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入学パーティー

次の日

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    私と紫苑は寮へ戻り、各自の部屋に戻った。



    「あー。疲れた。」



    私は、そう呟きながら自室のソファーに座り込んだ。
    そして、この部屋に掛けた【結界】に綻びが無いことを確かめ、私が作った亜空間からコーヒーゼリーとスプーンを取り出し、目の前にあるテーブルに置いた。
    そしてテレビをつけ、コーヒーゼリーを食べながら夕食までまったりする事にした。



    「……………あっ!そう言えば、入学式の時に貰った封筒の中身まだ全部は見ていなかったなー。
    それも見なきゃなー。」



    という事で私はソファーから立ち上がり、寝室から封筒を持ってソファーに戻ってきた。
    そして、亜空間から温かい紅茶と甘さ控えめのスコーンを取り出した。
    それ等をつまみながら封筒の中に入っている資料を読んで行った。
    そしてパラパラと資料を読んでいくと、とあるひとつの紙に目が止まった。その紙には、入学or進級祝いのパーティーについて書かれていた。



    ……………あっ!そう言えば、入学前に貰った紙にも書いてあったけど入学式から三日後、つまり明日に入学or進級祝いのパーティーがあるんだった。そして、その影響で明日は午後からだったはず。



    確認をする為にその紙に書いてある事を読むと、こんな事が書かれていた。



    ・明日の午後二時から五時と休憩を挟んで午後七時から十時まで。(中等部の生徒は五時まで。)
    ・中高大纏まって行う。
    ・場所は、学園中央の中庭と中庭のすぐ近くにあるレストラン。
    ・ドレスorタキシードorスーツ着用。(無い人は、学園から貸出可能。)



    ………流石お嬢様学校。ドレス着用っすか。まぁ、いいや。ドレスなら創ってあったやつを着るか、新しく創ればいいし。
    ………うん。やっぱり新しく作っちゃえ。



    さて、そうと決まったらどんなドレスを作ろうかな?あー。靴とかも全部作っちゃおっと!
    さーて、先ずはドレスからだよね?
    うーん。どうもなんか高大生は休憩時間に化粧直しというか、ドレスを違ったのに変えるらしいから二着必要だし………。



    私は悩んだ末に、インターネットで色々なデザインのドレスを見たり、私があの世で読んだ本の中にはその世界のドレスなどのデザインが書かれていた物もあったので、それらを思い出し
たりして、色々な案を出し紙にそれらのラフ画を書いていく。



    何時間かたった後ようやく自分が納得する様なデザインのドレスが出来上がったので、それらを創造魔法や錬金術を使って創り出していく。



    ………あっ。勿論ラフ画は亜空間行きにしてある。見られると恥ずいからね。



    まっ、それで出来上がったドレスはこれだ。



    一着目のドレスは、全体的に私の黒髪が映えるようにと、春らしさという事で淡い浅緑で膝丈のスレンダーラインのドレスにパールと銀糸の繊細な刺繍が施したものだ。
    勿論、それにあったパンプスと装飾品も創った。



    うん。いい出来だ。
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