あの世で働き幾星霜~自由な次元の魔女~

蒼華 スー

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序章《あの世での仕事》

あの世での仕事の説明

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    扉を潜った先ににあったものは、ウユニ塩湖の様な景色だったが、辺りには何も無く、ただ地平線が広がっていた。
    その美しい景色に思わず息を飲んだ。

    『君が新しい部下だね?』

    突然後ろから声が掛かりバッと振り返った。
    すると、そこには先程潜った扉は無くなっており、扉があったと思われる場所には黄金にほんわか光る発光体がいた。
    ついでに今気がついたが、私の身体も先程の受付さんと一緒な身体になっており、白くほんわか光る発光体になっていた。

    ワオ!びっくり。まいっか。

    先程部下と私に向かって言っていたから、この人が私の上司である神様なのかな?
    挨拶をしなくては!

    「はじめまして。本日からよろしくお願いします。」
    『うん。よろしくね。あと、堅苦しいから敬語は無くていいよ。神様って言っても特に何もしていないし。』

    そう言われけど、一応神様だから敬語で話そうと思ったが、神様から敬語は無しと言っているのて敬語で話したら逆に失礼になるかもしれないので敬語はやめにした。

    「分かった。えっと……、なんて呼べはいいの?」
    『フィーって呼んでね!』
    「分かった。じゃあ、フィーって呼ぶね。」
    『そう言えば、君はなんて呼ぼうか?確かこの書類に名前があったはず……。
    あった!えっとじゃあ、みーちゃんって呼ぶねー。何か猫みたいだけど、まいっか。』
    「うん。それでいいよ。ところでフィー、私の仕事内容は?」
    『あっ、そうだった!じゃあ、説明するね。……って言いたいとこなんだけど、わたし説明下手だから簡単な説明で終わるから分からない事があったらこのマニュアルを読んでね。』

    そう言って、どこからともなく取り出したものは、辞書みたいな厚さがある本で、それが2冊もあった。

    「oh......。り、了解。」
    『じゃあ、これは職場の棚に置いて置くからね。』

    そう言って、目の前にあった本は光の粒子になって消えていった。

    『じゃあ、簡単な説明をするね。まずわたしの担当する次元には、157個の世界があってみーちゃんには29番目に出来た世界を担当して貰うからね。
    そして、その世界にある惑星等の星は、約1958京個。その内の23個の星に知的生命体やその他の生命体が住んでいるんだ。
    その23個の星には、全てに魔法という文明があるんだよ。』
    「ちょっと待って!そんなにたくさんの惑星とかがある世界をたった2人で担当するの!?」
    『うん!そうだよ!だから仕事内容に書いてあった様に警報装置があるんだよ?』
    「あっ。そっか。なら2人でも大丈夫かな?」
    『うん。じゃあ、これ以上の事はマニュアルを読んでね。』
    「了解!」
    『じゃあ、担当世界の神界に送るから頑張ってねー。
    この水晶に触ったら転移できるから。』

    拳大程の銀に淡く光る水晶を出した。

    「分かった。そう言えば、働いている間に神様が転生して別の神様が担当になる事ってあるの?」
    『いや、あまり無いなー。神様はあまり転生しないからねー。
    だって神様にとっての娯楽は結構あるし。』
    「えっ!そうなの?例えば?」
    『例えば、世界を創ったり、新しい星を創ったり、増えすぎて管理出来なくなった世界を破壊したりとかかなー。
    あと、わたし達にとっては世界が一つの小説とか漫画、アニメとかと変わらないんだ。
    時々覗いて魔王と戦う勇者の物語を見たり、科学技術の発達した世界ではヒューマンドラマを見たりー……って感じでねー。』
    「なるほどねー。だから飽きる事がほとんど無くて転生する必要が無いのかー。」
    『そうそう。その通り!』
    「ありがとう。あっ、じゃあそろそろ転移するね!またね!」

    私はそう言って水晶に手を触れようとしたが、今の私は白い発光体なのでどうやって受付さんやフィーみたいに手を出せばいいか分からない。

    「……ごめん。どうやって手出すの?」
    『ブホッ!』

    笑われてしまった。おいおい、声抑えていても黄金の光がほんわか点滅してるぞー。

    『いやー、ごめんごめん。えっと人間だった頃と同じ感覚で触ろうとすればいいよ。』

    やってみると確かに手が出た。

    「ごめん。ありがとう。じゃあ、今度こそまたね!」
    『うん。また遊びに行くよ。』

    そうしてようやく水晶に触れ、私は転移した。
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