邪魔したのは確かだ。」
「計画?」
「お前がそれを知る必要はない。が、高位邪物ですら瞬殺したお前は実に、興味深いし、先程も言った様にお前と戦うのは厄介かもしれないな。なので少しなら、教えてやろう。お前は”妖巫女”という存在を知っているか?」
「知らない。」
「その”妖巫女”の血肉は我々に、強大な力を与える。そして、その肉体を持つものが現れた。我々は我々の主の為にその血肉が欲しい。そして、あやかし達の血肉はそれより効果は落ちるが力を得られる。だからこの祠の結界を壊そうとした。
その祠はあやかし達が住むあやかし界という所に繋がっているからな。」
「そこに攻め込むって訳?」
「その通りだ。」
「分かった。じゃあ、私はこれで。ありがとう。」
「……本当に去るのか?」
「私は始めに言った。教えてくれたらここを去る。それを守るだけ。」
「律儀な奴だ。それに我々は暗に”妖巫女”を、あやかし達を殺すと言っているのだが?」
「それ、何か問題?」
「何?」
「私は自分の建てた透明な壁の内側の人達以外護るつもりはない。だから、私と関係ない人を殺そうが私には関係ない。
だから、じゃあね。」
そう言うと、タキシードの邪物はクックックと笑った。
「お前の考えは随分面白いな。」
「ありがとう。」
「人間にお礼を言われるのも始めてだ。お前、名は?」
「真名では無いけど、蒼華月 蒼って名乗っている。貴方は?」
「……………いや。邪物には名と呼べるものは無い。あるのは邪王と呼ばれる存在からだ。」
「じゃあ、ノワ。勝手にそう呼ぶね。いい?」
そう言うと、キョトンとした顔をしてまた笑い始めた。
何気にこいつ、顔整っているんだよな。だから余計にキョトン顔が面白い。
「ハッハッハッ!蒼。やはりお前は面白い。いいだろう。そう呼ぶといい。」
「ありがとう。それじゃあ、今度こそじゃあね。また会えたら、手合わせをお願いしたいな。死なない程度に。」
そう言って、私は何気に学園長らにかけていた硬直の魔法を解き、寮の方へ駆けて行った。
その後ろで、ノワが大笑いする声が聞こえた。
と言いたいところだが、こいつは高位邪物の中でもかなりの高位にいるようで、もう何が起こったのか脳が処理し、動き出そうとしていたので、まだ固まっている甚平の方に先に攻撃を仕掛けることにした。
幸い、二体の邪物の間はかなりの距離があるのでタキシードの邪物はもう私が攻撃するより速く甚平の方へ行く事は多分出来ない。
そしてその読みは当たり、私は一気に魔力でコーティングして強化した三枚の札を飛ばし甚平の邪物の頭、喉、胸に貼り付けた。そして、呪文を唱える。
【札術・崩壊】
そう唱えた瞬間、邪物の邪物は一気に全身が白く染まり光の粒子となって消えていった。
そしてすぐにその場から後ろへ跳ぶ。
後ろへ跳んだ瞬間、その場の土が槍の形に変形し、飛び出てきた。
タキシードの邪物の方を見るとこちらを見ながら話しかけてきた。なので、なるべく、感情を表に出さないようにして答えた。
「お前は、何者だ?」
「……ここの学園の生徒。あなたは、話の通じる相手?」
「話が通じるか?だと?」
「うん。私は何故、貴方達がこの祠を狙っていたのか知りたい。それを聞いたらここを去る。あなたに危害を加えずに。ダメ?」
「……お前は、この祠が何なのか知らないのか?なのに護っていたのか?」
「結界を張って守っているくらい大切なのは分かっている。けど、それだけ。
それと、今攻撃を仕掛けたのは、うぇって感じだったから。あの食べようとしていたのは気分悪かったし、この交渉も有利に出来そうだったから。
もし私が、邪物達を撃退していなかったら今頃多分私は攻撃されてここにはいなくなっていると思うし。」
そう答えると、タキシードの邪物はフッと笑った。
「まぁな。たかが人間ごときが何を言っているのだと、潰していたな。」
「やっぱり。」
「それにお前と戦うのは少し厄介かもしれん。だが、我らの計画を邪魔したのは確かだ。」
「計画?」
「お前がそれを知る必要はない。が、高位邪物ですら瞬殺したお前は実に、興味深いし、先程も言った様にお前と戦うのは厄介かもしれないな。なので少しなら、教えてやろう。お前は”妖巫女”という存在を知っているか?」
「知らない。」
「その”妖巫女”の血肉は我々に、強大な力を与える。そして、その肉体を持つものが現れた。我々は我々の主の為にその血肉が欲しい。そして、あやかし達の血肉はそれより効果は落ちるが力を得られる。だからこの祠の結界を壊そうとした。
その祠はあやかし達が住むあやかし界という所に繋がっているからな。」
「そこに攻め込むって訳?」
「その通りだ。」
「分かった。じゃあ、私はこれで。ありがとう。」
「……本当に去るのか?」
「私は始めに言った。教えてくれたらここを去る。それを守るだけ。」
「律儀な奴だ。それに我々は暗に”妖巫女”を、あやかし達を殺すと言っているのだが?」
「それ、何か問題?」
「何?」
「私は自分の建てた透明な壁の内側の人達以外護るつもりはない。だから、私と関係ない人を殺そうが私には関係ない。
だから、じゃあね。」
そう言うと、タキシードの邪物はクックックと笑った。
「お前の考えは随分面白いな。」
「ありがとう。」
「人間にお礼を言われるのも始めてだ。お前、名は?」
「真名では無いけど、蒼華月 蒼って名乗っている。貴方は?」
「……………いや。邪物には名と呼べるものは無い。あるのは邪王と呼ばれる存在からだ。」
「じゃあ、ノワ。勝手にそう呼ぶね。いい?」
そう言うと、キョトンとした顔をしてまた笑い始めた。
何気にこいつ、顔整っているんだよな。だから余計にキョトン顔が面白い。
「ハッハッハッ!蒼。やはりお前は面白い。いいだろう。そう呼ぶといい。」
「ありがとう。それじゃあ、今度こそじゃあね。また会えたら、手合わせをお願いしたいな。死なない程度に。」
そう言って、私は何気に学園長らにかけていた硬直の魔法を解き、寮の方へ駆けて行った。
その後ろで、ノワが大笑いする声が聞こえた。
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